<舞台裏へごあんなーい・その6>
またどんどん話がそれちゃいましたが、
舞台裏に戻ります!
いろいろなワチャワチャを抜けると、
今度は、客席から向かって右側。
上手のソデになります。
これは上手の一番奥の5番のソデと、
その次の4番のソデです。
このソデからは、こんな感じに舞台が見えます。
白い線は、ウラ話ではお馴染みの「見切れ線」。
ここから出ると、客席から見えちゃうよ、という線。
役者はこの線ギリギリに立って、
全神経を集中させて出の瞬間を待つのです。
なぜ、こうやって番号を振るのか?といえば、
これがあるから、共通認識として、
出ハケ(出たり入ったり)の場所がわかるんですね。
たとえば台本には、
私はこんな感じでメモっています。
<下手4ソデから「半分オッケー」の台詞きっかけで出る>
という意味です。
なんだけど、
私はそれでも、出ハケを忘れたりするので
出ハケや衣装替え、小道具などを全部書きこんだ、
一覧表を作ったりしています。
でも、これでも間違えたりするのよね~
・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・話を戻します。
では、このあたりで、
一番奥の「5ソデ」から舞台に出てみます。
出てみると、こんな壁が。
これはホリゾントと言われる壁で、
略して「ホリ」と呼ばれています。
この壁に様々な照明を当てると、
まるで違う世界が広がります。
ちなみに、ここのホリは壁でしたが、
小劇場だと、スクリーンが多いんですね。
教室なんかにありますよね。
クルクル下ろして、スライド(古い?)を写したりする、
あのスクリーンの特大版です。
でもね、どの劇場のスクリーンも、
不思議なほど、壁そっくりに見えるんです。
で、わかってるのに、思わず手をついちゃって、
おっとっと、ってことも。
そのホリゾントをのぞきこむと、こんなスペースが。
こんなスペース、普通はありません。
でも今回はとても重要なスペースだったのです。
<つづく>
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