望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

〔ウラ話〕 ライトの下で、冷や汗ぐっしょり

2010-10-20 00:37:45 | 舞台・ウラ話
 
しつこく書くようですが、今回の芝居の長さは20分でした。

たったの20分。
2時間の芝居の6分の1!

ならば、トラブルも6分の1になるか、といえば、
これはどこの世界でも同じですけど、
そう単純にはいかないんですよね。


でもその中でも・・・、

今回、私、

ひっさびさに大量の冷や汗を流しました  


ありがたかったのは、本番ではなく、
ゲネプロ(本番とまったく同じようにやる最終リハーサル)だった、
ということ。

でも、他の演出家の皆さんにはガッツリ見られ、
小夏さんにも、どれほど冷や汗をかかせたか。

今思い出すだけでも、体中が冷たくなります



あれは、ほんとにびっくりしたなぁ・・・。



なーんて、いつまでも勿体ぶらずに言いますと・・・。


今回、劇中劇のような形で、お話が挿入され、
それの語りを、少々、講談口調で私がやっておりました。

そういうシーンですから、
和紙に語りの文を墨で書いて、
それを読む形にしていたんですね。


普通、本を読んだり、紙の文字を読んだりするシーンのとき、
実際には読みません。
全部覚えて、白紙の紙を前にして読む演技をするんです

あれ、どうしてなんだろう?
私にも理由がわかりません。

字が書いてあることになっているんだから、
ちゃんと字を書いて、
それを読んだ方がリアルだと思うんですけどね。



でも、今回は、ちゃんと字を書きました。


ありがたいっ!!


立て板に水の勢いで喋るセリフは、
本当に怖いんです。
一瞬でも止まると、すべてのテンポが狂ってしまうから。

だから、手元にカンペがあるというのは、
どれほど気持ちが安らぐか(笑)



あ、でも、

もちろん覚えましたよ。


でもね~、
やっぱり、緊張感に欠けるんですよね~。

稽古で、紙をまったく見ないでやると、
つっかえちゃったり、テンポが狂ったり。


おいおい、これはまずいぞ!
万が一、本番中のトラブルで紙がダメになったらエライことだ、
と心配になり、

着物の下に着る長襦袢のそでに、
隠しポケットをつけて、



そこにサブの紙を入れておく、という、
徹底した危機管理までやっていました。


今回、4チームがそれぞれに、
狭い袖に小道具などを置いているため、
何があるかわからない、という危機感が常にあったんです。



そこまでして挑んだゲネプロ。


さあて、私の出番。

つつつっと前に出て、お辞儀をし、

持っている紙をひらりと開いて、


・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・



体中から、冷たい汗がドーーーッと吹き出してきました。



・・・と、けっこう長くなっちゃったので、
お久しぶり~の「つづく」でいきましょうか。

むふふふ。
今回はかなり、気になるところで切れたぜ  
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