唐招提寺で鑑真和上ゆかりの瓊花(けいか)が特別公開されています。
テレビで放映されてから、「行こうか・行くまいか。」と体調を気にしながらの日々でしたが、
香りの佳い、白い美しい花を、思い浮かべ、今年もし行かなかったら、来年行けるという保証はないのだからと、
連休初日に気分がよかったので、思い切って出かけました。
鑑真和上は、中国の江蘇省揚州市の「大明寺」の住職を務めておられました。
瓊花はその揚州市の花で、日本には限られた場所に数株しかありません。
というのも、瓊花は種子で殖えないため接ぎ木で増やしますが、隋の煬帝がこの花を愛し、門外不出にしたのだといいます。
唐招提寺供華(くげ)園で、10株ほどが可憐な白い花を咲かせています。
白い花が目に入る前から、とてもいい香りが頭上から降ってくるような、幸せの香りの中に
誘いこまれていきます。
この白い花とこの香りの中に、今年も立ちたかったのだと、初めて出会えた日の感動は、今も変わりがありません。
甘い香りに誘われて、アゲハチョウが次々と飛んできます。
蜜を吸ったらすぐ他の花へと飛んで行きますので、なかなかカメラに入ってくれません。
今度はカラスが飛んできました。
瓊花にカラスは、初めて見ましたが、香りに惹かれたのかもしれません。
暫く花の下にいたのですが、飛び上がって、木のてっぺんに留まりました。
説明の人と、「カラスもこの香りが好きなのでしょうね。」と笑いながら話しました。
ここにも蝶が羽を休めています。
中央の小さな花の周りに、装飾花が8個付いていて、八仙花ともいわれているそうです。
花だけ見ていますと、ガクアジサイとよく似ています。
中の花が咲く前ですと、装飾花だけが目立って、木全体が真っ白い布を被ったように見えた年もありました。
今年は、花の咲くのが早かったそうです。
鑑真和上の御廟にある、瓊花はもう花が終っていると、説明の人の話でした。
それでも御廟の苔の庭を観て、お詣りしてこようと思い、瓊花とお別れしました。
香りも届きそう
蝶がたくさん来ていますね
美味しいのでしょう
すぐに見に行けない質です・・なんででしょうか?
アオスジアゲハが止まっているのが好きです
私は唐招提寺でしか見たことがないのですが、東大寺と、法華寺でみられるそうですが、公開されているかどうかはわかりません。
特別公開の期間のある唐招提寺が貴重な花を見ることのできるお庭でしょうね。
いい香りに誘われて遊ぶ蝶の楽園ですね。、
だからやっぱり無理をしても、行きたかったし、行って良かったです。
来年はこの時期に、是非おいでになってください。
特別公開の時にはいつでも行けるのでいいですね。