カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

石舞台を見下ろす丘に咲く紅花

2016年06月29日 | ☆ ふるさと・大和

 

紅花 

紅花がもう咲いているだろうと、橿原へ買い物に行った帰りに、明日香へ回ってきました。

紅花は咲いているというより、少し遅かったかしらといった感じでした。

石舞台の見える丘の上の花畑に、季節の花が植えられますが、紅花は1番明日香の地に似合うかもしれません。

 

 

「紅(くれなゐ)の 八塩(やしほ)の衣 朝な 朝な馴れはすれども いやめづらしも」  万葉集

このように万葉集にも詠まれています。

紅花で染めた着物を纏った女性は妻でしょうか恋人でしょうか、古代への思いを馳せる花です。

 

 

・6世紀に高句麗(こうくり)の僧侶が日本に紹介し、推古天皇の時代から、紅色の染料をとるための植物として利用しました。
 6世紀の藤ノ木古墳から,ベニバナの花粉が検出されているそうです。

 

 

花から得られる紅は、女性の口紅にされ、平安王朝人の紅や桜色の衣装を染め、

また、古代エジプトのミイラの布の防腐にも使われているそうです。

 

 

そのような古の人が暮らしの中で用いた花が、明日香の石舞台の見える丘の植えてあるのも、古代を偲ぶ花としてのロマンを感じます。 

 

 

 

  

もう萩の花も咲き始めています。

野の花も優しくて梅雨の晴れ間のひと時、目を楽しませてくれます。

 

 

丘から下の道路に出る時、ふと目を惹いたのは、これも野の花、ウツボグサです。

 

 

戻りの土手の草の中の、紫の花は目立ちます。

 

 

見上げると、土手の上にも沢山咲いています。

 

  

 

駐車場の横の売店に、七夕飾りがありました。

旅の思い出を綴ったのでしょうね。

訪れた人の幸せを祈りたくなります。

束の間の梅雨の晴れ間は、午前中だけでしたが、それでも橿原で買い物をして、明日香で紅花と会って、降らないうちに家に帰りつくことができました。

いろんな願いがみんな叶うといいですね。

 

コメント (4)
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