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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

落書

2004年10月28日 | 11才~
            ~16才
胸の中がモヤモヤしている時
なんとなく
あるいは意識的に
落書きしている

いい絵も文章も書けないから
コンプレックス混じりの
出たら目になる

心の矛盾をぼんやり眺めるだけで
動きを止める勇気が出ない
書き続ける

よせばいいのに
人の目を気にしながら

77.4.25



ホントのわたし

2004年10月28日 | 11才~
               ~15才
だあれもいないところで
一瞬寂しそうな瞳を凝らす
わたしってとっても可愛いんですよ
みなさんが気付かないだけです

何か言いたくて
自分は今口を開いていいのか
なんて迷うわたしって
とっても内向的な人間なんです
ただそれが態度に出ないだけで

ある集団の代表として
テキパキとしっかりしたふるまいをするわたしって
本当はとてもおとなしい性格なんですよ
意識的にそうする義務があると思うから・・・そうしてるだけで

本当の姿ってなかなかわかってもらえないんですね
本当のわたしって
おとなしい
しゃべらない
人見知りな
溶け込み方が下手な
人間なんです
みんながわからないだけなんです

本当は
傷つきやすい
感じやすい
デリケートな
人なんですよ
ホントはね・・・

76.12.15(水)


無題

2004年10月28日 | 11才~
                            ~15才
わたしの心の中から赤い炎がだんだん消えていきそう
炎が消えてしまったら人間はどうなるのだろう
から!から、から、から、から!
心の中がからになってしまったらどうなるのだろう、人間は

ある学校の門から出てくる一人の少女
少女の顔からほほえみは消え
張りもなく
明るさもない
少女の心はとてもみじめ

こんなこと想像するなんて、いやなわたし
泣くことも許されない人間なんて
自殺した方がましね

わたしの言と動はとても矛盾している
実行力が欠けているのね

強いってどういうこと?

76.7.15(水)




わたしの中のイメージ

2004年10月28日 | 11才~
          ~15才
ひとりになりたい
ひとりぼっちに孤独になりたい
大きな砂漠の真ん中
ポツリ咲いてるサボテンの花
トゲだらけの
小さな花になりた

焼けて千切れるような咽のかわきにも
金色の昼の
燃えたぎる残酷なしうちにも
わたしは耐えて
世間のことに無知になって
ひとりきりでポツリ咲いてる
さびしい花になりたい

誰にも見られず
誰の顔からもわたしの記憶は消えて
忘れられ
人間関係をいっさいたち切って
苦しみもなければ
楽しいこともない
ひとりぼっちの世界に
行きたい

肉親も捨て
友達もいらない
周りはみんな知らない人
ひとりだけの世界に
今すぐ行きたい
愛する人もいらない
愛されることも求めない
なぐさめはもちろん
やさしさも
暖かい言葉もいらない
言葉なんか欲しくないから
だけど冷たい風もいやだ
風は止んで
緑の重たい空気が
わたしを四方から押さえつけ
わたしは倒れて自然に帰る
人間なんていなくてもいい
ひとり自然に帰りたい

無口になって
しゃべれなくなって
涙も忘れて
ひとり
ひとり、ひとりっきりになって
わたしは自然に帰りたい
朝は芽吹いた草花とひっそり語らい
昼は飛び交う小鳥と遊び
夜はきらめく星とささやく
誰も知らないさびしい花に
自然の中の利口な白痴に
わたしは今すぐ
今すぐなりたい

