カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

宇治川・季節を浮かべて

2006年12月10日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

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冬枯れの時に入るまでの、秋と冬が鬩ぎあっているような宇治川縁の雨上がりの午後。

もうとっくに紅葉は見られないものと思っていたのに、堤防に赤い色彩を残していた。

遅い遅いといわれていた今年の紅葉は、宇治でも遅れていた。


宇治川に浮かべている紅葉の道を歩いた。

平等院の裏手に沿った逍遥道路である。
観光季節には、軒を連ねて店が開いているが、どこもシャッターが閉められていて、そこには季節の華やぎがないだけに、残り紅葉の侘しさにある種の感動を覚えた。


駐車場に車を停めた人並みはかなりあるが、その人達の足は、全て、平等院に向かう。
曇り空の下の、逍遥の道に人影が少ないのは、そのせいだろう。
紅葉のトンネルに重なるように、桜の枝だけがアーチを作っている。
この道が人で埋め尽くされるのは、春になってからだろう。

しかし、宇治川に秋の名残を浮かべている紅葉は、こよなく愛しく思えた。


コメント (10)
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