自分たちBチームの本番が終わり、
Aチームが用意を始めるころ、
Bチームの役者の半分は、
「お疲れさまでした~」
と、帰っていきますが、
あとの半分は、それを見送って、
ジャージのまま、お茶しに行ったり、
楽屋のフリースペースでのんびりしたり。
はたまた舞台の方で雑用したり。
要するに、時間待ちを始めます。
・・・帰らない。 いえ、帰れないんです。
「行商のシーンで、別チームの人が、
通行人で出る形にしたいんだけど」
主宰から、みんなに話があったのは、
まだ稽古も半ばのころでした。
行商のシーンとは、
凛とソデが、かごを担いで、
草履と菜っ葉を売り歩くシーンのこと。

確かに、通行人が誰もいないところで、
売り歩くって、不自然ですよね。
実際、本番で見てみると、
人が動くことで、すごくシーンが生きました。
なんだけど・・・ね。
最初に、主宰からその話が出たとき、
稽古場じゅうが、
(うわぁ~、めんどくさ~

という空気になりました。
Wキャストのメリットは、体が楽なこと。
自分の公演が終わったら、
明るいうちにさっさと帰れるし、
夜の部なら、楽屋に入るのもゆっくりだし。
それが、
(え~~~~? 通行人~?)
ただ横切るだけのために、
早く帰れないし、ゆっくり入れない。
(げっ、やだな~~)
でもまぁ、2組に分けるなら、
出るのは3公演だから、仕方ないか、
といったノリだったんです。
衣裳も、
「チームが違うんだから、
本役の衣裳でいいでしょー」
たかが、横切るだけのために、
なんでわざわざ、
用意しなきゃいけないのよ!
・・・と、そんな感じだったんですね。
ところが・・・。
本番近くなったころ、
喜多川季子ちゃんあたりが、
「何でもいいなら、私、着物着る」
と口火を切ったら、
なんか、みんな乗り始めて、
一気に、コスプレ大会に(笑)
行って、帰って、と、
2回、舞台を横切るのですが、
その間の短い時間に、
着物と洋服の早替えをする人まで現れた!
人を探して、さまよう男、とか、
サイドストーリーまで作っちゃって。
お客様はほとんど見てないのに(笑)
まぁ、いろいろと、
面白かったんですが、
いかんせん、私は行商してる側だし、
出番じゃなきゃ帰っちゃってるし、で、
なかなか写真を撮れず

唯一、撮れたのが、一緒に出るメンバー。

佐々木悠花ちゃんのセーラー服モンペは、
「これだけで観に来る人いるよ!」
と、オバサン、思わず叫んじゃいました(笑)
そして千秋楽バージョンでは、
かなりブキミなものが・・・
(つづく)
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