阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
1942年生まれが江戸川区から。

月下美人の花は風情があって お酒無しでも懐かしい味がした。

2020年08月11日 | 花・草・木・生き物

白内障の手術の後の禁酒期間は一週間続く。冷酒と月下美人の花弁の和え物はよく合うが、今年はアルコールなしだった。

今回の花弁は三杯酢ではなくポン酢しょうゆ和えだったが舌になじんだ感触に懐かしい味がした。

阿智胡地亭便り #29 今年も月下美人の花を食す   2003.7.27 メール発信

家に[月下美人]の鉢植えが二つあります。元々は母が育てていたもので恐らく20年以上家にあるものでしょう。
昔から毎年花をつけるのでウチでは毎年咲くのは当然の鉢なのですが数年前までよく新聞に「月下美人が花をつけた」と
写真入りで報道されることがあり、よそさんでは、花が咲くのがそんなに珍しいことかいと思っていました。

①月下美人はサボテンの一種だと思いますが、普段は乾燥種の葉が茂るだけで何の面白味もありません。
ところが一年に一度だけ強烈な芳香と共に真っ白な大輪の花をつけます。
花は夕方に開花すると明け方にはしぼんでしまいます。今夜は開花すると見当をつけて見ていないとサカリを見逃します。
たった一夜しか咲かないはかない花で、しかも夜間にだけ開くということからナルホド[月下美人]と名付けられたんやと納得する花です。

今年は合計6つ開きました。
いま、何とも言えない生臭い花の匂いの中でこれを書いていますが、この匂いは恐らく乾燥地帯の中で花粉を仲介する
虫か鳥を呼び寄せるための必死のシグナルなんだと思います。

②広島の単身赴任から戻った3年前から、家の中の鉢植え管理はどうせ家の事は何もしないんだからそれくらいやったらと、
事前打合わせもなく、知らないうちにボクの仕事になってしまいました。鉢の冬期の水遣りは結構神経を使うだけに、
今年も月下美人がつぼみをつけたのに気がついた時は内心「やったね」と快哉を叫びました。

花は二回楽しめます。夜間、花を目と鼻で楽しむのが一つ。朝それを摘んで、夕食にさっと湯を通したあと
三杯酢にして食べるのが月下美人開花の2番目の楽しみです。

今年は一回目の開花4輪を既に三杯酢で冷酒と共にやりましたが、明晩は今咲いている2輪をもう一度楽しみます。
匂いと舌触りはホヤに少し似ているかもしれません。

8年前のあの大震災が1月だったお陰で、水をやらなくとも何とか生き延びたウチの月下美人に今年も
「よっ、いつまでも美人やねぇ、来年も頑張りや」と声をかけ、ちょっと肥料もやって養生して一年後を期待して水遣りを続けます。

開いたあと食ったとさ

コメント
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