76.6.16



わたしの前に

2004年10月27日 | 11才~
                  ~14才
おじさんの死にあたって・・・・


わたしの前に病人がいる
ただ息をして寝返りをうつだけ
わたしの前に病人がいる
やせて、可哀そうなくらいやせて
わたしの前に病人の兄がいる
耐え切れない そんな表情で窓の外を見ている
わたしの前に病人の足がある
細く、誰がこんなにしたのだろう
わたしの前に病人の家政婦がいる
病人に対しての暖かい愛情があるのだろうか
わたしの前に病人の顔がある
口を開け目を白くさせもう寸前なんだ
わたしの前に黄色い液の入ったビニールの固い袋が上の方に吊るしてある
意味もなくなぐさめのためにそうしてあるかのように
わたしの前に元気な頃の病人の顔がよみがえる
あの頃の元気な顔がもう一度見たい
わたしの家に今電話がかかってきた
病人は 死んだ
わたしの母は泣いていた
なんだか雲をつかんでいるみたいだ
遠くの出来事のような気がする
遠くの・・・
わたしには関係のない
遠くの出来事のような気がする
明日病院に行けばまた会えるような気がする
もう一度、Y 来たかって
言ってもらえるような気がする
小さい頃のようにドライブに連れていってもらえるような気がする
またおいでって
Y これ食うかって
言ってもらえるような気がする
もう二度とおじさんの声が聞けないなんて
わたしには信じられない
こんな事実
おじさんが死んだなんて
嘘みたいだ
嘘みたいだ

76.4.11(日)


批判

2004年10月27日 | 11才~
                     ~15才
つまらなくても笑わざるを得ないなんて
なんてつまらないこと

くだらなくてもお世辞が必要なんて
なんてくだらない

いらいらムスッとしていてもニコッそうねなんて
なんていらだたしい

バカなことが網になった世界
なんてバカバカしいんだろう

日本って
なんていやな国なの!

政治家って
なんてバカなの!!

76.12.13頃


しゃべらない人よ

2004年10月27日 | 11才~
           ~15才
しゃべらない人よ
淋しい無言の女王になりたいのか
うじ虫みたいに晴天を拒否するのか
あなたには大き過ぎる悩みがあるのか

しゃべらない人よ
あの太陽の明るさが嫌いなのか
つまらない孤独が好きなのか

しゃべらない人よ
何故おなかが痛くなるほど笑わないのか
何故そのくちびるはメロディを持たないのか
何故仲間と打ち解けないのか
心を固く閉ざすのか

しゃべらない人よ
人と語らう喜びを知らないのか
口を大きく開けるのだ
かたくなな心をほぐすのだ
仲間とスクラム組んで
バカ笑いするのだ
語らいの喜びを
肌で味わえ!

しゃべらない人よ
笑って
輝く笑顔の明るさを維持するのだ。

76.7


あなたへ

2004年10月27日 | 11才~
                          ~15才
こんなわたしでもあなた好きになってくれる?
だらしないわたし好きになってくれる?
こんなめめしいわたし好きになてくれる?
ほかの誰より一番いいって言ってくれる?
好きだ好きだ大好きだってわたしの気がすむまで何度も言ってくれる?
あなたの胸たたきながらわけのわからないこと言ってもあなたわたしを見つめてくれる?
そのあとわたしが黙りこくってもづっとわたしのそばにいてくれる?
そしてさよならする時わたしのこと好きだって言ってくれる?
愛してほしいの
息苦しくなるほど愛してほしいの
もっともっと十倍も百倍も千倍も愛してほしいの
あたたかいあなたの胸に抱かれたいの
あたたかい愛の香りがするあなたの胸に顔をうずめて泣きたいの
あなたに抱かれたまま目を閉じてしあわせな気持ちでいたいの
あなたの腕の中であなたが好きってのどが痛くなるまで言いたいの
あなたに抱かれたまま眠りたいの
あなたに抱かれたいの
愛がほしいの
愛してほしいの
愛して
Y


星に魅せられて

2004年10月27日 | 11才~
                 ~15才
冬の激風になぐられながら
星空を見た
いつもの鋭さに
果てしない輝きが増していた

ただ身体を冷やしたかった
星の冷たさに惹かれて

激風は力を増し
ベランダで星を見ている間中
ガタガタ震えていた
そんな時歌が唄いたくなって
一曲唄ったりした

全身が冷え切った頃
直接星に接したように
神経がピピッと動いた

そしてスパルタ的な自然の厳しさと
同じ冬の厳しさが何よりも好きだ
と感じた

改めて星を見た
凍りついた星に魅せられて
ひざまずき
聖書をくちずさみたい心境だった

96.11.28(日)



サン・ルーム

2004年10月27日 | 11才~
       ~15才
黄色がいい?

