超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

一冊でわかる神話物語

2023-05-24 05:05:09 | 無題
時間があるときに、神話の本を読んでいる。
ギリシャ神話や日本神話など地域に分かれた本は多い。
私が読んだ神話入門で、これは多くの神話が
ハンディにまとまっていて、記述もよくできている
と思ったのは、中村圭志著『24の神話でよむ宗教』
という優れモノである。
まず、多神教の神話として、日本とギリシャの神話を
中心にまとめてある。
日本神話では、イザナミ・イザナギの国生みの神話、天岩戸の神話、
スサノオの八岐大蛇退治、ヤマトタケルの各地平定の神話がでてくる。

ギリシア神話では、ガイアとウラノスの宇宙創成神話、
ゼウスの浮気物語、アドニスなど植物神の死と再生、
ペルセウスのメデューサ退治やヘラクレスの怪物退治、
など有名どころが挙げられている。

一神教の神話の章では、旧約聖書からアダムとイブの失楽園、
ノアの箱舟、バベルの塔、出エジプト記でモーゼが
十戒を授かる話などを説明し、新約聖書からは、贖罪の羊としてのイエス、
イエスの奇跡の逸話、イスラム教のコーランの戒律重視、ムハンマド
の天界遍歴などを述べていく。宗教の内容を神話としてくくるのは
議論の余地があるが、「神話で宗教を早わかりする」という、
あるようでなかった、いい教養書だと言える。

各地での想像力の競演を絵巻で見せて神話まとめる


コメント
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