自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

9月25日

2013-09-25 | 登山
理想の彼女が出来る夢を見た。ここで書くのも小っ恥ずかしいような夢。大国主大神(出雲大社の神様)さま、これは予知夢だと思っていいのでしょうか。

『よちむだと』を変換したら、『余地無駄と』変換されました。余地が無いと…。



富士山から一ヶ月。もう山はしばらくいいと思っていましたが、だいぶ涼しくなってきましたので登ってきました。OFTではなく、仕事の登山部です。

きっかけは富士山でした。『富士山行ってきたんすよー』という話を元上司にしたところ、『おすぎくんは最近オレを相手にしてくれない』的なことを言われまして。『そんなことないですよー、行きましょうよ!』と返しましたら、東北の登山ツアーを提案されました。移動を考えると二泊三日だよ。無理無理。『ちょっと財政的に…谷川岳辺りにしません?』とやんわりお断りしたら、ホントに谷川岳になりました。

一応他の登山部員をお誘いしましたが、みなさん予定がいっぱい。コーヒー好きのAさんだけが参加を表明してくれて、三名で行ってきました。

谷川岳に行くにはいろいろルートがあります。上越新幹線で越後湯沢まで行って、上越線で土合駅に行ってから歩くルートや、上越新幹線で上毛高原まで行って、上越線で水上駅まで行って、バスでロープウェーまで行くルート。この土合駅ってのが物凄い地下駅らしく、ある種の観光地らしい。昔の人は土合駅ルートが基本だったそうですが、最近では水上駅からバスが主流なんですって。まぁ、車で行くから関係無いんですけどね!

最初は電車で行くつもりで考えていましたが、その後の移動が大変で頭を悩ませていたのです。そこで何故か私が閃いてしまったのです、『レンタカーでいいじゃん』と。二人だとしても、新幹線とさほど値段は変わらないし。『いいけど、私が運転できないからおすぎくんに任せちゃうよ?』と言われましたが、運転嫌いじゃないし。富士山ほど大変じゃ無いだろうし。

レンタカーで予定が立って一安心だったのですが、問題ってのは次々に出てくるもんなんです。気づいたら車の在庫無し。登山なので朝早く出発したいのですが、朝早く借りられるところがそもそも限られているんですね。前日に借りても置くところが無いし。車が無いことに気付いた元上司と一緒に、仕事そっちのけでレンタカー探し。ニッポンレンタカー秋葉原店に、なんとか空きを見つけました。ターミナル駅のレンタカーが全滅だったので、みんな駅に集まってから車を借りて出かけるんですね。

そんなトラブルを乗り越えて、無事に当日を迎えました。前日、予定より寝るのが遅くなって寝不足気味でつらい…。ギリギリまで寝ていたので、バタバタと準備をして出発。荷造りは前日にしていたとは言え、朝ご飯は食べてないし、お昼も買って無い。駅前のコンビニに駆け込んで、おにぎりとパンを適当に購入。秋葉原で元上司と合流して、FITに乗り込みました。

そして気づいた、ETCカードを忘れたことに。またかー、まただよー。出雲のときも忘れたじゃないか。今回は前日にバイクからレインウェアとグローブを取り出したじゃないか。何故そのときにETCカードまで気が回らなかったんだ。往復で3200円も差が出るよー。ついでに帽子と膝サポーターも忘れたことに気付いたよ。忘れ物多すぎ。

ガクッとしたまま出発。途中でAさんをピックアップして、練馬ICから関越道に突入。うん、スゲー混んでる。渋滞予想は見ていたけど、『そうは言っても3車線だし』と舐めてた。まさか止まるとは…。鶴ヶ島の合流で混んでいるのかと思いきや、JCTを越えても混んでる。ときどき流れたと思ったら、またすぐ止まる。東松山IC辺りから流れ始め、嵐山小川IC辺りでようやく80~90km/hくらいで流れました。藤岡JCTあたりでは、もう普通に流れていたよ。

たっぷり3時間かけて水上ICに到着。ラジオによると、渋滞はさらに伸びているらしい。下道を北上し続けること30分、谷川岳ロープウェーに到着。ここからロープウェーで一気に1300mまで上がります。

うむ、涼しい。涼しいが、歩いたら絶対暑いだろうな。この日の山頂付近は、薄い霧が発生。稜線はうっすらとしか見えないし、山頂に至っては全く見えません。えー…あんなとこまで歩くのかよ…。一気にやる気が急降下。重たい足を引きずりながら登山開始。

