あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

一般質問三日目

2009-12-17 | 国際・政治

一般質問三日目(最終日)我が会派からの質問者は無く、共産党/社民党/第一会派/公明党からの4名が質問しました。質問項目について、私のメモを紹介します。

市の融資預託と金利・保証料負担のあり方について

消費低迷の中、経営厳しい中心街商店街等への市の振興策/支援策について

仙台初売りの伝統的な商慣行に対して大手流通店の元旦初売りは問題

3地下鉄東西線工事は順調に進んでいるが、市民への工事状況の広報を充実させて

空き家330棟廃屋112棟が市内にある。防犯・防災上も全庁的取り組みが必要

民生児童委員の負担は大きくなっている。負担内容の精選と見直しが必要でないか。

仏・伊・スイスへの行政視察から得た、本市の観光基本計画の策定について

伊達家の墓所がある大年寺山の公園整備の充実と霊廟の再整備を

仙台市民の日を制定してはどうか。

学校の統廃合にあたっては廃校後の施設利用の方向性を示してはどうか

子育て応援手当の廃止と鳩山政権の子育て支援手当の比較

乳幼児細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンの接種費用数万円に助成を

以上の内容の質問と答弁があり、一般質問は終了しました。某女性議員の質問の後、議場後列席の長老議員から「品があるなぁ。民主党の女性議員も見習え」との野次。失礼千万だ

明日は、各常任委員会で各議案の付託審査が行われます。


一般質問二日目

2009-12-14 | 国際・政治

我が会派から村上一彦議員が質問に立ち、他に4会派から4名の議員の議員が質問しました。それら質問要旨について私のメモを紹介します。

民主クラブ・村上一彦議員

国直轄事業負担金の本市負担の見直しと県からの負担金について、政令市市長会から提出した緊急意見について?

・財政局長から答弁あり。修繕費負担だけでも6億7000万円。

「教育振興基本計画」の策定へ向けた市長の所見?

自分らしく逞しく生き抜いていける人づくりに市民の底力で共に手を携えて仙台市の教育力の向上を目指していきたい。

ご近所トラブルになっている「ごみ屋敷」問題について市の把握と対処は?

・個人居住地域内の財産権等の課題はあるが、防犯上、生活衛生上の問題もあり精神保健や生活支援も含めて関連するところと連携を密にして取り組みたい。

市内公立小中学校の道案内看板の設置を求める(過去には市で設置してきた)?

各学校の状況を見て判断していきたい。

海外行政視察で保育行政を調査。保護者のモラルとともに保育園の質の確保について?

・保育家庭状況調査の精査や面接内容も確認していく。保護者と問題を共有しながら保育園の運営に取り組むことが期待されている。保育量の確保は計画の9割近くの達成となっている。せんだい保育室との利用料格差については検討していく。

幼稚園と保育所の一元化は制度としてありながらほとんど進んでいないが?

・制度上の課題もあり広がりに欠けている、国で制度の見直しも検討しているところ。

その他4者より

2海外行政視察で「都市の自転車利用」を学んだ。まちづくりの視点で市のまちなか自転車プランはどうか?

自転車通行帯と歩道走行の奨励、車道走行の見直しについて?

欧州の都市部で導入が進んだいるコミュニティサイクルの検討について?

市内西部丘陵地区の保存と快適な利用の促進(蕃山サイカチ沼青葉山)について?

愛子から秋保を抜けて山形へ「最上古街道」の散策路整備について?

中国帰国者の平均年齢74才。5年前に質問した共同墓地建設への取り組みは?

母子のみならず父子も含めた家庭への本市独自の支援策を求めたい?

政権交代した現政府は金バラマキと負担軽減を謳う民意に迎合した政策だから、ばら撒かれた分だけの市民負担を求めてもいいのでないか?

前政権政党の所属議員からの質問は、いずれも「羅針盤なく 船山に登らないことを祈る。民意に安易に迎合するばかりの政府を憂う。」など鳩山政権批判を枕詞にした質問が続きました。

普天間基地問題、遅々とした来年度予算編成作業、幹事長中国訪問大旅団、事業仕分けの成果、連立不協和音などが連日マスコミから批判的に報道されており、正直なところ、彼らの政権批判発言に野次れない私が口惜しいばかりです


