Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

フェンネル

2021年07月31日 | ハーブ

                                            4  フェンネル

 

             フェンネル   2021/3/30

 

3月末のフェンネルです。深い鉢に一度種を蒔いて何世代もそのままの状態です。だんだんと細い株になって。「今年こそは植え替えよう」と思いつつもう何年もそのままです。それでも春になると律儀に芽を出してくれます。左の方に茶色く見えるのは4-5年 ? 前の古株。秋の終わりに刈り取るとその横から毎年新しい芽が出てきます。フェンネルは精油などの濃縮された商品を摂らない限り毒性を心配しなくてもいいハーブです。                 

 

四回目にはフェンネルを取り上げました。

ハーブを詳しく知るためには名前を調べることから始めます。Wikiでフェンネルを引くと、「ウイキョウ(茴香、学名: Foeniculum vulgare)は、セリ科ウイキョウ属に分類される、多年生の草本植物である。ウイキョウ属唯一の種で、英語名からフェンネルともよばれている。伝統的なハーブの一つとしても知られ、甘みのある香りと樟脳のような風味があり、古くから香辛料や薬草などとして用いられ、栽培も行われてきた。」と出てきます。これは手ごわそうです。何故なら、たった4-5行の中にフェンネルの名が3つ、それに「古くから栽培もされてきた」とあるからです。聖書の中にも登場するかも知れません。調べて見ました。残念。見あたりません。フェンネルによく似たディルは、出てくるのですが。(二つを混同しているだけではなく、何か理由があるのかも知れません。)

 

マタイによる福音書23.23には、

『偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、わざわいである。はっか、いのんど、クミンなどの薬味の十分の一を宮に納めておりながら、律法の中でもっと重要な、公平とあわれみと忠実とを見のがしている。それもしなければならないが、これも見のがしてはならない。』とあり、『いのんど』はディルのことで、これで税の一部を払っていたようです。

 

生活に密着しているハーブは、地域によって、時代によって様々な名前が付けられています。現在の名前とは全く異なる名が付いていることもあります。そこで一番頼りになる手掛かりは学名です。

名前がわかったら、古い文書の中に、どのような取り上げられ方をしているのか時代順に調べていきます。ヒットすれば最高に幸せな気分になります。紀元前の本の中にその名前を見つけたら其れこそ天にも昇る気分です。フェンネルは地中海沿岸が原産です。古代エジプトや古代ローマで栽培され、現在は世界各地で植えられています。フェンネルは様々に名前を変えたハーブの一つです。

 

原産地の地中海沿岸では、古代ギリシャ人が空腹を抑えるためにフェンネルの実を食べ、古代ローマ人は野菜としてその実、蕾、花、葉、茎を食べていました。フェンネルの果実は8-10月に、果実の表面が緑色から黄色に変わって縦縞の線が現れてきたものを収穫、乾燥保存します。

                               2021/7/28

3月の末ではまだ新芽を出したばかりだったフェンネルが7月の末には実(果実)をつけるまで大きくなりました。果実はまだ緑色ですが、縦縞の線が入り始めました。咬むと独特の甘みが口の中に広がります。

 

 

   -般名称        学名           原産地       

    フェンネル   Foeniculum vulgare Mill     地中海沿岸       

         Foeniculum vulgare Mill( フェンネル) 2021/7/1

 

別名、Fenkel, Sweet Fennel, Wild Fennel、セリ科のウイキョウ属に属する多年生の草本植物。草丈は1 m~2 m。 花は目を惹く鮮やかな黄色で、古代ローマでは料理のデコレーションにも使われていました。

 

 

              

