望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・・・本番の1日(その・32)

2013-03-02 11:39:40 | 舞台・ウラ話

<18:00>

バッタバタで、あっという間に開場時間になり、
気合いを入れて、楽屋への階段を上がりかけ・・・ハッ 


 ☆ ◆ ☆彡 \(゜ロ\)(/ロ゜)/! Σ ○ ★



青ざめた顔で、そのまま、また、


ダーーーーーーーッ


と転がるように階段を駆け下り、


上がってくる共演者を蹴散らして、

小道具置き場にあった行状録を引っつかむが早いか、

「ちょっと出ます!」


舞台監督さんの驚く顔を尻目に、
舞台の岩の後ろに、
行状録を、投げるようにバコッ!


置くと同時に、そでに走り込みました。


はぁぁぁぁぁぁ、間にあったぁ 


そでに引っこんでから、
姿を見せないまま、舞台監督に謝りました。

「すみませんでした~

「いいえ~」


顔は見えないけど、声が笑ってる。
そりゃそうだよね~。

いやいや、でも本当によかったぁ


本番で、

「行状録・・・ぎょ・・・
 ・・・
 あ、あっちに置いといたんだったわ。
 ちょっと取ってくる 

なんて、
無理のあるアドリブは、入れたくないものね 



そして、何食わぬ顔で、


<18:30>

本番はスタートするのでありました。
(これで、オファー減りそう・・・)


そういえば、この行状録。

芝居の中で何度か、私がページを開いて、
相方の大塚みどりさんが読む、
というシーンがあります。

(このところ、同じ写真ばかりでスミマセン


こういう小道具、よく使われますよね。
手紙だったり、ノートだったり。

でも、いつも不思議に思うんですが、
まったく真っ白なページのままで使うことが、
すごく多いんです。

なぜなんだろう・・・。
その理由を聞かせてほしいと思ってるんですが、
今のところ、知っている人に出会いません。


だってね、
カンペとして違うことを書いてたら、
そりゃマズイだろうけど、

実際にその文章が書かれているものを読むのに、
なぜ白紙で読まなきゃいけないんだろう?

かえってリアリティを損ねるんじゃないか?

・・・そう思いません?


でも、けっこう、これが多いというか、主流なんです。


もしかすると、
その昔の、根性論みたいなものと、
つながっているのかなぁ。

役者たるもの、すべてを覚えて当たり前だっ、とか言って、
肝心のリアリティはまったく無視とか。
(なんか悪意が入ってる?・・笑)


まぁ、ちゃんと字を書いておいても、
こんなこともあるんですけどね。  ↓


でも!
今回は「墨で、それっぽい字が書かれているものを」
と演出の久間さんからオーダーが出ました。

よっしゃぁ、やっぱりそうよね?
字が書いてなきゃおかしいよね?

と、我が意を得たりだったのですが、


さて、いざ作るとなって・・・。


  (つづく)








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