一般質問一日目

2009-12-11 | 国際・政治

第2金曜日は、仙台市内一斉の学校防犯子ども守ろうデーの日

朝の通学路や校門前には、先生、PTA、学校防犯ボランティアの皆さんが立ち児童/生徒の見守りを行いました。

0912112その後、幼稚園の学習発表会、小学校のフリー参観/持久走大会を観て、議会へ。

先月行かせていただいた海外視察の視察団報告書を田村団長が議長に提出。議長は公務不在のため議会事務局長が対応。

0912111田村稔団長以下、私も含めて6名がそれぞれ分担して視察調査先の報告書を取りまとめました。今回、我々団員は、仙台市政のこれからに貴重な視察調査の機会をいただきました。報告書とともに、今議会の質疑に団員それぞれが早速その成果を活用しているところです。

午後から本会議が開会。

5名の議員が「一般質問」に立ちました。

我が会派からは岡本あき子議員が立ち・地下鉄東西線には全ての駅にエレベターと上下エスカレーターを設置するとの市長答弁を引き出しました。また環境基本計画の改定に向けて、先月の会派視察も踏まえて生ゴミ処理やビル屋上緑化、二酸化炭素削減へ向けた具体的な計画策定を求める質問や行財政計画にありながら未着手の事業への取り組み(児童クラブ会費/敬老乗車証など)、外部委託事業の年度途中の委託料減額の問題を指摘し、最後に自身が委員となっている「総合基本計画策定」に関して奥山市長が描く仙台市の未来像について質問しました。

他の議員の質問内容は以下の私のメモを紹介します。

・公共工事契約の在り方について、積算ミスの発生について

・自転車を活用した仙台市のまちづくりについて(他都市の事例と東西線荒井駅から荒浜海岸公園までの自転車道整備の提案など)

・5年前に創設された「ユネスコ創造都市」に金沢/神戸と並んで仙台市も手を

・自主防災組織と地域防災リーダーの育成

・タワービルの公開空地と放置自転車問題。

・物品の共同購入/入札などに仙台市と宮城県の連携を

・行政視察などを有料にするなど「政策観光」への取り組み

・町内会と学校/児童生徒が一緒に実施する地域防災訓練の実施を

・特色ある地域防災訓練を紹介する訓練事例集の作成

・集会所建設補助金の充実と拡大を

・市営住宅の入居に子育て世帯の別枠募集を。民間住宅の市借り上げ戸数増

・女性特有の癌対策の推進と啓発

・児童/生徒の就学援助制度は本市独自により充実を

・貝森小などの学校統廃合計画は白紙撤回を。

以上のような質問がありました。答弁については議会ホームページより「議会中継」をご覧になってください。

現在の景気環境、経済動向では市民の生活は楽ではなく先行きへの不安も大きくなっています。ことに年末年越しに向かい行政サービスへの期待値も高くなりますが、市の財政環境も極めて険しい状況にあるため、質問の中で新規予算の必要なものは「出来かねます」との苦しい答弁が繰り返されます。結果、出来かねることの市民/住民への説明責任は議員の役目となる年末です


代表質疑二日目

2009-12-10 | 国際・政治

10時半から「下水道事業とアセットマネージメント」についての会派学習会を実施。建設局田口参事以下、各担当課長、水谷資産管理戦略室長から説明を受けました。仙台市の下水道普及率は浄化槽普及地区を含めほぼ100%。その施設資産額は8700億円。下水施設は、老朽化対策をはじめ、どう計画的に適正管理を行っていくか、その手法がアセットマネージメントであり、仙台市は全国に先駆けて具体的な着手を始めているのです。この手法は下水道のみにあらず、市の所有施設/資産すべての維持管理に共有すべきマネージメントです。

午後から本会議が開かれ、3会派・公明党・共産党・社民党の会派代表質疑が行われました。

以下に私のメモから内容の紹介をします。

・奥山市長初議会での所信表明と就任3ヵ月の市政運営、総括について

4・新型インフルエンザ対策は受験生には一律優先接種を。無料接種の拡大を

・生活保護受給者の増加の現状と生活指導ケースワーカーの増員を

・特別支援学校(県立)の生徒増と市立支援学校の設置を要望

・宮城野区文化センター建設工事契約と応札企業が検察捜査を受けた問題

・指定管理者の指定期間を五年に延長した理由と選定、監査のあり方

新卒者への就職支援策、生活困窮者への支援策の充実

・年末年越し時の市民生活相談

・路上生活者(ホームレス)の居住先の確保

・ガス事業の民営化は問題

総合計画策定にあたっての重点項目

・精神障害者福祉施設と生活訓練、就労支援のあり方

・水族館の松島からの移転と本市の取り組み

以上のような項目の質疑が行われました。

宮城野区文化センターは、JV企業体の代表企業が東京羽田空港の工事の件で地検から捜査を受けている状況であり、工事の本契約を決めるのかが問題。しかし市は、現段階では契約解除要件にはならず、また契約後に刑事告訴されても契約は履行するとの答え。

