4月6日
2015-04-06 | 登山
OFT結成から早3年。昨シーズンは雪山合宿のはずが、日帰りで2回行っただけでした。合宿をしないで何が部活か。と言うことで、合宿してきました。場所は、北八ヶ岳。先日、大々的にニュースになったのは南八ヶ岳です。同じ八ヶ岳でも、レベルが全然違います。それでも雪山なので遭難には気を付けないといけませんね。
数日前に発熱し、気合(と市販薬)で体調を整えた私ですが、今回は不安がいっぱい。だって、新しい登山バッグなんだもの。何も考えずに大きいものを買った結果、非常に使いづらい。前のバッグよりたくさん入るけど、ポケットが少ない。小物の収納に不安…。荷物を入れたり出したりを繰り返した結果、遅刻する。おかしい、普段より余裕のある時間に起きたのに。日が昇る前から駅まで超ダッシュ。改札をくぐって階段を駆け上がっている最中に聞こえてくるドアの閉まる音。絶望。あと1分…いや、あと30秒だったのに…!
これでもかというくらい肩で息をしながら、意気消沈。まずい、スーパーあずさに間に合わなかったら死ねる。一応、一本後のあずさでも大丈夫だけど、自由席になってしまう。調べてみると、乗り換えが多少シビアかつ割高だけど、何とか間に合う可能性が見えてきました。気合いを入れ直して乗換に挑みました。が、お腹が大変痛い。一難去ってまた一難。途中下車したら間違いなくスーパーあずさに間に合わない。かといって漏らすわけにはいかない。頑張れオレ、あと20分だ。よしよし、あと6駅だぞ…。う…痛みの波が小刻みになってきた。頑張れ、あと2駅だ!よっしゃ来た来た!とりあえずスーパーあずさに駆け込め!
頑張った結果、発車ギリギリにスーパーあずさに乗れました。とりあえず荷物を座席に放って、トイレに駆け込み。病み上がりに全力ダッシュはきつかったか。ふぅ…なんとかなった。スッキリしたところで座席に腰かけて人心地。20分ほどでヤージーと合流。なんと隣の席を取れたんだよ。茅野につくまで、駄弁って時間つぶし。いやー、それにしても……車窓の景色が全然白くないんですけど。全っ然雪が無いよ!どうなってんだよ!そこそこ高い山でも茶色いじゃないか!
そうこう言っているうちに、茅野駅に到着。ところどころに雪が積もれているものの、雪景色ではない。そして、寒くない。雪山装備とはいえ、立っていても全然寒さを感じないってどういうことだ。一昨年の年末に来た時は、同じような装備で震えながらバスを待ったのに。一抹どころではない不安を抱えたまま、バスに乗り込んでいざ雪山へ。
朝早く起きてさ、病み上がりでさ、全力疾走してさ、絶妙な暑さと振動でさ、眠くなるよね。『どうせこれから2日間一緒なんだから、電車で寝とけば良かったね』おっしゃる通りです。軽く寝て、気づけば北八ヶ岳ロープウェイに到着。
ここはピラタス蓼科と言うスキー場でもあるのですが、一面真っ白です。雪が無いかもなんて、無用な心配でしたね。そしてちゃんと寒いね。前回ほどではないけど、立っていると震えるくらいちゃんと寒いぜ!ロープウェイでサクッと山頂駅へ。気温は氷点下4℃、風は6m/sらしいから、比較的穏やかですね。そして何より天気がいい!多少ガスっているものの、遠くまでよく見渡せる。ヤージーめ、当たりを引いたな。
それぞれアイゼンとチェーンスパイクを装備して、いざ出発。坪庭を抜けて、縞枯山へ。このルートは何度も来ているので、迷うことなくサクサクと。ヤージーは、一年ぶり2回目のアイゼンになかなか慣れない御様子。でもまぁ、そんなに激しい山じゃないし、ゆっくり慣らせばいいさ。雪質は思ったよりいい感じ。場所によってはフワフワで、気を抜くと膝まで埋まります。場所によってはいい感じに凍っていて、スパイクが食い込んで歩きやすい。いつぞやの武甲山のシャーベットと比べると、格段に歩きやすいよ。