生息地;地中海沿岸。古代ローマ人は、フェンネルの葉が乾燥すると干し草に似ているところからフェンネルをラテン語で(foenum:干し草)に由来するfoeniculumの名で呼んでいました。(属名になっています。)後に、foeniculumが訛って古英語ではfenol / finolになりました。古代ギリシャではフェンネルをMarathronと呼んでいます。「エッ!」とお思いでしょうが、「マラソン」の名は、BC 450/9/12に、アテナイの名将ミルティアデスがマラソンに上陸したペルシャの大軍を奇策で撃退した“マラソンの戦い”を思い起こさせます。この地には、「フェンネルがいっぱい」生えていたらしく、それで昔からこの町を(古代ギリシャ語で)マラソン(μάραθον)またはマラトス(μάραθος:marathos)と呼んでいました。”Marathron” は “フェンネルでいっぱい” の意です。

              

れる事になった。その結果、フェンネルの汁は、特に人間の眼のかすみをも取り除くことができると推測されている。この汁は、茎が膨らんで芽を出すときに集め、天日で乾燥して、蜂蜜と混ぜて軟膏として塗布する。最も質が良いものは、流れ出る雫を集めたスペイン産で、それは、新鮮な種子と発芽が始まったときに根を切って集めたものだ。』と述べています。

 

 

 主な有効成分   アネトール      フィトエストロゲン   ルテオリン                                                    

        平滑筋弛緩、抗炎症性   エストロゲン効果    抗酸化作用                                              

フェンネルの精油には、アネトール(又はアネソール)が多く含まれ、アニスアルデヒド、モノペルペンであるリモネン、ピネン、ミルセン、フェンコン、チャビコール、1-8シネオールが含まれています。

果実には、モノペルペンであるフェンコン、α-ピネン、カンフェン、フラボノイドのケンペロール、ケルセチンが含まれています。精油は3~8%含まれ、その内、アネトールが50-60%、レモン臭のするdl-リモネンも含まれています。

 

フェンネルの精油に含まれるアネトールは平滑筋を弛緩し、抗炎症性、弱い抗菌性があるため、咳止め、去痰剤として使用し、痙攣性の胃腸、風邪の咳に効果があります。ルテオリンは、抗酸化物質活性、炭化水素代謝の促進、免疫系の調整、2型糖尿病の治療等の作用を持つ可能性が示されています。エストラゴールは多量に摂ると発癌性や遺伝毒性があると考えられています。

フェンネルの果実には(草食動物の過剰繁殖に対抗するため雄の妊性をコントロールする自然の防御システムの役割としての)フィトエストロゲンが含まれており、女性の更年期障害のほてり、不眠、不安の症状の改善に効果があるとの報告があります。

このような、植物が自家防衛のために産生した物質を使う時には細心の注意が必要です。フィトエストロゲンについては後でもう少し詳しく述べます。

 

       6-7月になると花を付けます。    2019/6/19

 

GBIF(地球規模生物多様性情報機構)が提唱するフェンネルの効用は次の通りです。

『潰した葉の汁は尿機能、尿路感染症を改善します。果実は、催乳薬、胃腸薬として又、果実に含まれるオイルは、鼓腸、胃腸の治療成分です。水に一晩浸したフェンネルシードの水抽出物を摂ると、解熱、去痰、鼓腸、咳、吐き気、嘔吐に効果があります。沸騰したお湯に浸して冷やしたお茶は、疝痛や消化不良の赤ちゃんに与えられます。半熟のベルノキ(Aegle marmelos)の果実と一緒に粉砕したフェンネルは、消化不良と下痢に効果があります。フェンネルと砂糖の等量混ぜた飲み物は目の感染症の治療薬として就寝時に摂ります。』

 

ディオスコリデスの解説は『根を細かく砕いて蜂蜜と混ぜたものは犬の咬傷を癒す。』というくだりを除いてGBIFと同じです。古来、狂犬病は恐ろしい、何としてでも逃れたい疫病でした。Dog roseの例を引き合いに出すまでもなく、「犬」の名の付く薬草は藁にもすがる思いで付けた狂犬病治療薬です。フェンネルにも同じ思いが投影されたのでしょう。

 