うーん、人は多めなのかな?道が狭いので追い越しや擦れ違いが大変だけど、混むような感じではないかな。それよりも足元がぬかるんでいることの方が気になる。泥が付くと滑るんだよなぁ…。木道が作られているんだけど、めっちゃ傾いているし。こけてくださいと言わんばかりだな。途中、うしろのおっさんが段差からカッコよく飛び降りたのですが、止まり切れずに崖に突っ込んでった。あわや大惨事。

順調に歩くこと1時間弱、避難小屋に到着。休むことなく先へ進むと、ここから先は岩場。そして大渋滞。たぶん、初心者がいるのでしょう。結構急で、鎖場だったりするしね。体力のない私は渋滞でも構わないんですけど。すぐに息が上がっちゃうんだよなぁ。しかし車で渋滞、山でも渋滞か。

ある程度山に慣れている人は道を譲ってくれるんだけど、慣れてない人は後ろが詰まっていても譲ってくれない。たぶん、自分のことで精いっぱいなんだろうね。景色は、目を凝らせば近くの山がうっすら見えるくらい。ほぼ白一色。Aさんは前回の谷川岳も眺望が悪かったらしく、大変残念そうでした。気温は低め(21℃)ですが、風が穏やかなので歩いているととにかく暑い。最後に無理な追い越しをして体力を消耗しましたが、1時間半ほどで山小屋に到着。ちょっと早いけどお昼にしましょう。

大混雑なので山小屋には入れません。空いているスペースを見つけて、適当に腰をおろします。朝からご飯を食べていない私は、もう腹ペコ。おにぎりとパンをガンガン胃に納めていくよ。しかしちょっと足りなかった。まぁ、夕飯をいっぱい食べよう。Aさんが淹れてくれたコーヒーと私が持参したお菓子で食後のティータイムを楽しみながら一時間ほど休憩。かなり風と霧が出てきて肌寒くなってきました。

お腹も膨れたので山頂目指して出発。ここから1つ目の山頂までは結構すぐでした。そう、1つ目。谷川岳は双耳峰と呼ばれる、頂上が2つある山なのです。なぜ耳なのかは謎ですが、あっという間に1つ目のトマの耳に登頂。魔法陣グルグルのアラハビカ編で、トマの店ってのがあったよね。そんなことはどうでもいいけど、スゲー混んでる。霧が濃すぎて眺望もクソも無いので、サクッと写真だけ撮って次に行こうと思ったのですが、他の登山客に捕まる。元上司のカメラで写真を撮ったら、次から次へと『シャッター押してください』と。何故オレがカップルの写真を撮らなきゃならんのか。

Aさんから『おすぎくんはそういう人なんだから、あんなところに長居しちゃダメだ』と注意を受けながら次の山頂へ。どうやら私は頼みやすいオーラを出しているらしい。シャッターもそうだけど、山道を歩いている時も脇で休憩していた人が私の前に入ることが多いし。なんやねん。

30分くらいで次の山頂オキの耳に登頂。こっちはガラガラ。今日はどうせ何も見えないから、ここまでは来ないんだろうな。因みに視界は30m程度。マジで何も見えん。人がいなかったら遭難するレベル。風が強いので暑さを感じないのが有り難い。写真だけ撮って撤退。

そして下山が大変だった。恐ろしいほどの大渋滞。眼下には、ずーっと人の列。その列が進まない。立っているだけの時間がどれだけあったことか…。誰かが転んだりして救助しているんじゃないかと思ったよ。良く言えば、そこそこ急な岩場で、足元が滑るので慎重に下りているんでしょうね。悪く言えば過信したり舐めてた人がいるんだろうな。それも複数人。ロープウェーがあるし、駅から近いから登りやすいと思うのもわからんでもないけど。小さい子を連れていたり、スニーカーの人も多かったからなぁ。

進まなくてイライラしているのに、私の後ろのおっさんがピッタリくっついてきて余計にイライラ。息くさいし。ひどい時は横に並んで来ましたからね。息くさいし。あまりに腹が立ったので、わざと足場が良くないところで止まるように下りてやりました。元上司たちに『珍しくイラついてたねー』と言われました。えー?オレ短気ですよー?