指定管理者は今回の施設も含めると、指定管理者制度が始まって以来5年で130を超える市の施設が民間等に管理を委ねることになりますが、管理者の指定認定のあり方や、市の監査のあり方は、あらためて検めなければなりません。

また、奥山市政は8月下旬からスタートしてまだ3ヵ月です。議会は拙速な「総括」を求めるのではなく、次年度当初予算からが奥山市政の本格スタートと受け止めて審査していくべしと思います。


代表質疑一日目

2009-12-09 | 国際・政治

1定例議会が再開され、議案に対する各会派からの代表質疑が始まりました。一日目は第一会派から横田匡人議員(民主党議員)、我が会派民主クラブ仙台から小野寺健議員、そして奥山選挙には一線を置きながら[市政与党と言っている]第3会派から佐竹久美子議員の3者が質疑しました。

主な内容の要旨を私のメモから紹介します。

松島から仙台市内に移転予定の水族館の設置について市の支援計画は?

・年明け1月中に支援水準も含めて出したい

宮城野区文化センター建設工事仮契約業者の指名停止処分と本契約について?

・工事は共同企業体で施工されるものであり、当該業者の今後の推移を見たい

宮城県が検討している「みやぎ環境税」について本市としての立場は?

・徴収事務も基礎自治体となるため、今後の県からの説明を待ちたい。

中小企業者の資金繰り支援に融資制度の利用と年末の相談対応について?

晦日/大晦日にも経済局内に相談窓口を設けて資金繰り相談に応じていく。

・ガス事業の民営化方針は変わらず積極的に取り組みたい。

本市の二酸化炭素削減に向けた積極的な取り組みは?

就職活動も極めて厳しい状況にあるが本市として雇用の確保策を求めたい?

・国と県との役割分担もあるが、市としてできる限り各業界団体に働きかけていきたい。来春は100名の高校生を市が受け入れて一時雇用先を確保したい。

あすと長町地区には仙台市のイメージアップになるデザインのあるまちを?

・東北の玄関口である顔づくりに向けて来年度中に計画策定をしていきたい。

インフルエンザによる学級閉鎖等で、学校給食がただ廃棄されるもったいないが

・配食分の量を多くしたり、可能なものは翌日にまわすなど廃棄の低減をしている。

NHK仙台放送局から市に寄贈された膨大なLPレコードの有効活用を?

貴重な資料をいただいた。先月ジャケット展を開催するなど既に活用している。

NPO法人は岩手県での事故もあり、法人への市の関わりは検めたものを?

NPO法人との協働による更なる市の施策の展開に取り組んでいきたい。

「経営戦略会議」の市長の所見と目指すものは?

・魅力あふれる仙台のまちづくりにその基礎固めとなる策を会議に期待している。

音楽ホールの建設を公約に掲げていたが進めていく方針は?

・国際音楽コンクールも第4回となる。ホール整備の検討を進めていきたい。

仙台駅東西自由通路も30年以上が経過しているが?

JR東日本とも積極的に協議していきたい。

市長は知事選挙で村井知事支援を表明しなかったが県との連携は強化すべき?

・地方分権の時代に向けて宮城県とは緊密なパートナーシップを築いていきたい

本市は経済政策としても「観光ビジターズ産業」に力を入れていくべき?

・市内総生産の2割強となる1兆円産業であり経済効果が高い産業になっている。

大区役所制として20年を検証し各区長の権限の拡大が必要でないか?

・区政予算権限の拡充と区からの予算要求と執行について検討していきたい。

等々の質疑がありました。奥山施政与党の3会派からの質疑でしたが、質問の項目とその答弁の重みは、第一会派に優先権があると思われる質疑内容でした。

本会議開会前の昼会派総会の時間に、共産党から議員提案されている「こども医療費助成条例」について、担当課長から本市の現行の乳幼児医療助成制度と財政負担について説明を受けました。仙台市は現在、小学校入学前までの児童に医療費助成を行っていて約17億円。中学生までに拡大すると約40億円の財源捻出が必要入院費助成に限って拡大した場合は7000万円となるが、これも財政上難しいとの当局の見解。福祉関係予算の配分バランスの課題がある。子供は未来の宝物であるが、祖父母への高齢者福祉や障害者福祉、生活困窮者支援などの行政需要も拡大していて、その優先度の判断は議員の役目です。