先日、デュフィ展を観覧しました。
たくさんの素晴しい作品を観て感動したので、彼の作品画像を
集め動画を作成致しました。 絵画に興味がある人に、ぜひご覧頂きたいです。
この展覧会は、彼の絵画のほかに、木版画やファッション・デザイナーの
ポール・ポワレとの出会いにより、テキスタイル・デザインという洋服の
織柄やプリント生地に彼がデザインした布地なども展示されていましたし、
又、植物を植えることができる陶器や、屏風や椅子など多彩な室内装飾品
も展示してありました。
デッサンと水彩画も40点ほど展示されていて、花をモティーフにした
1940年代の作品は、素晴らしいものでした。彼はこれらの水彩画を制作
する時には、水に浸してぬれた紙に水彩絵具で描くことで、色彩の透明感
を引き出したと解説されていました。
絵画作品で私が思ったのは彼のスタイルが確立されていない初期の作品は
少なかったのですがこれらは、全体的に色調が暗く感じました。
でも、彼が独自のスタイルを確立している後期の作品には人物や景色といった
モティーフに動きやリズムが感じられ、色彩がとても明るくて見ていて楽しく
なる絵が多く惹き込まれました。
特に輪郭線の中にきっちり描く事をせず、色をはみだしたりして線と色を互いに
強調しており、線から自由になった色彩は、光のように美しい調和を生み出して
いると感じました。
やはり、後世に名を残す画家は、独自のスタイルや画法を持っていますね。
今年も、あと三ヶ月になりましたがまだまだ、たくさんの美術展が
ありますので、忙しいです (*^_^*)