断食6日目。寒いけれど気持ちのいい日だ。こんな日に存分に働けないのは少し残念だけれど、でもそれ以上に価値のあることに今取り組んでいる。
今日は昨日より体の調子がいい。解毒も峠を越えたのだろうか。しかしだからといってそれほど体力が回復しているわけではない。
割り干し大根作りとウサギのための菜っ葉干しをする。畑から菜っ葉を抱えて歩く、僅か300mがまるで3kmに思えた。途中何度も菜っ葉を置いてしゃが . . . 本文を読む
断食5日目。とても寒い。
今朝は零下2度。朝の散歩に息が切れる。スヌーピーやコマリンはそんな私をほっといて気まま勝手に走り回る。私は何度か手を膝についたり坐ったり。特に上り坂がしんどい。
少し動き回ると心臓がドクドク言うようになった。内蔵全体で脈拍してる。
体は摂取した化学物質の、そのほとんどを皮下脂肪に貯めるという。確かに水には溶けずに油に溶けやすい物質は多いし、農薬などはわざと生体内に残留 . . . 本文を読む
断食4日目。パラパラ雨は昼に止む。時折陽が覗き風もありまた糠のような雨が降ったりで、何でもありの天気だ。さながらお天気のミックスナッツ。
昨日に引き続き杉材のカンナ掛けをしたが、長く続けることができない。体力の低下著しい。すぐに腰が痛くなるし疲れる。結局少し動いては休みを繰り返すので働いている時間よりも横になっている方が圧倒的に長い。
またパソコンに向かうのを体が拒否している。それでも今回は断食 . . . 本文を読む
断食3日目。外は雨が降り続く。
瞑想したり布団に横になって脱力してるときに、特に痛めてもいないはずの箇所が突然痛くなることがある。または痺れたり疼いたり筋肉が痙攣したり。そのようなことに思い当たる人は結構いるだろう。またそれは人によって起こる箇所や症状、度合いなどはまちまちだと思う。
私の場合その症状の最たるものはいつもこめかみを中心に起こる。そしてまた、断食をすると必ず同じ状態になる。
今回も . . . 本文を読む
断食2日目。昨夜から続く雨。
魚のあらをいただきにスーパーに行く。これだけは私自身の食事の有無に関わらず定期的にしなければならない。わが家族、猫や犬、鶏たちの大切な餌だからだ。出かける前に二日ぶりに髭を剃ったのだが、いつもの一日分ほども伸びてなかった。
断食の間は体の新陳代謝が緩慢になる。例えば傷の治りが幾分遅くなるみたいだし、筋力を使う時にいきなりパワーを出せない。ほんの僅かの時間だけれど、余 . . . 本文を読む
断食をしている。
夏が過ぎて日毎に日が短くなる頃から、食べ過ぎ、飲み過ぎの傾向が出てきていた。朝仕事ができなくなったからというのもある。何もしないで家にいて、しかも寒いとつい食べてしまうのだ。また食べる量に比例して飲む量も増える。一晩で日本酒を7合ほど飲むときもあった。それも飲んでるときは気づかないで、翌日瓶の残量を見て驚いたりする。
そしてこのところ明らかに感性が鈍くなっていた。それは自分の身 . . . 本文を読む
どしゃぶり雨は未明に雪になり
ぼくの寝ぼけ眼を痛烈にヒット!