岩場を過ぎると順調。結局登りとほぼ同じ時間をかけて下山。一応、百名山のひとつを制覇したわけですが、何ともスッキリしない。機会があったらまたリベンジってことで。高低差は600m超、距離は約6km。予想したより疲れなかったしね。

時間的には十分日帰りも出来ますが、今回は一泊予定。そもそも、前泊してから朝一で登る予定でしたし。今日はラフティングとかする予定でしたし。2日目の天気が悪そうなので、初日に登ったわけですし。宿をキャンセルするわけにもいきませんので。この宿はまたいろいろあったので、それは別でまとめよう。ネタの温存。

翌日は、天気が悪くなければ吹割の滝を見学する予定でしたが、残念ながら雨。諦めていましたが、食後には雨がやみました。こりゃ天恵!というわけで吹割の滝を目指したのですが、途中から降雨。というか豪雨。傘じゃ厳しいな、レインウェアならなんとか…と思いましたが、そこまでして見んでも。大人しく帰京します。

途中で、ここら辺の名物らしい生ドラ焼きを買いに行きました。生っていっても生地が生じゃなくて、餡子に生クリームが入っているんだよ。お店の狭い駐車場で運良く1台分だけ空きがありました。そこに車を入れようと思ったのですが、右隣の車がはみ出してきていました。情熱系かよ。うーん、FITなら何とか入るかも。元上司とAさんには先にお店に行ってもらって、ガチャ○ンチャレンジ!

とりあえず突っ込んでみるけど、やっぱり入らん。どうすりゃいいかな、車をもうちょい右に寄せたいから、左にハンドル切って…と何度も切り返し。罪のない左の車に迷惑をかけるわけにもいかんし。こういうのはバイクで慣れてるけど、バイクより図体デカイからなー。バックのためにルームミラーを見るたびに、お店の入り口から心配そうにこっちをみているオバハンが目に入るんだよね。絶対隣の車の運転手だよね。心配ならテメーの車動かせよ。イライラしながらも無事に駐車完了!せまっ!出られない!オレ、ガリガリで良かったわぁ。

お店の中は大混雑。このお店が発祥らしいからね。賞味期限が短いから、誰かに買って帰るってわけにもいかんなー。そもそもお土産渡す相手なんていねーんだけどもさ。自分用にプレーンと抹茶味を購入して撤収。せまっ!乗れない!いったんバックして二人を乗せて、切り替えして脱出。山といいここといい、なんなんだよ、まったく。

あとは帰るだけなので関越自動車道へ。雨は凄いし、路面の水捌け悪くて前の車が巻き上げるしで、ワイパー全開。当然視界が悪いので、安全運転大事。元同居人とかたい焼きとかなら、事故って死んでもあの世で『あー、うん、ごめんごめん』で済むけど、元上司とかそうもいかんからね。こんな雨でも、ツーリングしているバイクが結構いたなぁ。帰りかもしれんけど、オレはこんな雨なら運転は嫌だ。

そう、路面の水捌けが悪いんですよ。たぶん水が溜まっていたんだろうね。人生で初めてハイドロプレーニング現象に遭遇した。ハンドルが取られるような感覚と、車が浮くような感覚が合わさった感じ。速度を出したと言っても100km/hだから、ほんの一瞬だったけどね。車間距離もちゃんと取っていたし。2回ほど起こりましたが。

途中、赤城高原SAで休憩がてらどら焼きを試食。ここのコーヒー、モーニングの時間は1杯100円でした。素晴らしすぎる。あまりの安さにおかわりしてしまいましたよ。もちろん、美味しくなければおかわりもしませんよ。おかげでトイレ休憩が増えましたが…。どら焼きは抹茶味を食べましたが、抹茶の苦みと香りに、生クリームの甘みがいい感じ。皮もフワフワだったし。

関越を南下し続けて埼玉に近づいて行くと雨が弱くなりだし、埼玉に入る頃には霧雨程度で高坂SAでは傘なしで問題無いレベル。鶴ヶ島辺りでは完全にやんで、晴れ間も出てきましたよ。どういうこっちゃ。雨雲レーダーを見たら、群馬も雨があがってきているし。くそっ!もう少しどこかで時間つぶせば良かったのか!お昼すぎに東京に着きましたが、とてもいい天気ですね。そしてとても暑いですね。これだけ天気がいいと、なんだか損した気分。大荒れ予報のおかげで道路は空いていたんだけどさ。車を返して、ご飯食べて解散。

いろいろ残念だったけど、のんびりできたからいいか。ETCカードを忘れたのは本当に痛い。まったくもう。今回借りたFITは、たぶん1.2L。出雲のときのアクシオと同じカテゴリだけど、とにかく加速が悪かった。アクシオは1.3Lだったのか、1.5Lだったのか。それだけでも結構違うんだなぁ。

それにしても、車移動はやっぱり楽だね。交通機関と違って時間を気にしなくていいし、必ず座れるし、小回りも利くし。運転自体は全然嫌いじゃないからいいんだけど、疲れたときが心配だよね。谷川岳は渋滞もあって楽だったから良かったよ。

レンタカーの便利さがよくわかったので、また利用することになりそう。山はバスとか大変なんだよ…。