定例議会が再開され、議案に対する各会派からの代表質疑が始まりました。一日目は第一会派から横田匡人議員(民主党議員)、我が会派民主クラブ仙台から小野寺健議員、そして奥山選挙には一線を置きながら[市政与党と言っている]第3会派から佐竹久美子議員の3者が質疑しました。
主な内容の要旨を私のメモから紹介します。
松島から仙台市内に移転予定の水族館の設置について市の支援計画は?
・年明け1月中に支援水準も含めて出したい。
宮城野区文化センター建設工事仮契約業者の指名停止処分と本契約について?
・工事は共同企業体で施工されるものであり、当該業者の今後の推移を見たい。
宮城県が検討している「みやぎ環境税」について本市としての立場は?
・徴収事務も基礎自治体となるため、今後の県からの説明を待ちたい。
中小企業者の資金繰り支援に融資制度の利用と年末の相談対応について?
・晦日/大晦日にも経済局内に相談窓口を設けて資金繰り相談に応じていく。
・ガス事業の民営化方針は変わらず積極的に取り組みたい。
本市の二酸化炭素削減に向けた積極的な取り組みは?
就職活動も極めて厳しい状況にあるが本市として雇用の確保策を求めたい?
・国と県との役割分担もあるが、市としてできる限り各業界団体に働きかけていきたい。来春は100名の高校生を市が受け入れて、一時雇用先を確保したい。
あすと長町地区には仙台市のイメージアップになるデザインのあるまちを?
・東北の玄関口である顔づくりに向けて来年度中に計画策定をしていきたい。
インフルエンザによる学級閉鎖等で、学校給食がただ廃棄されるもったいないが?
・配食分の量を多くしたり、可能なものは翌日にまわすなど廃棄の低減をしている。
NHK仙台放送局から市に寄贈された膨大なLPレコードの有効活用を?
・貴重な資料をいただいた。先月ジャケット展を開催するなど既に活用している。
NPO法人は岩手県での事故もあり、法人への市の関わりは検めたものを?
・NPO法人との協働による更なる市の施策の展開に取り組んでいきたい。
「経営戦略会議」の市長の所見と目指すものは?
・魅力あふれる仙台のまちづくりにその基礎固めとなる策を会議に期待している。
音楽ホールの建設を公約に掲げていたが進めていく方針は?
・国際音楽コンクールも第4回となる。ホール整備の検討を進めていきたい。
仙台駅東西自由通路も30年以上が経過しているが?
JR東日本とも積極的に協議していきたい。
市長は知事選挙で村井知事支援を表明しなかったが県との連携は強化すべき?
・地方分権の時代に向けて宮城県とは緊密なパートナーシップを築いていきたい
本市は経済政策としても「観光ビジターズ産業」に力を入れていくべき?
・市内総生産の2割強となる1兆円産業であり経済効果が高い産業になっている。
大区役所制として20年を検証し各区長の権限の拡大が必要でないか?
・区政予算権限の拡充と区からの予算要求と執行について検討していきたい。
等々の質疑がありました。奥山施政与党の3会派からの質疑でしたが、質問の項目とその答弁の重みは、第一会派に優先権があると思われる質疑内容でした。
本会議開会前の昼会派総会の時間に、共産党から議員提案されている「こども医療費助成条例」について、担当課長から本市の現行の乳幼児医療助成制度と財政負担について説明を受けました。仙台市は現在、小学校入学前までの児童に医療費助成を行っていて約17億円。中学生までに拡大すると約40億円の財源捻出が必要。入院費助成に限って拡大した場合は7000万円となるが、これも財政上難しいとの当局の見解。福祉関係予算の配分バランスの課題がある。子供は未来の宝物であるが、祖父母への高齢者福祉や障害者福祉、生活困窮者支援などの行政需要も拡大していて、その優先度の判断は議員の役目です。