ずるいな。こんなにいきなり来るなんて
フライングだよ。用意する間もないじゃないか。
昨日の朝の初雪は今日にはなんとか溶けたけど
もううかうかしてる暇はないってことだよね。なにもかも大急ぎでやってしまわないと。
遅れてしまった冬支度は、冷めたスパゲッティなんてもんじゃない。
冬将軍はもう、頭の上に坐ってる。
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朝霧深く立ち込めた朝、少し山に分け入ってみようと思った。
最近山林地主が木を売ったと聞いた。山裾に重機が並んでいる。もう丸太が積まれているところを見ると、たぶん現場はそんなに遠くはないのだろう。
お供はいつものスヌーピー。それと猫のマスキー。
山を歩くときは体中で山を感じながら歩くといい。歩くことばかりに気をとらわれず、自分が今山や木々の只中にいることを肌や内臓で実感して歩く。そうするとあまり疲 . . . 本文を読む
稲こきの音に囲まれて
日射しつつがないこの昼に
猫はプランターにだらりと寝そべり
僕は畑で大根を掘る。
パキン!と張り裂ける葉柄
ひげ根にからんだ泥を落とせば
大根はまるで初舞台の踊り子のように
肌をてらてらと輝かす。
包丁いれておろし金
シャリシャリシャリシャリ・・・
砂糖菓子のように淡い汁をしぶかせて
シャリシャリシャリと
このままかぶりついてもいい感じ。
ああ、美味しいッたらない!
酒 . . . 本文を読む
わが家はやっと稲刈を半分終えたところだ。
猫家の田はこのムラのほぼ中心にある。家から歩いて5分。集落の寄り合い所の真向かいだ。だからこの田がどうなっているのか、ここで私が日々何をしてるのかは中のみんなが周知している。
もう見渡す限り、このムラに刈り終えてない田んぼはない。今年は私が一番遅く「庭払い」することになりそうだ。
今日も田んぼで稲を刈っていた。特に今年は登熟が遅かった上に、刈りながら . . . 本文を読む
とうとう猫家でも稲刈が始まった。
植物は他の環境条件が同じであれば、土壌が豊かなほど遅くじっくりと実を結ぶ。それは与えられた環境の中でできるだけ優良な種を数多く残そうという、生き物の知恵のひとつだ。
わが家の田んぼでは化学物質を排除した農法を始めて以来、年ごとに土は肥え、それにつれて植生も変わり生物層も厚みを増してきた。しかし同時に刈り取りの時期が年々遅くなってしまうのは事実だ。思えば5年前には、 . . . 本文を読む
9月になればわが家の畑のあちこちから「菜」が芽生えてくる。
それらは元々、チンゲンサイだったり、タアサイや小松菜、からし菜だったりしたものたちだ。私はそれらの種を採って毎年毎年増やしていった。そのお陰で今では畑といわず庭といわず所構わずアブラナ科の草々が生えるようになった。もうあえて自家採種しなくてもいい。そして春ともなるとわが家は一面菜の花に覆われる。
しかし彼らはもう既に以前の野菜たちではな . . . 本文を読む
街でスーパーに入り、豆腐の棚の前に大きな張り紙を見つけると嬉しくなるんだ。
一ヶ37円。特に長い冬の間、僕はこの張り紙にどれだけ喜んできたことだろう。
こうして時々買う特売の豆腐が、わが家のささやかな贅沢だった。
しかし季節は巡り猫の毛もとうに生え替わって、入道雲とともに熱帯性高気圧が南から熱波を運んで来るようになるともう状況は一変する。
畑で枝豆が収穫できるようになるからだ。僕の方じゃこの日の . . . 本文を読む
私はニンニクやトウガラシが好きだ。
と言っても特に苦いのや辛いのが好きというわけじゃない。いつもの味付けである塩、味噌、醤油のベースにその日にありあわせの香辛料野菜を加えることによって、気分まで「ピリッ」と引き締まるような気がする。同じ理由でショウガもネギもアサツキもよく食べる。でもなによりも好きなのが、青いトウガラシだ。
トウガラシは青くて小さいうちはあまり辛くない。穫れ始めから夏にかけてはシ . . . 本文を読む
ウルシの木を伐り倒してから5日経つ。
最初はこの程度か、たいしたことないかな、と思っていたウルシかぶれ、案に相違して日が経つほどに歴然たる威力を発揮してきた。始めは肘から先のそれこそ木に「触れた」部分しか感応してなかったのだが、
2日目に二の腕が腫れてきた。
3日目には腕全体が丸太のようになった。こんなになった自分の腕を見るのは、学生当時パワートレーニングに励んでいた以来だ。でも今はそれを見て . . . 本文を読む