しかし私の体が重い。思った以上にペースが上がらず、上がるのは息ばかり。体力が全然回復してない…。縞枯山の直登で、見事に死亡。思ったより滑らずに順調に登れるけど、足が上がらない。普段なら追い越せるペースのおっさんたちや初心者っぽい夫婦に、置いて行かれないようにするのが精いっぱい。そして何よりも暑い。前回凍傷の危機に瀕したため、手袋をバージョンアップし、ヒートテックとセーターの上に山用ジャージとフリース、そして毛糸の帽子という、なかなかの重装備。気温が高めのこの天気では完全に裏目でしたね。手袋、ジャージ、フリース、帽子をキャストオフ。それでもちょっと暑いぜ…。
ヒィヒィ言いながら、無事に登頂。あれ、ほぼコースタイム通りだ。こんなにヘロヘロなのに。景色が抜群なので、お昼休みです。ロープウェイに乗る前に軽く食べているので、ここではカップラーメンだけ。ヤージーにお湯を用意してもらいますが、今日は私も準備してきたんだぜ!なんと、水筒にお湯を入れてきたんだよ。冬山だと、水が氷るからね。時間とガスの短縮のために持ってきたのですが、お湯の温度を確認するために口に含んだら、見事に吹いた。うん、お湯っていうか、冷たくない水だ。普通の水筒じゃダメかぁ…。
さすがに止まっていると寒い。見晴らしが良いということは遮蔽物がないということなので、風も強い。先ほどの重装備に戻すぜ。うむ、それでもちょっと寒い。でも、ちょっと寒いくらいのほうがラーメンが美味しいんだぜ。担担麺がピリ辛でめちゃうま!いつもどおり食後のコーヒーも頂くよ。この絶景を眺めながらのコーヒーは、毎度最高だぜ…。ただ、金属製の取っ手が冷たすぎで素手じゃ持てないぜ。
ちょっとのんびりしすぎた。片づけて出発しましょう。そのまま展望台へ向かって写真を撮って、茶臼山に登って展望台へ向かって写真を撮って、延々と下る。雪道の下りは、本当に歩くのが楽。地面は柔らかいし、ズルズル滑るしでペース上がりまくり。ただ、道が狭いうえに雪のせいで1mくらい高くなっているから、木の枝が非常に邪魔っつーか痛い。雪の重みで木が折れて、道を塞いでいたりするし。やっとの思いで閉鎖中の国道に出てきましたが、相変わらずスゲー積雪。道路標識が低すぎ。
ここから徒歩数分で、本日の宿泊地である麦草ヒュッテに到着。まぁ、ここも前回泊まったとこなんですけどね。一週間前に予約の電話をしたのですが、サクッと個室が取れました。前回もガラガラだったし、この時期は空いているんだろうなぁと思っていたら、予想外の混雑。人多くない?どうやらこの時期は近くの白駒池が凍結しているので、そこに行く人が多いみたい。前回行ったときは氷が薄くて渡るのを断念したけど、今の時期なら余裕みたいですよ。
到着したのは16時。予定より1時間遅れですが、のんびり休んだり展望台に行ったりペースが上がらなかった割には早く着いたね。とはいえ、もうどこかに行ける時間ではないので、お部屋でまったり。今回泊まる部屋は、前回の女子部屋。角部屋でいいんだけど、そのぶん寒いんじゃないかと。でも、前回に比べて気温が高いおかげか、震える寒さじゃないね。灯油ストーブと炬燵で、十分温まれるよ。ちなみに大部屋も見てきましたが、某燕山荘より個人スペースがはるかに広かった。布団1枚ちゃんとあったし、隣の布団ともスペースがちゃんとあったよ。
荷物を下ろして、謎の地ビールで乾杯。クラッツうめぇなぁ。管を巻こうにも、電車と山の中であらかた語りつくしちゃったよ。あーでもないこーでもないと全く身の無い話をしているうちに、ご飯の時間です。お、一組目に入れたか。ふらふらーっと食堂へ行ってご飯。今日のご飯はカレーコロッケと白身魚のフライ。可もなく不可もないね。普通にご飯を食べられるだけで十分ですよ。しかしですね、鼻が詰まり気味で食事がツラい。息苦しくて全然食が進まないんだよ。いやー、大変だった。
