超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

雑学ユング早わかりを読む

2023-05-26 05:15:49 | 無題
『雑学3分間ユング心理学』山中康裕著を読む。
全体は100章に分かれていて、見開きの右側1ページに
本文、左側にイラストによるまとめが載っている。
基本的に、1ページ読み切りなので読み易い。
ユングの学説だけでなく、ユング派全体を含めて
紹介している。

前半の60章は、学説の紹介、後半40章はユングの人生と
そのアイディアが生まれた、エピソードでできている。
前半60章では、連想実験のやり方や「能動的想像法」の説明、
それに、最重要の「元型」、アニマとアニムス(異性像)、
父元型、母元型、影、ペルソナ(=外づら)、老賢者などの
キーワードのかんたんな説明がある。
多少、記述が大雑把だが、頭に入って行きやすい。

とは言え、初歩の初歩の本である。
加えてPHP新書の林道義著「ユング心理学入門」全3冊
が詳しくておすすめである。もっと本格的な入門書も、
田畑から出ている。どれも、心を深めるための
助けとなるように思う。

ランタンを頼りに闇を手探りで進むユングの行く道を知る
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歳時記俳句・花ざくろ

2023-05-25 05:04:51 | 自作俳句
ずんだ餡串だんご手にもう数行
久々のチャーリーパーカー夕陽雲
よく通うパンカフェの席落ちる汗
親しんだ名著を初夏に読み直す

移り住みスーパー楽し小町草
発見が多々ある梅雨のブックオフ
越して来てわからぬ初夏の季節感
北の町嬉しい記憶よぎる夏
都内まで長時間掛け友と飲む

紫陽花が私の町と北で咲く
玄関を飾る野ばらが出迎える
東京に数年振りで浦島草
目覚めても面影浮かぶ眠り草
公園の子どもを囲む額の花

何気ない会話の途中 花石榴




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一冊でわかる神話物語

2023-05-24 05:05:09 | 無題
時間があるときに、神話の本を読んでいる。
ギリシャ神話や日本神話など地域に分かれた本は多い。
私が読んだ神話入門で、これは多くの神話が
ハンディにまとまっていて、記述もよくできている
と思ったのは、中村圭志著『24の神話でよむ宗教』
という優れモノである。
まず、多神教の神話として、日本とギリシャの神話を
中心にまとめてある。
日本神話では、イザナミ・イザナギの国生みの神話、天岩戸の神話、
スサノオの八岐大蛇退治、ヤマトタケルの各地平定の神話がでてくる。

ギリシア神話では、ガイアとウラノスの宇宙創成神話、
ゼウスの浮気物語、アドニスなど植物神の死と再生、
ペルセウスのメデューサ退治やヘラクレスの怪物退治、
など有名どころが挙げられている。

一神教の神話の章では、旧約聖書からアダムとイブの失楽園、
ノアの箱舟、バベルの塔、出エジプト記でモーゼが
十戒を授かる話などを説明し、新約聖書からは、贖罪の羊としてのイエス、
イエスの奇跡の逸話、イスラム教のコーランの戒律重視、ムハンマド
の天界遍歴などを述べていく。宗教の内容を神話としてくくるのは
議論の余地があるが、「神話で宗教を早わかりする」という、
あるようでなかった、いい教養書だと言える。

各地での想像力の競演を絵巻で見せて神話まとめる


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梅が丘パラベッシュで笑う

2023-05-23 05:30:00 | 無題
日曜日は、予備校時代の友人と、梅が丘で数年ぶりに飲む。
梅が丘駅のフォレスティ・カフェは、スタバになっていた。
太陽食堂という焼きとん屋さんに行くのかと思ったら、
今はもうなくて、串カツ田中ならまだ有ると言う。
インド料理が食べたいと私が提案し、駅の近くの道の、
「パラベッシュ」というインド料理店に久々に入る。
パラベッシュで私はサグ・チーズカレーとハーフナン、
友人は、アルビーガンという野菜カレーとナン、それに
二人でシシケバブ一皿とビール各ハーフサイズ1本を頼んだ。
友人とあることないこと、ああだこうだと談笑し、
昔のように私がしょうもないことを言って笑いが止まらないという
以前からよくあるパターンになり、我ながら呆れた。
だが、会話の一つ一つ、友人との間合いから食事やビールの
減り方まで、万事が昔通りで懐かしく、楽しかった。
私が最近まで札幌にいて、先日帰京したので、
こういう「すべてが昔通りで懐かしい」状態を経験した。
自分のかつての最寄り駅を通過したときは感慨深かった。
片道1時間半程度時間が掛かるが、たまに旧友と
飲むのもやはりいいものだと再認した。

しょうもない言葉に気づき笑い合うかつての空気みな懐かしく

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歳時記俳句・夏帽子

2023-05-22 05:02:06 | 自作俳句
遠方の人も見上げる梅雨の月
傷ついた胸を癒して薬雨降る
雨上がりすべて収まる初夏の虹
五月雨が流してくれる百八つ
北で見た夕焼けに似て空燃ゆる

涼風が手を差し伸べる厚着かな
悪友と汗滴らせ串焼き屋
故郷は遠くにありて夏の川
夏服のカタログが来る悩み月
浴衣の子つげ義春の絵が浮かぶ

強風に奪われそうな夏帽子
夏の日の心配性には心太
籠枕抱いて目にする白昼夢
新しきサーキュライトがお気に入り
西岡の水源池には作り瀧
俳句とは五七五なり夏期講座

雨の日にプールで描く楕曲線

(hpbd)

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