遥か上からの木漏れ日
高い高い木々の頭上遥か上の緑の尾根
どうしたってずうっと上を見上げながら歩いてしまう
葉っぱの群れは手の届きようのない遥か上
わたしは憧れを止められない
尾根の下はひんやりと満身創痍の痛むカラダその神経を何一つ刺激しない
時々下まで届いてくる木漏れ日は
日差しを忌み嫌うわたしの心にもやさしく
明るく楽しい
笑顔だよ
わたしはずっと
嬉しいよ
葉っぱの群れの中囲まれて
出たくないよ
出来るものなら
等身の視界には何ともふっとい幹幹幹
安心する
木々の連なり
黙して語らず
それ故の圧倒的存在感はわたしの心を最小限にまで軽くしてくれる
気にならなくなるよ
痛める足も病める心も
スローな歩みの分長く君達と居られる
同化したかったよ
葉っぱに
遥か高い緑の尾根に
太い幹に
連なる木々に
木漏れ日に
いつまた君達に会えるかわからないけど
わたしは夢のように君達を思い出す
素に帰ったような自分の気分を思い出す
そして視線の先には
あなたがいる
笑顔になるよ
わたしの純粋な
架空の夢。
07.7.19 am0:42