アッくんの長岡京新聞社

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アッくんの『乙訓寺の空海』第十話 『柑橘樹』

2012年02月28日 | □ 長岡京市の伝説(ベイツガァーさん)
平成24年2月28日(火)

 空海は弘法大師が誰なのか知らなかった・・・

 年が明け 冬が来た・・・

「そうじゃ!
 嵯峨天皇さまの長寿を願い
 乙訓寺のミカンを千個 贈ることにしよう」
「え?どうして千個こ何ですか?
「ふふふ
 天皇の誕生日を祝った祝日を
 天長節(てんちょうせつ)というのじゃが
 一時期
 千秋節と言った時期があったのだ

 千秋とは千回の秋

 つまり・・・
 嵯峨天皇さまの誕生日が千回あってほしい
 で 千個のミカンにしてみた」
「なるほど!千個で長寿ね

「さらに
 ミカンの色は 黄金が色じゃ
 黄金は不変であると言われておる

 つまり・・・
 嵯峨天皇さまはの命は不変であってほしい
 で 黄金色のミカンにしてみた」
「なるほど!ベイツガァーさんバリに言えば
 Golden Orangeですね
「は?米つが?ご?」
「(そうか アメリカはまだ生まれてないのか・・・)
 ゴールデンオレンジですよ
「・・・
 凍る伝記 俺ン家?(≒ゴールデンオレンジ)?

 凍るような伝記と言えば 早良親王の怨霊説
 俺ン家と言えば 乙訓寺!」

「空海さん。その早良親王の怨霊
 何とかしてもらえないでしょうか?
「よし。やってみよう
 もしかしたら嵯峨天皇が拙僧を乙訓寺へ異動させた理由のひとつに
 早良親王の霊をなぐさめ
 民衆を救済することにあったのかもしれぬ」

 つづく