AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

やりたいことを、全部できるわけではないから

2009-07-06 02:21:04 | Weblog
 もともと ( よほどのことがない限り ) 遠征には行かない私だけに、パリに行けなかったのはまあ良いとして、週末に握手会が続くこの時期は、劇場公演派の私としてはいささかつらい。スペシャル公演のいくつか、特に 8 期生公演の 2・3 回目は見ておきたかったのだが、CD をさらに 10 枚、20 枚と買うのもつらいし、当たり券だけ買おうにも上手く交渉出来そうになかったのでやめておいた。まあ次は「一般公演としての」8 期生公演があれば、その時は何とか頑張るかなぁ、という感じ。

 というか近頃、あまりにもあちこちでいろいろなことが同時並行で起こっていて、情報すら追い切れていない。たぶん、AKB48 全般という漠然とした対象に、あまり熱心でない、つまり感度の低いアンテナしか張っていないから、なんだろうな。きっと、推しメンにスポットを絞りつつ、情熱を持って情報収集していれば、今でもそれなりに何とかなるんだろうとは思うけれど。2 年前のエイプリルフールに「2 つ以上のイベントが同時に、それぞれ別の場所で進行している時に、1 人の人が経験できるのは、その中からどれか 1 つだけだ。」てなことを書いたのだが、それが現実になりつつある 2009 年夏を記憶しておこう。

 私個人について言えば、先週転職した。前職の最終日に定時いっぱいまで仕事して、翌日は新しい会社に出社という、何だかとっても転職慣れした「仕事ができる人」みたいな真似をしてみたのだが、さすがに有休を 10 日以上残したのはもったいなかったかな。もーちょっとゆっくり遊んで休んで良かったかも。というか、入社を半月か 1 箇月遅らせて、有休使って、借金してでもパリに行く、みたいな選択肢もあったんだろう。でも、今の社会情勢で「今すぐ来い」なんて言ってくれる会社はそうそうあるもんじゃなく、人は必要とされる時に必要とされる場所で力を発揮すべく頑張らなくちゃいけないだろう、という気がするわけで。AKB48 がどんなに好きでも、やっぱり仕事と生活があっての話。

 やりたいことを、全部できるわけではないから、せめて自分にできることを、一生懸命やって行こう。もう少しでできそうなことを、努力してできるようになろう。そして可能な限り、他の人にはできないこと、自分にしかできないことを見つけて、そこを埋めることで、全体にとって役立つ存在になって行こう。逆に、自分でなくても良いはずのことは、あきらめる勇気も持っていよう。そういうシンプルな行動原理でいれば、人生でそんなに間違うことはないのだと思う。それは私のような人生の折り返しを過ぎた人間でもそうだけれど、若い人、特にこれから「周りの人たち」との関係によって、「なりたい自分」と「可能な選択肢」の間に居場所を見つけていかなければならない、AKB48 のメンバーや研究生たちにとっても、意外に役に立つ指針になるのではないかと思う。

 というわけで私も AKB48 ファンとして、自分にできることを地味に続けていくしかないのだろう。先週は転職前後で落ち着かなかったのだが、どうにかこうにか会社を脱け出して 2 回、公演を見た。いずれもチーム B で、片やメンバーのほとんどが揃った公演、片やチーム B メンバーより代役の方が多い公演と対照的だったが、いずれも公演内容はまずまずだったと思う。特に 6/29 の方は、チーム B にしては珍しく、という言い方は大変失礼なのだが、かなり良かったように感じた。少し前の公演で、どうしても「緩い」もしくは「目的意識の見えない」感じのしがちだった何人かが、それなりに引き締まって、意識もそこそこに高い演じ方をしていたように見えた。

 一方 7/3 は、チーム B メンバーが 7 人、助っ人が 8 人。まあ近野さん、内田さん、大家さんあたりは、チーム B メンバーと同じくらい「チームBらしさ」を出せる人たちなので、特に違和感はなく。歌やフリは、6/29 ほどではないが、どのメンバーもまずまず頑張っていた。特に大ウケした MC はなかったが、適度に話を振り合いながら、テンポ良く進んでいたと思う。すごく盛り上がったというわけではなかったが、ダレたところもなく、平日の夜を締めくくる公演としては悪くなかったと感じた。なお、全員曲のソロパートで完全に生歌と思われるところがあったのだが、その中で、失礼ながら「意外に」大家さんの歌がしっかりしていて、いささか驚いた。「天国野郎」ではファンキーなキャラクターに徹して歌っているが、もしかすると曲によっては「歌要員」もできるのではないか。

 可能性のありそうなところに食いついて、人知れず努力を積み重ねていれば、いつかきっと「線路脇のタンポポ」に目を止める人がいる。AKB48 劇場はそういう場であって欲しいと思っているし、私たちファンは、その一助になれればと思い続けている。