仙台・福島・山形市議会広域観光連携推進協議会研究会を仙台で行いました。
会場には福島市議会から31名、山形市議会から20名、仙台市議会は29名の議員が出席。
講師は熱海市長 齋藤栄氏
演題「新生熱海を目指して」
以下に講演の概要を紹介します。
9月に3期目当選したばかり、市長就任の原点は財政再建だったが。
30年後の若年女性減少率は66%! 少子高齢化が最大の課題
50年間で人口は5万4000人から3万8000人に減少。16年後の平成42年には2.8万人と推計
観光客減少の原点は昔の成功体験のままでいること、および市民に住みやすいまちかどうか。
年間13回の花火大会を実施し宿泊者を誘客、費用の4分の1を市が助成。
財政再建の着手に先ず学校の統廃合を進めたが再選できてた。
家庭ゴミ袋を有料化45リットル袋30円。
し絡みを解き正しいことは正しいとして進めば、やがて有権者も分かってくれるとして信念。
第二の夕張市にならぬよう率先垂範の財政再建として、退職金を2期間は受け取らず、公用車を止めてすべてタクシー移動、給与は3割カット、市庁舎再建計画を中止した。
宿泊客のピークは45年前の532万人、昨年は287万人にほぼ半減。
市の年間予算規模200億円に対して税収100億円、その半分は固定資産税収入。別荘が1万軒もある。
リタイア者の居住多く高齢化率は42.1%!
住民人口の約1割が市営他の公営住宅に居住。生活保護率高い1.69
江戸時代からの湯治地、保養地としての再生を目指して現在進行中。
観光行政がテーマであったが、と同時に過疎化する地方自治体の首長論としても興味深い講演でした。当協議会の会長である福島市議会の宍戸議員曰く、今研究会に齋藤市長を推薦したのは本市の鈴木繁雄議員とのことでした。
講演の後は、伊達武将隊の歓迎とともに昼食を兼ねた意見交換会。三市の議員がそれぞれのテーブルを囲みました。
私のテーブルでは福島と山形と仙台との高速バス環境について、地下鉄東西線について、国連防災会議について、水族館についてなどで意見交換しました。南東北三市連携は今後ますます深めていきたいと思います。