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感動の『手紙』

2007年12月24日 21時16分53秒 | Weblog
 昨日、地上波TVであの感動の名作『手紙』が、放映された。地上波では、初放映であるらしい。この映画は、昨年観賞し、私の「大泣きベスト1」作品となった。これまでに、感動のあまり泣いてしまった映画は多いのだが、中でも飛び切りの号泣であった映画作品だ。感動し極地に達してしまうと、人は感銘の涙の境地に入ってしまうらしい。
 韓国映画でも大泣記した作品は多い。「私の頭の中の消しゴム」「トンマッコルへようこそ」「王の男」「サッド・ムービー」「僕の、世界の中心は、君だ」等どれをとっても感動作品ですね。邦画でも、「地下鉄(メトロ)に乗って」「ALWAYS 三丁目の夕日」「東京タワー ~僕とオカンと、時々オトン~」。洋画も多いですね。「ライフ イズ ビューティフル」「アイアム・サム」「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」「君に読む物語」「戦場のピアニスト」「タイタニック」「フォレスト・ガンプ ~一期一会~」「黄昏」「海辺の家」「グレン・ミラー物語」「ミリオンダラー・ベイビー」等ですね。例示すればキリがないくらい、多くの作品が対象になります。
 しかし、これらを圧倒して、私の中の号泣第1位が「手紙」なのです。この作品の中で、白石由実子演じる沢尻エリカが言うシーンがある。「手紙ってメチャ大事なんや。命みたいに大事な時、あるねんで」(何故か関西弁)。この言葉、珠玉の言葉ですね。命みたいに大事な時がある゛手紙゛とは・・?ここでは物である手紙を指していない。思いのづっしり染み付いた感情・気持ちを指している。武島直貴演じる山田孝之、武島剛志演じる玉山鉄二たちも非常に良い演技である。弟・直貴が刑務所に漫才コンビとして慰問した時、ステージに向かって手を合わせうつむいたまま涙を流す兄・剛志の気持ちが、激しく伝わってきて、今でも思わず大泣きしてしまったのでした。

【ストーリー】
 東野圭吾の小説は「毎日新聞」日曜版に連載され、2003年に毎日新聞社から刊行された。第129回直木賞の候補作にもなった。映画化に合わせて2006年には文春文庫より文庫版が刊行された。この文庫本は1ヶ月で100万部以上を売り上げ、同社最速のミリオンセラーとなった。2007年1月現在は140万部を超えている。
 武島剛志は、高校3年生の弟である直貴が安心して大学へ行けるような金が欲しくて、家宅侵入窃盗を行なうが、家の住人に見つかり、偶発的に殺人を犯してしまう。そのために直貴は「強盗殺人犯の弟」という目で世間に見られ続けて世間の壁を感じ、さらにそれが、何をやるにも足かせとなった。ただ、小さな幸せが欲しいだけなのに、そのつかんだ幸せのカケラを本当の幸せに変えようとするとき、「強盗殺人犯の弟」ということがバレてしまうのだった。その度に彼の想いは揺れる。公表、隠蔽、、絶縁、寂寥、哀憐と…。そんな中で、刑務所に入っている兄ととれる唯一のコミュニケーションが手紙だった。それが疎ましくても懐かしくても。

 この映画作品には、エピソードが多い。
  • 武島直貴は、原作ではバンドを結成するが、映画ではお笑い芸人を目指す設定に変更になっている。
  • 山田孝之は「そのままの演技力を出す」という事で、撮影中は監督から一切指示を受ける事がなかった。
  • 沢尻エリカは、ドラマ「タイヨウのうた」に続いての山田孝之との共演ということになる。
  • 玉山鉄二は殺人犯で刑務所に服役する役のため、人生初の坊主頭になった。
     このように色んなエピソードがあった。しかも、この映画作品を構成するなくてはならぬ主題歌は、高橋瞳の「コ・モ・レ・ビ」、挿入歌は、小田和正の「言葉にできない」である。この素晴らしい歌が、作品の品格を大きく高めている。

     映像はこちら>>http://jp.youtube.com/watch?v=z9x9DcOluYw&feature=related

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