和菓子の中でも、ご贈答に活用されるのが、どら焼きである。小豆餡をパンケーキで挟んだような丸い形の、ドラの様な和菓子がどら焼きなのであるが、どこのどら焼きが一番美味しいのかが興味あるところ。
先日、大丸東京店の中にあるどら焼きの「森 幸四郎」で、3個入りを購入して帰った。ここのどら焼きは、伝統の味がする。ドラの生地もなめらかで、中の小豆餡も実に香ばしい。「森 幸四郎」のどら焼きは、老舗中の老舗であろうと思うが、最近の世相では、あまりどら焼きに関心が行かず、洋菓子の方が人気であることも確かなのである。
週刊文春で、全国どら焼きベスト10なる企画をやっていた。それは、このような順位になるようである。
<「週刊文春」ベスト10順位>
1位 うさぎや(台東区上野)
2位 草月(黒松)(北区東十条)
3位 うさぎや(中央区日本橋)
4位 亀十(台東区淺草)
5位 すずめや(豊島区池袋)
6位 森幸四郎(千代田区)
7位 うさぎや(杉並区阿佐谷)
8位 塩野(港区赤坂)
9位 清寿軒(中央区日本橋小舟町)
10位笹屋伊織(京都市下京区)
老舗のうさぎやのどら焼きが1位であることはよくわかる。ドラの生地の繊細さとしっとり感は、群を抜いているし、小豆餡も実にふくよかな味であるので、当然の1位であろうと思う。2位は、東十条の草月であるらしい。ここのどら焼きは、はちみつがまぶしてあるので、生地が非常に美味しい。しかも、小豆餡も中々の味わいなので、2位は当然かもしれない。
「森 幸四郎」のどら焼きは、6位となってしまっている。カステラの焼き加減は、伝統があるどら焼きであるが、評価は中々厳しいものがある。
<食の人間国宝・森 幸四郎(銀座文明堂最高技術顧問)>
手焼きカステラ道四十数年。古来より五味(ごみ)を含むと珍重されながらも、その製法の難しさゆえ、幻の味となった五三カステラを銀座文明堂 最高技術顧問 森 幸四郎が製造復元し、その功績により、平成六年度農林水産大臣賞「食の人間国宝・フードマイスターを受賞いたしました。
昭和10年長崎県出身。17歳で入社以来、カステラ職人として手焼きカステラひと筋に従事してまいりました。カステラ作りが大好きで、「少しでもおいしいカステラを作りたい。」と、日々研究を重ねております。
【主な受賞歴】 | 昭和45年 | 全日本洋菓子工業会 永年勤続賞 |
昭和55年 | 東京商工会議所 永年勤続賞 | |
昭和59年 | 第26回全国菓子業者大会 名誉大会長 労働大臣 成績優秀賞 | |
東京中央食品衛生協会 優良食品衛生責任者賞 | ||
昭和62年 | 全日本洋菓子工業会 功労賞 | |
平成 6年 | 農林水産大臣賞 フードマイスター賞 |
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