AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

チーム研究生についての違和感

2009-01-23 03:11:06 | Weblog
 チーム研究生という定義矛盾みたいなネーミングとか、オーディションを通って研究生として劇場ステージに立っていた人たちをわざわざ落とすオーディションをやり直したこととか、そういうのはとりあえずどうでも良い。大人たちの側で決めた話だから、少なくとも彼女たちの責任じゃない。

 ただ、AX での自己紹介で、団結団結と口を揃えていっているのが、何だかとっても気持ち悪かった。それも大人たちに言わされている、ないしは思い込まされているのかも知れないけれど。

 かつての研究生公演では、自然発生的に「団結」が生まれていた。みんなが不安で、実力も経験もバラバラで、でもとにかく全員でステージを作り上げ、成り立たせなければならなかったから、団結せざるを得なかった。それがステージの上に見て取れた。だから人の心を動かす力があった。

 しかし今、あちこちで丹精込めて仕込まれた切り花を取り寄せて、花束を作るために「団結」という紐で縛ってみても、それは何かの感動を生むのだろうか。名産地の温室で大事に育てられて来た蕾たちは、きっとそれぞれ大きくてきれいな花になっていくことだろう。でも、そんな花束だったら、どこの花屋でも買えるんじゃないだろうか。

 不揃いで、上手く咲くかどうかも分からない野の花の蕾たちが、ただ夢だけを心の支えに摸索し、仲間と自然に団結し、互いに成長していく中にこそ、AKB48 ならではの「物語」が生まれる求心力があった、ような気がする。それを昔話にしてしまった今、新しい物語はどこに、何を求心力として生まれることになるのだろう。