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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

今はない所

2004年10月26日 | 11才~
      ~15才
ただ花があって
原っぱが広くて
初めて見る空がまぶしくて
何んにもない空間が
果てしなく続いているみたいに
錯覚せざるをえない
そんな所が欲しい

76.12




アタック

2004年10月26日 | 11才~
       ~15才
元日に彼に会えたら
一年間は
きっとバラ色だわ

遠くにきらめく星に
祈りを込めるの

じっと見つめるだけだった
一年間よGood-By

そうよ
あなたにATTACK!

76.12



シシリアンの涙

2004年10月26日 | 11才~
          ~15才
・・・五つ 六つ 七つ・・・
あの日 あの時 きのう
あの声 あの瞳 
ぬくもったあの胸

・・・二十 二十一 二十二・・・
初雪色 
うす紅色
バラ色へ
今はくさってしまった
煙色のこの胸

・・・四十八 四十九 五十・・・
絶望を知った者だけが行く
断崖絶壁とどろ沼の国へ
わたしも出かけるようになってから
一日 二日 三日・・・

・・・六十二 六十三 六十四・・・
どれだけ減っただろう
わたしの
目の中のもの
九十四 九十五 九十六・・・

76.12.13(月)





シシリアンのため息

2004年10月26日 | 11才~
         ~15才
満たされないわたし
カーテンを開けたまま
眠るくせがついてしまったの

中世の恋人達のように
窓辺のセレナーデを
聞きたいの

あなたの声が聞けなくて
胸が死にそう
からっぽで苦しいの

想い出の海はあなたの面影
凍りついた雨
わたしのため息

もう一度呼んで欲しい
シシリアン・・・

96.11.29(月)


思慕

2004年10月26日 | 11才~
                   ~15才
           ― 冬なのに ―
冬なのに
わたしが編んだセーター
着てくれないのね

冬の夕暮れなのに
わたしがいるスナックに
コーヒーを
飲みに来てくれないのね

― 寒い寒い
     暖かいのを一杯― と
あの笑顔
また見たい


           ― 秋なのに ―
秋なのに
黄金色のロマンスを
また
味あわせてくれないのね

秋の夕暮れなのに
― 夕日がきれいだよ― と
電話をしてくれないのね

― まだ起きていたの
        もう おやすみ ―
あの声
もう一度聞きたい

76.11.24(水)



怒って見える

2004年10月26日 | 11才~
              ~15才
アラン・ドロンが怒って見える
タイトル千秋の絵が怒って見える
パンダのぬいぐるみが怒って見える
甘ったれのわたしが不安だ
カレンダーのブロンソンさえも怒って見える

甘え過ぎてた生活
甘え過ぎてたわたし
見えないどこかでコンプレックスを感じていた
それに気付いた今
見えた顔はみんな
怒って見える

先生にもらった旅のこけし
友達にもらったマスコット人形
17センチのモナリザ
大好きな星までが
悲しいくらい怒って見える

おまえがおれの妹なら
ひっぱたくところだぞと
怒って見える
目に映るすべての顔が

76.9.11



あなたへ

2004年10月26日 | 11才~
          ~15才
今は何も書くことないけど
あなたにお話ししたいの
一方的なお話しだけど
それでいいの
こうして
あなたの顔思い浮かべながら
あなたに話しかけるだけで
今はいいの
しあわせ

76.9.24(金)




狂者

2004年10月26日 | 11才~
      ~15才
夢を追い過ぎる
人を愛し過ぎる
宇宙を仰ぎ過ぎる
自然を吸い込み過ぎる
狂者!

本気になり過ぎる
常識を超える
知性を持つ
狂者!

真実を求め過ぎる
心が純粋過ぎる
本当の人間ゆえの
狂者!

人間の真実の姿よ
あなたは狂者!