それとも緑がいいかしら

そうね
カーテンなんかいらないわ

木漏れ日
うすれ日
陽の光り

太陽さえ入ってくれば
あとはソファだけで
広い部屋に何にもいらない

冬の
唯一の
孤独な
離れ小島

77.1



罪の意識

2004年10月27日 | 11才~
             ~15才
罪の意識の中にいる
最も批判していたことを
良心のとがめと戦いながら
プライドとにらみ合いながら
正義感から走り逃げながら
犯してしまった

現代風に言えば
要領よく
全てのチャンスを逃さない
良き方法
だったのかもしれない
この程度は何でもないのだろう

だがやはり
罪の意識圏から逃れられない
憎むべき卑怯な罪を
犯してしまったわたしの心理
自業自得とあきらめても
この味は消えない

罪の意識の中にいる
そして最大の罰を受けるための
過程にいる
今後こんなことを
何度か繰り返すのだろう

だがもうしたくない
こんな気まずい孤独に
ひたりたくはない

76.12



気になる未来

2004年10月27日 | 11才~
未来が心配
いい人とめぐり会えるかしら
未来を見たい
未来が気になる

離婚が気軽になった世の中でも
わしはいや
どちらかが死んでも心の中の
相思相愛でいたい
女のしあわせ
取るも逃がすも男しだい

仕事がしたい
それを生きがいにしたいわたしにとって
結婚
人生至上の重大事
わたしの気まぐれを許してくれる人でなくては

未来が心配
未来を見たい
未来が気になる

77.2.26


触れ合う

2004年10月27日 | 11才~
          ~15才
雪の振る日は
凍りついた冷たい水で
手を洗う
そうしたら
固くなった手のまま
毛糸の
ホカホカの手袋も持たずに
外に出る

帽子も持たない
マフラーも
ぬくもりはオーバーだけ

皮膚

神経
コチコチになるまで
雪の世界に
冷たい風の世界に
人間達が殺されそうな冬の世界に
いる

死神を
遠くに見るまで
目を見開き
ガタガタ振るえ
絵の具の白の
息を吐き出し
耐えている

そこまで冬に耐えられる人だけ
大自然と触れ合う

77.1.31



ファンタジィ

2004年10月27日 | 11才~
         ~15才
あなたが好き
わたし?
わたしは少女よ
あなたのことなら何だって知ってる
白い森の中なの
わたしが住んでいるところは
いつも生と死が入れかわり立ちかわり・・・

森の中に
真紅のバラがあるのよ
炎のように熱い
血の色のバラが
それはまるで
あなたのくちびるのようだわ・・・
キスしていい?
・・・・・・

あなたもそのうち
白くなるわ
わたしのように・・・
そして
陽の光りでさえも
何も感じなくなるのよ
ふふ そうよ
透き通って見えなくなってしまうの・・・

だめよ
逃げたって
わたしはあなたのことなら
何だって知っているって言ったでしょう
わたしにキスされたんですもの
それに・・・
あなたはわたしの姿が見えるようになったわ
わたしのことが
好きだからよ

わたし?
また聞くのね
少女よ
あなたにだけ見える
白い森の少女よ
血のバラと
死者のエネジィを吸って
生きている
不死の少女よ
太陽も気付かない
幻の少女よ
かなり
長い間ひとりぼっちだった
可哀そうな少女よ
風の涙も
鳥の歌も
緑の声も知っている
森の少女よ
そして・・・あなたも・・・

ほうら
あなたもだんだん見えなくなるわ
さあ行きましょう
この森へは二度と
戻ってこないわ
わたしと二人で
終りのない旅に出るのよ
血の色の
時のひずみへ・・・

77.1.30(日)



2004年10月26日 | 11才~
            ~15才
ところどころに鳴いている
鳥はすばらしい
明けがたまでずっと
雨は止まない
自分の命に気付かず
森だけを求め続ける
ところどころに鳴いている
鳥はすばらしい

76.12.24(金)