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空海とアッくんは明星水のお香水を嵯峨天皇に贈ったが・・・
「嵯峨天皇さまはすっかり元気になられたようで良かったですね
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「うむ。お香水が効いたかもしれないな」
空海とアッくんは人里離れた柳谷の山中に来ていた。
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「ここですか?
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「そうじゃ。ここに十一面千手千眼観音菩薩さまが祭られておる」
今の柳谷観音(揚谷寺)である。
「アッ!サルですよ
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「母子のようじゃ」
「母ザルが手で水をすくって 子ザルの目を洗っていますよ
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「うむ」
「アッ!子ザルの両目がない
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「なんとか目が見えるようにしてあげたいのであろう」
「そのようですね
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「何と 何と健気な・・・」
その日から空海は 柳谷に参っては母子ザルのためにお祈りしたのであった・・・
母子ザルは毎日 柳谷の清水をすくっては目を洗っていた。
そして17日目のこと・・・
「空海さん!子ザルの目を見てください!
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「見えるようになったか?」
子ザルの目があいたのである。
母子ザルは大喜び
「こっちがうれしいです(グスッ)
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「そうじゃな。よし。この水を人間にも効くよう
拙僧がお祈りしよう」
空海は17日間 独鈷(どっこ)を使ってお祈りした。
すると・・・
万人に効く『霊水』が生まれたのである。
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「ところで 空海さん・・・
独鈷(どっこ)って何ですか?
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つづく