EMAはフェンネルの使用に当たって次のコメントを出しています。

フェンネルの果実(フェンネルの種、正確には果実)については現在の科学的方法では十分に調査されていませんが、伝統的に次の3つの目的で使用されてきました。

  1. 腹部膨満や鼓腸を含む軽度のけいれん性胃腸の愁訴の対症療法。
  2. 月経期間に関連する軽度のけいれんの対症療法。
  3. 風邪に伴う咳の去痰薬として。

 

フェンネルの水溶液はカスミ目、視力の回復に効果があることは、ディオスコリデスだけでなく、古代ギリシャ時代からずーっと言われてきたことです。

EMAは目には触れていませんが、GBIFは目の感染症に効果があると述べています。

フェンネルの水溶液に含まれる何が目に影響を与えるのでしょうか。網膜細胞にやさしいビタミン類でしょうか、それとも平滑筋弛緩作用、抗炎症作用でしょうか。いずれにしても詳細は今後の研究にかかっています。

 

栽培              春に種を直まき                          

フェンネルは直根性のため移植を嫌うので、できるだけ植え替えをしないように種を直まきします。日当たりと水はけの良い場所に元肥を入れて株間50cmで植え付けます。また周囲にパクチーなど同じセリ科のハーブ類がない場所を選びます。

 

 用途    クールドリンク    ワインカクテル      軟膏                   

フェンネルのカクテルは、フェンネルのシロップ作りから始めます。普通、これにリレ ブラン、或いはペイショーズ ビターズ等を入れてカクテルを作るのですが、リレ ブランにフェンネルシロップを入れると非常に甘くなるのでウオッカで薄める(?)と飲みやすくなります。体内に入れたアルコールの量をコントロールできる者のみが飲むことの出来る、大人の飲み物です。

 

 フェンネルは、4歳未満の子供への使用に関する十分な情報がなく、子供への使用は推奨できません。フェンネルの投与量とその頻度は、目的にもよりますが、一般に1日3〜4回の服用、1〜2週間以内に止めておく必要があります。フェンネルには多くの成分が特定されていますが、各成分の作用を正確に把握できていません。又、成分間の作用に関する情報は十分ではありません。限られたフェンネルの臨床試験と、伝統的な薬用例から、(フェンネルから単離された成分に関する研究では、)「フェンネルのいくつかの成分が一緒に作用してそれらの効果をもたらす。」と考えられています。

妊娠中または授乳中のフェンネルの効果を調べるテストは行われていないため、一般的な予防策として、妊娠中または授乳中の女性は使用しないでください。

 

プリニウス (AD 23/24 – 79) が『博物誌』を書く際に参考にしたと言われているカト(Marcus Porcius Cato , BC234-BC149)の『農業論』の中に次のようなくだりがあります。

 

『牛やその他の四足動物が蛇に噛まれたときは、フェンネルの花1アセタビュラム(acetabulum/68g) を、これは医師がスミルナエウム( Smyrnium olusatrum. セリ科. 二年草)と呼ぶもので古いワイン1ヘミナ ( hemina/273ml ) の中に入れる。 鼻孔を通して投与し、傷には豚の糞を使う。 要に応じて人も同じように手当する。

消化不良と有痛性排尿の治療法には、開花したザクロの花を3ミナ(mina/436.6g)集めて壺に入れる。古いワインを 1クオドランタル ( quadrantal/25.9 litres )、きれいに砕いたフェンネルの根1ミナを入れて密封し、30日後に使用する。食べ物を消化して排尿したいときは、好きなだけ自由に飲むことができる。このようにブレンドしたワインで条虫と胃虫を取り除くことができる。患者には夕方の食事を控えるように命じ、翌朝、粉砕した香料1ドラム ( drachm/4.3g )、ボイルした蜂蜜1ドラム、ワイルドマジョラムを1セクスタリウス ( sextarius/546ml ) のワインに漬ける。大人には食事前に投与し、子供には、年齢に応じて、1トリオボルス ( triobolus/2.16g ) と1ヘミナを投与する。柱に登らせて飛び降りることを10回繰り返し、歩き回らせる。』と述べています。

