アンサンブルの切られ役は、
大きい舞台なら、
殺陣のプロが入ってくれますが、
そうはいかないのが、小劇場!
誰であっても、顔を隠して(これが大事!)、
出られる奴は、みんな出ろ~!
ん?殺陣をやったことがない女の子?
いいよいいよ、大丈夫、大丈夫!
わ――って出てって、すぐに切られりゃいい。
1人でも多い方が賑やかになるから!
・・・なんて、
とにかく人がいないから、
いるヤツは誰でも出してしまう。
ま、私だけはいつも、特別に除外でしたけど。
年齢、じゃないんです。
天才的に殺陣が下手なもんで
と、それはともかく、
少しでも時間があれば、
(ひどいときには時間がなくても)
切られ役のために、
衣裳を着替えなきゃなりません。
そうなんです。
アンサンブルで出るために、
本来必要のない早替えが、
必要になってくるんです。
だからもう、本当に、裏は大忙し!
私を筆頭に、殺陣ダメキャスト(ほぼ女子)は、
その「早替え」要員で、裏でスタンバイ。
戻ってきたら即つかまえて、
すさまじい勢いで次の役の衣裳に着替えさせ、
(写真はイメージです)
自分もあわてて舞台に出ていきます。
そんなとき、何より大事なのが、
・・・モニターからの音なんですね。
ものすごい勢いで働いているので、
モニター画面を見たりせず、
耳で芝居の進行を聞いているわけです。
・・・と、ここまでは、一般的な話。
これ以降は、私が出ていなかったので、
複数の出演者から聞いた話となります。
さてさて、そんな時代劇をよく上演する劇団さんの、
Cちゃん(女性)は、しっかり者の劇団員。
殺陣も着付けもできるので、
本番中は自分の役よりも、人の手伝いの方が忙しい、
という「これぞ劇団員!」みたいな人。
その日も、着替えに、切られ役に、ついでに自分の役にと、
走り回っていたのですが・・・。
(つづく)
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