30分ほどで食べ終えて、自室へ。アルコールと疲労と満腹と炬燵で、眠気マックス。体を起こすことはおろか、目を開けているのもつらい。
ヤ「おすぎさーん、まだ寝るなよー。これから歯を磨いて星空見に行くんだろー」
ア「無理…瞼が重力に逆らえない…」
ヤ「横になってんだから、重力関係ないだろー」
ア「やだよー、歯を磨いたら絶対目が覚めるもん」
ヤ「いやー、この眠気には勝てんだろ」
二組目の食事が終わるころを見計らって、食堂で歯磨き。だいぶ酔いが醒めてきたところに、凍るような冷水での歯磨き。目が覚めないわけがない。お目目パッチリだよ。ちなみに水は普通に凍りますので、水が使えるのは食堂だけ。トイレは、大の場合は不凍液を使って流します。大変だね。
だいぶ眠気が飛んだので星空でも見に行こうかと思ったら、ヤージー裸足でした。オールシーズン用の登山靴で裸足とか、あまりにも無謀。結果、部屋から眺めることにしました。部屋の明かりを消して窓から空を見ていると、とてもすごいものを見たのはアニメじゃないわけですが、普通にキレイな星空。建物の中からだからそこまで感動はしなかったけど、それでも東京じゃ絶対に見れない星空に惚れ惚れだね。
ヤ「うーん、思ったよりだね」
ア「そうか?建物の中だし、こんなもんじゃね?」
ヤ「確かにキレイだけど、新年に彼女と見た軽井沢の星空に比べたらね」
ア「ふーん、そーですか」
ヤ「広い駐車場なんだけど、人がいっぱいでみんな空を見てたよ」
ア「不自然に揺れてる車とかなかった?」
ヤ「寒くてそんなことできんわ」
ア「しかし毎度のことだが、これは嫁より子供に見せたいよなぁ」
ヤ「お互い結婚したら、子供連れてどっか行こうぜ」
ア「そうだなぁ…寿導とかも誘ってやらないと、元同居人がこういうとこ連れてくるとは思わないからなぁ」
10分くらいで寒いから終了。布団を敷いて、もう寝ましょう。
ヤ「いやー、すごく眠いね」
ア「めっちゃ目が冴えているんだけど」
ヤ「なんか…ゴメンね…」
ア「いいよ…いじけてるから」
こうして雪山の夜は更けていきました。
数日前に発熱し、気合(と市販薬)で体調を整えた私ですが、今回は不安がいっぱい。だって、新しい登山バッグなんだもの。何も考えずに大きいものを買った結果、非常に使いづらい。前のバッグよりたくさん入るけど、ポケットが少ない。小物の収納に不安…。荷物を入れたり出したりを繰り返した結果、遅刻する。おかしい、普段より余裕のある時間に起きたのに。日が昇る前から駅まで超ダッシュ。改札をくぐって階段を駆け上がっている最中に聞こえてくるドアの閉まる音。絶望。あと1分…いや、あと30秒だったのに…!
これでもかというくらい肩で息をしながら、意気消沈。まずい、スーパーあずさに間に合わなかったら死ねる。一応、一本後のあずさでも大丈夫だけど、自由席になってしまう。調べてみると、乗り換えが多少シビアかつ割高だけど、何とか間に合う可能性が見えてきました。気合いを入れ直して乗換に挑みました。が、お腹が大変痛い。一難去ってまた一難。途中下車したら間違いなくスーパーあずさに間に合わない。かといって漏らすわけにはいかない。頑張れオレ、あと20分だ。よしよし、あと6駅だぞ…。う…痛みの波が小刻みになってきた。頑張れ、あと2駅だ!よっしゃ来た来た!とりあえずスーパーあずさに駆け込め!
頑張った結果、発車ギリギリにスーパーあずさに乗れました。とりあえず荷物を座席に放って、トイレに駆け込み。病み上がりに全力ダッシュはきつかったか。ふぅ…なんとかなった。スッキリしたところで座席に腰かけて人心地。20分ほどでヤージーと合流。なんと隣の席を取れたんだよ。茅野につくまで、駄弁って時間つぶし。いやー、それにしても……車窓の景色が全然白くないんですけど。全っ然雪が無いよ!どうなってんだよ!そこそこ高い山でも茶色いじゃないか!