 

フィトエストロゲンについて;

植物は、牝の動物の出産を制御することにより、草食動物の過密に対する自然防御の一部として植物エストロゲンを使用するという説があります。

動物の雌に多く分泌されるエストロゲンと植物エストロゲンの分子レベルでの類似性により、穏やかにエストロゲン様作用を発揮したり、時にはエストロゲンに拮抗して作用することがあります。 植物エストロゲンは1926年に発見され、 1940年代から1950年代にかけて、自家受粉する地下クローバー(Trifolium subterraneum)とレッドクローバー(Trifolium pratense、ムラサキツメクサ、植物エストロゲンが豊富な植物)の牧草地が放牧羊の繁殖力に悪影響を及ぼしていることが明らかになりました。

 

レッドクローバーはフィトエストロゲン量が特に多く、栄養補助食品から得られた抽出物では、発疹のような反応、筋肉痛、頭痛、吐き気、女性の膣からの出血、および遅い血液凝固を引き起こす可能性がみられました。レッドクローバーには、植物エストロゲンであるクメストロールが含まれています。エストロゲン受容体に対する活性のため、レッドクローバーは、乳がん、子宮内膜症、卵巣がん、子宮がんの病歴のある人には禁忌です。咳止めや口内炎の痛み止めに効き、服用すると気管支炎、湿疹、外傷、瘰癧(るいれき)に対する治療効果があるとされ、うがい薬としても使用しています。その花はしばしばゼリーやチザンを作るために使用され、エッシアックレシピで使用されます。それらのエッセンシャルオイルは、独特の香りをアロマテラピーに使っています。

 

アメリカ国立生物工学情報センター(アメリカ合衆国の国立衛生研究所下にある国立医学図書館の一部門) May 17, 2021. 改訂にフェンネルの情報がありましたので一部分引用しておきます。

授乳中の摂取について;

フェンネル(Foeniculum vulgare)の種子には、主に植物エストロゲンであるアネトールと、フェンコン、エストラゴール、1,8-シネオール(ユーカリプトール)などの成分で構成される揮発性オイルが含まれています。アネトールは母乳に排泄されます。フェンネルは催乳薬と称されており、母乳の出が良くなるとの宣伝のもとに、いくつかの製品に混入されています。

 

食品医薬品局(FDA); 幼児の疝痛の治療のために、単独で、又は他のハーブと一緒に安全かつ効果的に使用されているため、母乳には少量含まれるだけなので通常の母体投与では有害ではない可能性があります。一部には、治療期間を2週間に制限することを推奨しています。フェンネル、アニス、その他のハーブを含むハーブティーを母親が過度に使用すると、母乳で育てられた2人の新生児に毒性が生じました。フェンネルとアニスに見られるアネトールによる毒性と一致していました。

 

フェンネルは、経口または局所使用後に、光線過敏症を含む呼吸器系または皮膚に影響を与えるアレルギー反応を引き起こす可能性があります。下痢と肝腫大は、フェンネル、フェヌグリーク、ガレガ(フレンチライラック、イタリアンフィッチ、マメ科、マメ亜科の催乳薬)、フェンネルを含むマザーズミルクティーバッグ(母乳用ハーブティーとして市場に出回っている)を飲んでいる別の女性で肝酵素の上昇が起こった。このハーブを使用している間、過度の日光や紫外線への露出を避けてください。母親は、交差アレルギー※の可能性があるため、ニンジン、セロリ、またはセリ科の他の植物にアレルギーがある場合は、フェンネルを避ける必要があります。

 

交差アレルギー※

口腔アレルギーを例に取ると;

