雲母峰の麓に位置する、水沢は杉、檜のよく茂るところ「杉沢の荘」といわれ、村名も杉沢が水沢に転訛したといわれる、その水沢に弘法杉があると知り訪れた、「弘法杉」は水沢谷町を登りつめた、鎌谷川の南側の茶畑の中にある、弘法杉は根元で二本にわかれ、両方の幹を合わすと周りは四メートル余、樹高は目側二〇メートルほどの巨木とは言い難いが古木である、その昔弘法大師が巡錫の折に杖を突き立てられたら不思議に清水が湧出した、という大師信仰から生まれた伝説から弘法井と名付けられた。その場所に杉を植えて目印としたので、その杉は弘法杉とよばれるようになったようだ、又弘法大師が杉の枝で作った箸を食事後、地面に突き刺したところ根元に芽が吹き成長したので弘法杉と呼ばれたというが信じられない。