そうこう言っているうちに、茅野駅に到着。ところどころに雪が積もれているものの、雪景色ではない。そして、寒くない。雪山装備とはいえ、立っていても全然寒さを感じないってどういうことだ。一昨年の年末に来た時は、同じような装備で震えながらバスを待ったのに。一抹どころではない不安を抱えたまま、バスに乗り込んでいざ雪山へ。
朝早く起きてさ、病み上がりでさ、全力疾走してさ、絶妙な暑さと振動でさ、眠くなるよね。『どうせこれから2日間一緒なんだから、電車で寝とけば良かったね』おっしゃる通りです。軽く寝て、気づけば北八ヶ岳ロープウェイに到着。
ここはピラタス蓼科と言うスキー場でもあるのですが、一面真っ白です。雪が無いかもなんて、無用な心配でしたね。そしてちゃんと寒いね。前回ほどではないけど、立っていると震えるくらいちゃんと寒いぜ!ロープウェイでサクッと山頂駅へ。気温は氷点下4℃、風は6m/sらしいから、比較的穏やかですね。そして何より天気がいい!多少ガスっているものの、遠くまでよく見渡せる。ヤージーめ、当たりを引いたな。
それぞれアイゼンとチェーンスパイクを装備して、いざ出発。坪庭を抜けて、縞枯山へ。このルートは何度も来ているので、迷うことなくサクサクと。ヤージーは、一年ぶり2回目のアイゼンになかなか慣れない御様子。でもまぁ、そんなに激しい山じゃないし、ゆっくり慣らせばいいさ。雪質は思ったよりいい感じ。場所によってはフワフワで、気を抜くと膝まで埋まります。場所によってはいい感じに凍っていて、スパイクが食い込んで歩きやすい。いつぞやの武甲山のシャーベットと比べると、格段に歩きやすいよ。
しかし私の体が重い。思った以上にペースが上がらず、上がるのは息ばかり。体力が全然回復してない…。縞枯山の直登で、見事に死亡。思ったより滑らずに順調に登れるけど、足が上がらない。普段なら追い越せるペースのおっさんたちや初心者っぽい夫婦に、置いて行かれないようにするのが精いっぱい。そして何よりも暑い。前回凍傷の危機に瀕したため、手袋をバージョンアップし、ヒートテックとセーターの上に山用ジャージとフリース、そして毛糸の帽子という、なかなかの重装備。気温が高めのこの天気では完全に裏目でしたね。手袋、ジャージ、フリース、帽子をキャストオフ。それでもちょっと暑いぜ…。
ヒィヒィ言いながら、無事に登頂。あれ、ほぼコースタイム通りだ。こんなにヘロヘロなのに。景色が抜群なので、お昼休みです。ロープウェイに乗る前に軽く食べているので、ここではカップラーメンだけ。ヤージーにお湯を用意してもらいますが、今日は私も準備してきたんだぜ!なんと、水筒にお湯を入れてきたんだよ。冬山だと、水が氷るからね。時間とガスの短縮のために持ってきたのですが、お湯の温度を確認するために口に含んだら、見事に吹いた。うん、お湯っていうか、冷たくない水だ。普通の水筒じゃダメかぁ…。
さすがに止まっていると寒い。見晴らしが良いということは遮蔽物がないということなので、風も強い。先ほどの重装備に戻すぜ。うむ、それでもちょっと寒い。でも、ちょっと寒いくらいのほうがラーメンが美味しいんだぜ。担担麺がピリ辛でめちゃうま!いつもどおり食後のコーヒーも頂くよ。この絶景を眺めながらのコーヒーは、毎度最高だぜ…。ただ、金属製の取っ手が冷たすぎで素手じゃ持てないぜ。
ちょっとのんびりしすぎた。片づけて出発しましょう。そのまま展望台へ向かって写真を撮って、茶臼山に登って展望台へ向かって写真を撮って、延々と下る。雪道の下りは、本当に歩くのが楽。地面は柔らかいし、ズルズル滑るしでペース上がりまくり。ただ、道が狭いうえに雪のせいで1mくらい高くなっているから、木の枝が非常に邪魔っつーか痛い。雪の重みで木が折れて、道を塞いでいたりするし。やっとの思いで閉鎖中の国道に出てきましたが、相変わらずスゲー積雪。道路標識が低すぎ。
