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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

かたくな

2007年05月24日 | うたかた 2007

頑なな心は幼い頃から何ら変わらず
一度石になってしまったものは元には戻らない

どこまでも自分を閉じて
どこまでも自分を追い込んで

銀色のナイフが胸の中に落ちて
未だに落ち続けている

傷は
深くなるだけ

他を破壊するよりいいだろう
自分壊した方が。

2007.5.13 am7:29


日常の

2007年05月04日 | うたかた 2007

日常の何気もない悪げもない一言で
わたしはた易く吸い込まれ逆さになって落ちてしまう
いつもの
底の無い真暗な穴

日常の何気もない悪げもない一言で
わたしの全人格人生の全てが否定された気になる
わたしは何
この存在の絶望

病理のカオスを日常にもたげてはいけない
誰をも巻き込んではいけない

黙るしかない
共通の言語であって
共通の意味ではない

思い知るわたしは
ひたすら寝てしまおう

それでもその識を恋い慕い
その識をすがり
思い詰め
自分を責め

見捨てられるの?
と。

pm3:35  A氏の作品に


2007年05月04日 | うたかた 2007

どうせなら底まで行ってやろうと落ちるに任せて落ちてみたら
底は無かった

どれほど落ちても更に落ち続けるだけだった
真暗い底なしの穴にただただ吸い込まれてゆくだけ

きっと底に降り立つ時って
死ぬ時なんだろうと

思った。

pm3:03


その識の

2007年05月04日 | うたかた 2007

かつて数多(あまた)大丈夫という言葉思いを
全て拒否した
引き千切ってゴミ箱に捨てるように捨てた
悪寒が走る思いで吐き捨てた

わたしに触れないで
解かりもしないのに。

一つの識に出会ってわたしは眠った
その識の大丈夫の言葉凪の安堵にゆらゆら漂いながら
それは揺りかごの心地よさでエンドレスの訴求を吸ってくれた

触れさせて
ずっとずっと
その識が続くまで

わたしの面倒くさい脳みそが自分を壊し始める時
わたしはその識を呼べるだろうか

わたしの純粋な
架空の夢

苦しいだけの光りも無い底も無い穴の中は
予期不安の病的
恐怖
申し訳なさが溢れて震えている

根源のわたしが
わたしを許さない。

am6:19


2007年05月04日 | うたかた 2007

刹那真に向かう
それが心(しん)の選択

絶たれるかもしれないその時まで
刹那真を求める

それが芯の意思
審の時が来るかもしれない

それでも真は
わたしの真。

pm9:21


三日月の夜は 4

2007年05月04日 | うたかた 2007

三日月の夜は
君はその四角い枠から出ておいで

青い楼閣は永遠のメビウス
君をいっ時底のないスパイラルから開放してあげようさあ出て来るんだ

僕のrhythmに君は乗るんだ手を繋いで連れて行くよ
君の好きな青い空を弾けて跳ぼう三日月の儚さは君を傷つけない

君の痛みも
君の恐れも
僕が癒す

紺碧に色付いた三日月の空が優しい
おののく君の心は僕が抱きしめてあげるから

さあ出ておいで
三日月の夜は。

1.28 am11:17
 G氏の作品に


三日月の夜は 3

2007年05月04日 | うたかた 2007

君をからめとりたい
僕の幻想の中に入ってくるかい君

荒々しい海のそびえ立ち巻き込んで落とされる狂った波涛のように
幾重にも幾重にも重なって弾力さえ生まれた濃霧の圧力のように

僕は天の遥かにたたずむ三日月の淡さだけを残して
君を奪いたい

そしたら連れてゆくよ
淡い光り
穏やかな凪の向こう
何者をも傷つけないたおやかな三日月のため息の中へ

吐息だけを聞きながら僕等は感じ合おう互いの皮膚の温度を
包んであげるよ僕の羽根で君の秘め事を

君のナーバスを
君の純真を。

1.26 am8:03
 G氏の作品に


三日月の夜は 2

2007年05月04日 | うたかた 2007

昼間に君が一人行った丘の上に今度は
僕も行こう夜に君を連れて

下弦の細い細い赤子の爪のような三日月に
君を連れてゆくよ手をつなごう

二人並んで座って漆黒の空間に浮かぶんだ
僕達の体360度のぐるりをあまた星々が花のように咲く

足の下にさえ星がきらめく漆黒が僕達ふたりきり
そうやって並んで座っていよう下弦の月が終わるまで

君のスパークする弾けるrhythmが僕は嬉しいんだ愛しい君
僕は歌うよ下弦の月の上愛しさを旋律にゆだねて

地球を眺めながら夜明け前にうたた寝しよう
三日月の上に感じるのは君と僕の重なる体温だけ

ふたりきり。

1.25 pm4:34
 G氏の作品に


三日月の夜は

2007年05月04日 | うたかた 2007

まあるいハンモッグの上で君を寝かせてあげるよ
間接な明かりだから君の疲れた心をこれ以上射ぬいたりはしない

そっと静かに
やさしく

君の寝息が僕の子守唄になるまで
僕がやわらかく君を抱いててあげるね

安心して
おやすみ。

 G氏の作品に


君と僕2

2007年05月04日 | うたかた 2007

たった一日で何回エンプティとマックスを行ったり来たり
君のひと言で何回泣き顔になったり笑い顔になったり

僕は乱れる
木の葉のように
舞い上がり
重力を失い
どこまでも
限りがない

我を失う

そして最後にはどうしたって君に行き着くんだ
君は許してくれるから
安定を知らない僕を
中庸を持たない僕を
極から極へ乱れる僕を

僕の嬉しさは君の嬉しさ
君の嬉しさは僕の嬉しさ

同じことを考えてる二人
なんだね。 

 A氏の作品に


君と僕

2007年05月04日 | うたかた 2007

胸が苦しくなる度に君への愛しさが新たになる
僕は微笑んで痛みに耐えることを知った

苦しみさえも君の面影が微笑みに変えてしまう

深夜に僕は安心して映画を見たよ
君がそこに居ても居なくても
君への想いを愛しく胸に抱えて
安心して映画が見れたんだ

天を仰いで途方に暮れるたび
僕は君に救われる
底に沈んで我を失うたび
君は僕の底にまでやってくるのを厭わない

何故なの君は
霧のたちこめる無限のループに
僕と一緒に落ちようとして
僕は君が心配だ

僕が守るよ君を
精一杯君を
嫌なんだ
君が辛いのは。

 A氏の作品に