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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

一点の共有

2006年04月06日 | うたかた 2006

無くした心はね
心によってしか埋められないんだよ
刹那時の間の瀬は
刹那時の間の風とともに流れ漂い希薄になっても
風とともに流れ漂い空無に返ってゆく桜の花びらが
いつまでも心のどこかに残像となって留まるように
一瞬の他愛ない灯りでも
幾重にも幾重にも何度でも何度でも
消えても消えても再び灯すことを諦めないで
そうしているうちにいつかわたしが死んでしまっても
ポッと灯った小さな灯りは
風に流れゆく桜の淡いピンクの花びらとともに
わたしの心を温めてくれる
刹那時の間のよすがとして
温かな瀬の想起をして。


吐露

2006年03月06日 | うたかた 2006

相手のいる吐露なら
相手のことを最大限憂慮しろ

把握し得ない相手なら
自分の胸に収めろ

確認の糸を紡げないのなら
押すな

引け

それで尚愛していると言うのなら
引けるだろう
いくらでも。


真実

2006年03月05日 | うたかた 2006

欲しいと思っていたものに
出合ってみたら
本当に欲しいものが見えてきた

やりたいことを
やってみたら
必要なことが見えてきた

借り物も
にせものも
付け焼刃も

要らないということ。


希薄

2006年03月03日 | うたかた 2006

体への嫌悪がメンタルの不調に拍車をかける
病変は全て採りました
へえ

能面なわたしはそう反応することしかできない
癌から免れたというのに
嬉しくないの?

そんなことより
この体へのつらつらとした症状への嫌悪が
わたしを希薄に希薄に
する

体もメンタルも音楽も生活もどうでもよくなる
何にもしたくない

ただ寝ていたい
寝ていたい

猫を抱いて
毛布を抱いて。


長い負の波

2006年03月02日 | うたかた 2006

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どうにもならない久しぶりの大きな負の波
いつまで続くんだ
あんまり長引くと
破壊の情動を押さえるのに耐えがたき苦痛

いくら経験豊富なベテランクライアントってたって
限度がある
自分で自分を支えるのには
限度がある
人に支えてもらうのも有り得ない
結局は自分と自分の戦いだ

生を生として生きるか
死んだように生きるか

死んだように生きて
何が面白い
何も面白いことなんて
無いよ

充分
知っている。


涙の経験

2006年02月21日 | うたかた 2006

あとどれくらいの涙をしたら
子供心を取り返すことができるだろう
脳は認可してくれるだろう

何年分の涙は
あと何回ですか
その後の何十年分の涙は
あと何回ですか

あと何回泣いたら
サガの許しを貰えるでしょう
超自我なる絶望の番人は
消え失せてくれるでしょう

何回ですか
あと何回泣いたら漏出した分の水滴で
穴は塞がりますか

そんなに継続しますか
涙は。


発作

2006年02月13日 | うたかた 2006
出まくり出まくり出まくり
もうイヤ!
イヤイヤイヤ

ああ何で
いつまで続くのわたし

薬効かないよ
増やしてよ
いっぱいいっぱい飲みたい

心臓が
顔面が
脳内が
足が
震えが
痺れが
体中が
心中が

音楽は
何処へゆくの?