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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

2013年10月20日 | 空の森 2013

激しい雨の中
何年ぶりか十年ぶりか十何年ぶりか歩く

傘は
半分傘の役目に満ちず
手や腕や服や足や靴の中まで雨水に濡れて
滲みて

雨霞で
街の
看板やらもよく見えずに
どこかに入ってちょっと休もうかなんて

思いながら行き過ぎ
痛む足は
一歩
更に一歩
僅かに行き交う人らの誰よりも遅く

雨音は
この胸を打ち
他を消し
幼い頃よりの積年の孤独は深く目の前を水色の同心円に開かれる

嗚呼
わたしは

只中
その激しさ

この身で感じることの出来ているリアルその実感に
嬉しい

雨の
水の
冷たさに
楽しく

わたしは
人並みの
事をしていますよ

雨の
激しい
冷たい
全部を感じて

わたしは
ここを
歩いて
います。

2013.10.20 pm 9:11



2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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 心情が伝わって胸を打ちます。 (みもむし)
2013-10-21 09:41:41
 心情が伝わって胸を打ちます。
雨は嫌だという人が多いけど、私はあの雨音が好き。
雨の空気は心地よさすら覚える。
雨の空間も大好き。
雨を窓辺で眺めながらボ~っとしているあのひと時は至福の時間だ。
返信する
みもさん、 (ao)
2013-10-23 00:13:22
みもさん、
さすがに手は冷え冷えしちゃったけどね。
バイオリンとチェロのコンサートに行ってきたんだよ。
そしたら駐車場を間違えて歩く羽目に。
でも雨の中歩けて、嬉しかったヽ(´ー`)ノ
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