カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

天川村立資料館を訪ねて

2008年10月20日 | ☆ ふるさと・大和




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天川村立資料館の見ごたえ
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龍泉寺の隣にある資料館を訪れたのは初めてだ。
館の玄関に立てかけてある「B29」の文字に惹かれたように館内に入った。

館内は木材をふんだんに使った林業の村らしい、木の温もりのある建物だ。
主な展示物は、村人の生活道具、山林作業、農作業、山岳宗教とかかわりのある多くの資料、この村で昔から作られている胃腸薬「陀羅尼輔」の作業過程の分かる道具など、洞川の昔の暮らしを知るのにとても興味深いものがあり、時間をかけて見学した。

その中で表のたて看板にあった、B29のさび付いたエンジンの展示には、足が釘付けになったように眺め入った。

小学校低学年の頃だが、金剛山の向こうの夜空が真っ赤になっているのを、大人たちの話で「大阪が空襲で燃えている」ということを怯えながら聞き、山を見ていた怖ろしい思い出が甦ってきた。

右の画像に添えてある写真と記事で、大阪空襲の時の1機が、大峯山の山腹に衝突し沢に埋もれていたのを、2006年に62年ぶりにこの村に引き上げられた。
当時は新聞やテレビで報道していたが、今ここに展示されているのだ。
二度と起こしてはならない戦争を考え、「平和」を考える素材として、わたしはB29のエンジンを眺めていた。

詳しくは、「奈良県の戦跡」の中に記されていますので、リンクさせていただきました。
以前記事にした当地の空襲や、阿田峰の飛行場跡などの戦跡も書かれていますので興味のある方はご覧下さい。

岩本寺~金剛福寺
コメント (12)
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