リンゴやメロン、バナナなどを食べて、口の中がかゆくなったり、蕁麻疹が出たり、花粉症と同じような眼のかみゆやくしゃみ、鼻水などを経験することがあります。果物や野菜の中には、花粉症の原因となる物質と同じものが含まれる場合があり、それらを食べると、花粉と同じ抗原だと勘違いして、アレルギー症状が出ることがあります。唇の腫れ、口の中の痒み、腫れ、くしゃみ、目のかゆみなどの症状です。ひどい時には、吐き気、腹痛、また喘息のある方の場合は、呼吸困難、いわゆるアナフィラキシー状態でショック死することがあります。

ブタクサアレルギーの場合;ウリ科の野菜:メロン、スイカ、きゅうり、バナナなど

ヨモギアレルギーの場合:セリ科の野菜:キウイ、ピーナツ、ニンジン、 セロリ 、りんご、パセリ など、スギ、ヒノキアレルギーの場合:トマトなど、これらを交差アレルギーと言います。

 

フェンネルの根を使ったレシピは、この書物がヨーロッパの混沌期に書かれたことから引用することを少し躊躇われたのですが。ケネルム ディグビー卿(1603-1665、英国の廷臣、外交官)が著した“The Closet of Sir Kenelm Digby Knight Opened. 1669”から、フェンネルの果実と根を使ったレシピを取り上げました。ディグビーはメセグリン(蜂蜜酒)のレシピに異常な程の情熱をかけており、これを無視することが出来なかったからです。

 

『女性の(腎)疝痛と石(腎臓結石)のための蜂蜜酒

蜂蜜1ガロン、水7ガロンを沸騰して漉す。ペリトリーオブザウオール(Parietaria Officinalis )、サキシフラージュ(Pimpinella saxifraga)、ベトニー (Stachys Officinalis)、パセリ、ノボロギク、それぞれ一握り、パセリの種子、ネトル、フェンネル、キャラウェイシード、アニスシード、グルメルシード(Purple Gromwell Seeds, Lithospermum Officinale,の誤り?)各2オンスを用意する。 パセリ、アレクサンダー、フェンネル、マロウの小さく切った根、各2オンスを酒が3ガロンになるまでボイルする。次に、火から外し、冷えるまで放置する。漉してきれいな容器に入れて、ナツメグ4つ、ジンジャー1 1/2オンス、半シナモン1/2オンス、クローブ12を細かく切って袋に入れ、容器の中に吊す。二週間経つと毎朝飲むことが出来る。』

 

彼は、フェンネルの果実と根を使い分けています。ディグビーは数えきれないほどの蜂蜜酒のレシピを書き残しました。今となってはフェンネルの果実と根の使い分けの理由を聞き出すことはできませんが、尋ねることが適えば彼は必ずや 『根と果実はその働きが異なる。』と滔々と説明を始める事でしょう。

 

 

 キッチンカウンターから      フェンネルのペスト スープ                    

 

6月、鉢に植えたバジルの葉は既にペスト ジェノヴェーゼにして食べ尽くしてしまいました。再び食べられるくらいに大きくなるには時間がかかりそうです。傍らには、フェンネルの葉が勢いよく茂っています。バジルの代わりにフェンネルを使ってペストを作ろうと思い立ちました。「木の実はやはり松の実がいいかな。」とか・・・・・・・・・いろいろ考えたその結果、ハーブを代えただけで、残りのレシピはバジルのペストと同じになりましたが、フェンネル特有のムッとした青臭さはチーズとオイルにかき消されて、(少しはしますが、)。バジルの葉が大きくなるまでの代役にしては、味も色もOK。同じように、春先には、春菊の若芽を使ってペストにすると春の息吹を感じることが出来ます。春の青臭さと苦味が、大人の味。お薦めです。

 

 

加熱時間にも依りますが、少しドロッとした感じに仕上がります。お好みで水の量を調整してください。ジャガイモや生クリーム中心のスープではなく、ニンジン主体のスープにしました。しかし、ニンジン臭さのない、フェンネル臭さのない、オリーブが程よい味を醸し出すスープになりました。

 

素敵なリキュールグラスで1ショット。ハーブの息吹をお楽しみ下さい。(少量でもかなり来ます。飲む量には注意してください。)