あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

一般質問に入りました。1日目

2013-02-22 | 国際・政治

1日目は7会派から7名、そのうち一期議員が5名でした。

以下に、ポイントとなった質問と答えの概略を紹介します。(Q:質問 A:答え)

01Q:支倉常長遣欧出帆400年の評価?
A:本格的な外交使節団であり大航海時代の締めくくりに仙台の存在感を歴史に留めた。

Q:国宝指定の支倉常長絵像はユネスコ記憶遺産に登録予定であるが?
A:今年5月頃にユネスコより遺産登録になる予定。観光キャンペーン中であり博物館で記念企画展をおこなう。

Q:今年は日本におけるスペイン年であり皇太子殿下とフェリペ殿下の仙台と被災地のご訪問を招請してはどうか?
A:両殿下にご来仙いただければ大変名誉なことである。

Q:今回を機にスペイン国と姉妹都市提携を模索してはどうか?
A:セビリア市とは過去に市長が相互訪問するなど機運が盛り上がった時期もあったが、今後市民交流の高まりに期待したい。

Q:新たな遣欧使節団の予定は?
A:アカプルコは来年1月であるが、セビリア国王謁見は1615年1月、ローマ法王は同年11月であり今後の動静による。

Q:市役所はツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアネットワークSMNを情報発信に活用してはどうか?
A:市のガイドラインにもとづきリサイクルや観光、イベント情報などの告知に活用中であるが、情報の信ぴょう性の課題もあるため他の情報発信媒体としての活用は検討していく。

Q:戸籍の電算化は平成6年の法改正以降、本市は他の自治体に大きく遅れているが?
A:平成21年より着手し今年6月より電算化処理をスタートさせたい。

Q:本市の適正な土地利用をはかる取り組みについて?
A:外国資本による水資源確保のための土地の買収については、市単独の限界があり課題を共有して県と鋭意検討するともに、実態把握の上で必要とあれば国に立法措置要望をおこなう。現在まで市内には同様な目的の外国資本による土地の買収事案はないものとみているが、今後、山林等で大規模な土地買収あるか注視していく。

Q:ソーシャルメディアNの活用を?
A:若い世代、子育て世代の情報ツールとして大きな期待あり。市役所部署内では20の実践事例があるが、その上で検討していきたい。

Q:仙台市青少年育成推進指導員連絡協議会へ市の支援策を?
A:県の県民会議による事業であり市の関与はないが、県と相談していく。

Q:認知症が社会問題化していく時代に?
A:国でオレンジプランも策定する逼迫した課題である。市内には推計で現在1.7万人がおり、12年後には高齢者の10%3万人に増えるものと思われる。

Q:地域包括支援センターが地域で認知症高齢者の支援を担当することになるのでは?
A:国で初期集中支援のあり方を検討中であり、その上で早期に適切な支援ができるよう本市として検討したい。

Q:ペットは人生の伴侶になっており動物管理センターも改名を?
A:ペットの終生使用を啓発するとともにセンター名は今後検討する。

Q:解体工事ブローカーの介在はないか?
A:下請業者の代金不払いなど調査したが介在事例はないものと確認している。1万件の解体業務の中で数件の不明案件あったが同業務の業者は入札から排除した。

Q:農業園芸センターの今後の運営について?
A:東部地区の農業再生の支援拠点施設とするためセンターの運営体制を見直していく。運営団体である振興協会の解散も含めて検討する。

Q:部活動の東北大会、全国大会への派遣補助について?
A:今年度東北大会に56校500人、全国大会に28校135人が派遣されているが、新年度から派遣費は前泊も可として、JR等の指定席可。現行4000円を5000円に増額することにする。

Q:太白区青山地区を走るコミュニティバス「青山くん」の実績?
A:一日あたり9.6人の乗車利用で厳しく状況だが利用促進へ専門家のサポートが必要。住民自らの支援意識も必要。

Q:八木山動物園のバリアフリー化?
A:園路の改善、手摺の設置、段差の解消をすすめる。

Q:市内約8500戸の民間借り上げ住宅(みなし仮設)への見守り支援を?
A:保健師による訪問、生活再建支援員の訪問をおこない社協で約3800戸の訪問をおこない2415戸の生活情報を把握している。うち福島からの被災者は797世帯あり。仮設住宅利用者の約3割は仙台市外から。

Q:東六郷小学校校舎の復旧は?
A:児童の安心安全の観点から今後の方向性として七郷への統合の案を説明していく。

Q:天文台の完全委託化について?
A:天文台運営協議会の提言を踏まえて運営の改善にあたっていく。

Q:仙台の夕べで仙台の食材をアピールできたか?
A:会場の一角で仙台野菜と素材をアピールしたが若干残ったのは残念。

Q:精神疾患、心の病が増えているが市の対応は?
A:社会環境の変化により誰しもがかかりやすい疾患のひとつである。精神保健総合支援センター「ハートポート仙台」で対応しているが震災関連の相談ケースも多い。

02Q:治療法としては園芸セラピーや動物セラピーなどが注目されているが?
A:メンタルヘルスケアの向上へ息の長い取組みが必要であり、正しい理解と偏見の改善に講演会を開催するなど多面的な支援の充実をはかっていく。

我が会派の加藤けんいち議員の質問は質問の視点とその組み立て方において優れていました。

その他、本会議場でおこなう質疑としてはいかがなものかと思われる、細かすぎる質問に丁寧に応える市当局の答弁には失笑が聞こえてきそうです。

時代環境が複雑化し個別化すればするほど、政治の場に必要なのは大局的で巨視的な視点と観点であり、それを質問を通して示すことが今の政治の現場に求められているのだと考えます。