ここから徒歩数分で、本日の宿泊地である麦草ヒュッテに到着。まぁ、ここも前回泊まったとこなんですけどね。一週間前に予約の電話をしたのですが、サクッと個室が取れました。前回もガラガラだったし、この時期は空いているんだろうなぁと思っていたら、予想外の混雑。人多くない?どうやらこの時期は近くの白駒池が凍結しているので、そこに行く人が多いみたい。前回行ったときは氷が薄くて渡るのを断念したけど、今の時期なら余裕みたいですよ。
到着したのは16時。予定より1時間遅れですが、のんびり休んだり展望台に行ったりペースが上がらなかった割には早く着いたね。とはいえ、もうどこかに行ける時間ではないので、お部屋でまったり。今回泊まる部屋は、前回の女子部屋。角部屋でいいんだけど、そのぶん寒いんじゃないかと。でも、前回に比べて気温が高いおかげか、震える寒さじゃないね。灯油ストーブと炬燵で、十分温まれるよ。ちなみに大部屋も見てきましたが、某燕山荘より個人スペースがはるかに広かった。布団1枚ちゃんとあったし、隣の布団ともスペースがちゃんとあったよ。
荷物を下ろして、謎の地ビールで乾杯。クラッツうめぇなぁ。管を巻こうにも、電車と山の中であらかた語りつくしちゃったよ。あーでもないこーでもないと全く身の無い話をしているうちに、ご飯の時間です。お、一組目に入れたか。ふらふらーっと食堂へ行ってご飯。今日のご飯はカレーコロッケと白身魚のフライ。可もなく不可もないね。普通にご飯を食べられるだけで十分ですよ。しかしですね、鼻が詰まり気味で食事がツラい。息苦しくて全然食が進まないんだよ。いやー、大変だった。
30分ほどで食べ終えて、自室へ。アルコールと疲労と満腹と炬燵で、眠気マックス。体を起こすことはおろか、目を開けているのもつらい。
ヤ「おすぎさーん、まだ寝るなよー。これから歯を磨いて星空見に行くんだろー」
ア「無理…瞼が重力に逆らえない…」
ヤ「横になってんだから、重力関係ないだろー」
ア「やだよー、歯を磨いたら絶対目が覚めるもん」
ヤ「いやー、この眠気には勝てんだろ」
二組目の食事が終わるころを見計らって、食堂で歯磨き。だいぶ酔いが醒めてきたところに、凍るような冷水での歯磨き。目が覚めないわけがない。お目目パッチリだよ。ちなみに水は普通に凍りますので、水が使えるのは食堂だけ。トイレは、大の場合は不凍液を使って流します。大変だね。
だいぶ眠気が飛んだので星空でも見に行こうかと思ったら、ヤージー裸足でした。オールシーズン用の登山靴で裸足とか、あまりにも無謀。結果、部屋から眺めることにしました。部屋の明かりを消して窓から空を見ていると、とてもすごいものを見たのはアニメじゃないわけですが、普通にキレイな星空。建物の中からだからそこまで感動はしなかったけど、それでも東京じゃ絶対に見れない星空に惚れ惚れだね。
ヤ「うーん、思ったよりだね」
ア「そうか?建物の中だし、こんなもんじゃね?」
ヤ「確かにキレイだけど、新年に彼女と見た軽井沢の星空に比べたらね」
ア「ふーん、そーですか」
ヤ「広い駐車場なんだけど、人がいっぱいでみんな空を見てたよ」
ア「不自然に揺れてる車とかなかった?」
ヤ「寒くてそんなことできんわ」
ア「しかし毎度のことだが、これは嫁より子供に見せたいよなぁ」
ヤ「お互い結婚したら、子供連れてどっか行こうぜ」
ア「そうだなぁ…寿導とかも誘ってやらないと、元同居人がこういうとこ連れてくるとは思わないからなぁ」
10分くらいで寒いから終了。布団を敷いて、もう寝ましょう。
ヤ「いやー、すごく眠いね」
ア「めっちゃ目が冴えているんだけど」
ヤ「なんか…ゴメンね…」
ア「いいよ…いじけてるから」
こうして雪山の夜は更けていきました。