世尊寺は創建当時の名を吉野寺、その後比曽寺、現光寺とも呼ばれました。
聖徳太子により建立されたと伝えられていますが、はっきりしたことは何もわかりません。
日本書紀や同寺に残っている瓦や伽藍配置などから、少なくとも飛鳥時代(7世紀後半)には存在していたと推測されています。
(なら旅ネットより)
今年になってから世尊寺へお詣りしたのは、2度目です。
聖徳太子御手植えだと言われる、壇上桜には少し早すぎる時期でしたが、駐車場の桜や、東西の塔跡
山門の桜が満開のころでした。
そうそう、真っ赤な花の木が満開で、境内に灯りを振り撒いているようにさえ見えた頃でした。
受け咲きのオオヤマレンゲは、最盛期を過ぎていましたが、残りの花の香りが、駐車場に車を停めて
外に出ますと、甘くふくよかな香りの包まれました。
これから咲きそうな蕾を探しながら、いつまでも木をみあげていました。
ふっくらした蕾の外側には、薄いピンクのはびらに包まれ、1枚2枚と広がっていきます。
これは、受け咲きではなく下を向いて咲いている木です。
花の中を見たくて、膝に1番辛い姿勢になって、覗き込みながらの1枚です。
受け咲きより花が小さくて、花芯も上品な感じです。
本堂の裏の広場の方には、低木で蕾ばかりの、これから楽しみなのは、ミヤマオオヤマレンゲだと、
奥様が教えてくださいました。
大峯山などの高い山に、群生しているのは、このミヤマオオヤマレンゲだそうです。
多分今頃の時期に、山にひっそりと咲いて、いい香りを漂わせていることでしょう。
蕾は、本当に清楚で、可愛くて、天使の花のようなかんじです。
この雨が上がる頃には、どの木にも開花したミヤマオオヤマレンゲを見ることができることでしょう。
撮影に行こうか迷っていました、今年は拝見させていただいたので来年行くことにしました
境内の植木の選定の日だったので、住職様も境内に出ておられました。
「ちょうどいい時ですよ。今日は五條市からバスで20人くらい来る予定です。」
とおっしゃっていましたので、何かのグループなのでしょうね。と思いながらお話しました。
優しいお住職様でした。
香りが何とも言えないやさしい香り
奥院では蕾が1個 花が2個で終わりに近い状態でした。
我が家の菩提寺である、金剛寺でも、牡丹の同じ時期に受け咲きのオオヤマレンゲが咲きます、
ミヤマオオヤマレンゲが見られる世尊寺に、いつか花の咲く時期にいらしてください。
天女のような香りがあるとすれば、この花の香りでしょうね、