76.10.24 (日)



2004年10月26日 | 11才~
          ~15才
母という人
わたしに理解できない人
いつも
バカ笑いする人

母という人
見つめて 底がない人
いつも
多くを知ってるように話す人

母という人
女の魅力を忘れない人
いつも
三十代に見える人

母という人
うそをホントに見せる人
それで
本物以上の自己表現する人

母という人
わたしにはまだ未知な人


僕等が

2004年10月26日 | 11才~
     ~15才 曲付き
1.僕等が笑う理由
  悲しいからさ
  しょっぱいしずくを
  雨に返すため

2.僕等が笑う理由
  孤独だからさ
  淋しさをまぎらわし
  明日を迎えるため

3.僕等が笑う理由
  つらいからさ
  カゴの中でもがきつつ
  自由を求めるため

4.僕等が笑う理由
  もどかしいからさ
  君といっしょになりたくて
  なれない、笑うのさ



今は

2004年10月26日 | 11才~
           ~15才
未来なんて考えなくていい
未来は必ず
やって来るから

今は今のこと
現在の
この一瞬を考えて生きればいい

今は
一回限りだから
何十億年 何百億年の
たった一秒間のこの今だから
流れるしか脳がない時の
二秒後にはつかめない

後悔は許されない
この一瞬だから

今を考えるだけでいい
未来はたくさんの時間を含んで
得たいの知れない
大きなことが待っているだろう
今を考えずに未来にあせったってしかたない
今は必ずやって来る未来のために
希望を胸に秘めて
確実に生きればいい。




鳥にささげる歌

2004年10月25日 | 11才~
         ~15才
可愛い鳥よ
小さなくちばしで
億の夢を運ぶ鳥よ

鳥よ
お前は白い鳥
お前は青い鳥
たった二羽のお前らの
どこにそんな力があるのだろう
無限に広がる大空の
たった一つのわたしの夢を
お前たちの偉大な力で
わたしの部屋にも届けておくれ
今は夜で見えない鳥よ
明るい朝日の光りといっしょに
わたしの心に届けておくれ

鳥よわたしの鳥よ
可愛い鳥よ
燃えてるバラの色したホチキスで
何にも知らないあの心と
こんなに幼いわたしの心
二つの心をとめておくれ
鳥よ離れないようにしておくれ

鳥よ
お前は自由に飛べるのに
億の夢を運ぶのに
わたしの心は運んでくれない
わたしが幼なすぎるから

鳥よ
お前たちは自由に飛べるけど
しばられているはず
毎日忙しく夢を運ぶのだろう
鳥よ
わたしの番はいつ



2004年10月25日 | 11才~
       ~15才

荒れ狂う風と
踊り狂うふぶきの雨
どんよくな雲と
にぶい日の光り

その嵐の中を
ひとりで歩く
感じやすいわたしの全身が
感動する

三階の
教室の窓から見れば
木々の緑の頭だけが
何の考えもなしに
あやつり人形のように
踊っている

肌を押すこの風
激しいが快い
暖かくさわやかだ
全身に送り込みたい
胸いっぱい吸い込めば
にわかにわたしの血が
騒ぎ立てる
春の風に触っただけで
わたしの胸は
希望でふくらむ

ふぶきの雨は止んでいる
風だけが
木々をあやつっている

ああ これが
春なんだ



ピリオド

2004年10月25日 | 11才~
             ~14才
旅行が終わった
修学旅行が終わると同時に
わたしの15才の誕生日が来る
あと6時間で
修学旅行は3日間
14才の最後の3日間が
これで終わる

もうあきらかに子供ではない
わたしには未来があるのみだ
子供の延長ではなく
まだ眠ってはいるが
新しい未知の世界が

わたしは羽を持っている
子供も大人も持っていない
複雑な色の羽を持っている
燃えてる羽を持っている
わたしだけの
強い
翼を持っている

そして青春が待っている
きのうよりはっきりと
青春の門が見えてきた
神聖なる青春の門が
わたしの間近に見えてきた
まだカーテンが光りきらない
夜明け前のような
神秘な霧と化して
わたしを待っている
青春の門が待っている
霧を払いのけて
わたしは青春の門をくぐる

わたしはバラ色の花を咲かせよう
素晴らしい恋をして
2回目の初恋をして
誰かと二人で咲かせよう
断崖絶壁を登りきって
大人になろう・・・

あと6時間で
14才が終わる
この旅を
心の旅だったことにしよう

14才の
最後の3日間。

76.4.20



つきなみな詩

2004年10月25日 | 11才~
          ~14才・曲付き
朝の道路にあの人の
車が見えたらその日は幸せ
いつか二人で川の堤防に
散歩に行こうと約束したのよ

※ ああ あなたと 心でわたし
   結ばれている それでいいの
   忙しいあなた ひまのないあなた
   今日もわたしは手紙を書くわ

わたしの悲しみ救うため
あなたはギターで歌ってくれたわ
その日はわたし淋しくて
甘えたかった精一ぱい

※ くり返し