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実写以上に素晴らしい映像『ベオウルフ』

2008年04月29日 15時46分51秒 | Weblog

 
 さすがに、ロバート・ゼメキス監督作品だと、唸ってしまった。実写以上に迫力ある映像、「指輪物語」にも影響を与えた最古の叙事詩の映画化『ベオウルフ』(2007年アメリカ制作)がそれだ。ゼメキス作品は多いが、今回の「ベオウルフ」の先陣的映像であった「ポーラー・エクスプレス」も、私の大好きな作品のひとつである。映像は同じく、パフォーマンスキャプチャーの技術を駆使し、実際の俳優の動きをコンプーピューター映像化(モーション・キャプチャー)、動きにリアル感を演出している。しかも、映像は、コンピューター処理と言っても、CGとは比べ物にならないほどリアルなのである。髪の毛、目の色、奥行き、瞬きやしぐさ、行動の仕方等どれも素晴らしく、しかも、実写では到底できない特殊な映像化を実現している。「ポーラー・エクスプレス」の時にも感じたが、実際の俳優が演技しているのと、ほとんど変わらず、演技が実にリアルなのである。初めて見た方は、「え!!、これって、実写じゃないの?」と勘違いするほど、精巧に映像が組み立てられている。しかも、英雄の大叙事詩の映像化に、至る所、迫力満点である。クロースガール王が若き日に、化け物(といっても、アンジェリーナ・ジョリーのモーション・キャプチャーなので、大変な美人)と交わってできた子供・グレンデルは、おぞましい怪物。全身が焼け爛れた、世にも怪奇な化け物なのである。このグレンデルが、゛蜜酒゛による城での宴の中に乱入するのだが、この映像が凄い。人間を投げ飛ばし、引きちぎり、なぶり殺す等迫力がある映像なのだ。また、後半では、英雄だったベオウルフも、前王同様、化け物の魅惑に逆らえず、自分の子供を授けてしまうのだが、今度の自分の子供は、巨大な竜なのである。秘宝「竜の杯」を、奴隷の一人が、あの沼地から持ち帰ってしまったために、約束違反となったことで、竜は城に住む、王妃と夜の女を殺害に、襲ってくる。平和だった城が、おぞましい状況に追い込まれてしまう。果たして、この窮地を、「英雄ベオウルフ」は救えるのか??クライマックス・シーンは必見の映像である。竜との壮絶な戦いが、迫力満点の映像で展開されるのだ。竜ののど仏の先にある心臓を、突き刺すことができるのか。素晴らしい迫力映像が展開される。
ベオウルフ/呪われし勇者
【ストーリー】
 6世紀のデンマーク。フローズガール王が盛大な宴を催す中に、醜く巨大な怪物グレンデルが姿を現した。人々を虐殺したグレンデルに対し、王は褒賞を用意して討伐隊を募集。これに応じた戦士ベオウルフは、見事グレンデル撃退に成功する。戦勝を祝い再び華やかに繰り広げられる宴。しかし翌朝ベオウルフが目にしたのは、皆殺しにされた兵士たちの姿だった。彼はその犯人と思しきグレンデルの母親の元へと向かうが……。
 英国文学最古の英雄叙事詩を、独自の解釈を織り交ぜて映像化。デジタルシネマ技術を駆使し、悠遠の昔のファンタジー世界をスクリーンに蘇らせた。前半の巨人グレンデルとの素手での一騎打ち、そして後半の飛竜との死闘とダイナミックで息を呑むシーンが続き、どちらも目が離せない。レイ・ウィンストンは勇者ベオウルフを時に荒々しく、人間臭く表現。ベオウルフを惑わす怪物の母を演じたアンジェリーナ・ジョリーは、その妖艶な魅力を最大限に発揮した。脇を固めるアンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコビッチら個性派俳優のクセのある演技も見逃せない。それらが相まって、単なる英雄礼賛とは違う、深みのあるファンタジーに仕上がった。






・「ベオウルフ」HP>>http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/
・「ベオウルフ」映像>>http://jp.youtube.com/watch?v=iXOEXCTQhl8

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