望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

名前を見ればピタリと当たる

2009-10-21 18:11:44 | 暮らし・花・趣味
昨日、面白い話を聞きました。


私の友人の1人が、
専門学校で、論文の添削をやっています。

といっても、教壇に立っているのではなく、
とある資格取得系の学校の、
下請けをやっているのです。

つまり、その学校は、
先生にとって、一番面倒な論文添削だけを、
食えない若手の研究者に丸投げしてるんですね。

だから、彼女は家で、
送られてきた論文を1枚いくらで添削して、
学校に送り返すワケです。


バイト代はかなり安いようですけど、
「食えない研究者」には、
家でできることもあり、
ありがたいバイトのようです。

その彼女いわく、

「どんな論文を書いてくるかは、名前を見ればわかる」

って言うんです。

といっても、姓名判断じゃないですよ。

「下手でも主張のある字を書く子は、
 論文の内容も、しっかり自分の考えを書いている」

「字がきれいでも、訴えてこない字を書く子は、
 論文の内容も、自分の考えが入っていない」

のだそうで、

それも、文章じゃなくて、
自分の名前を書いたときに、
一番現れるのだとか。

字が訴えかけてくる、っていうのが、
いかにも国文学の研究者っぽいと思いますが、

自分の名前って、一番慣れているから、
何も考えずに書くし、
それだけに、
一番自分が現れるのかもしれません。


芝居でも、きちんと主張できれば、
少々荒削りでも、ちゃんと客席に伝わってきます。

反対に、問題なくこなしているのに、
観る側の心が、ぜんぜん動かない役者さんもいます。

芝居の場合は「役」というクッションがあるから、
自分の名前とは違うけど、
きちんとしたものを心に築いていれば、
おのずと主張は見えてくるのでしょう。


これから、人の名前を見るとき、
もっと気をつけて見てみようかな。

おっとっと。
その前に自分の名前はどうなんだ?

汚いけど主張もないね~、なんて、
言われないようにしなくちゃね 
 
コメント
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