あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

7月29~31日 健康福祉常任委員会視察

2008-07-29 | 国際・政治

和歌山市・京都市・神戸市に2泊3日の委員会視察に行ってきました。
視察先は、和歌山県わかやまシニアエクササイズ・京都市みやこあんしんこども館・京都府京都式えらべるデイサービス・神戸市高齢者見守りサービスについてでした。

29日 午後
729和歌山では県庁にて調査。県が、高齢者の健康づくり介護予防に和歌山大学と連携して、非器械式の体操法をあみ出し、マニュアル化して県下市町村に推進させるというもの。県下高齢化率25%を超えている和歌山県では、高齢者医療保険と介護保険の給付費の増大が深刻で、これを抑制する方策として、平成16年に国のモデル事業を行った上で県単独で取り組んでいる。これから経年でデータを集積していき、このシニアエクササイズ活動の普及によって、保険給付費がどれくらい抑制されることになるのか注目される。

30日 午前
7301京都では、日赤病院に併設するような形式で市がお金を出して、主に乳幼児の不慮の事故防止や医療相談などを、医師が常駐した体制で行っている、京みやこあんしんこども館。
館長は府立医大名誉教授で、市の審議会委員長も複数歴任されている。敷地は以前小学校だったところ。子供を大切にする、子供を事故から救おうという強い理念のもとで運営されている。

30日 午後
7303京都府で推進している、より個別ケアを重視したえらべるデイサービスを、本能老人福祉施設にて府の担当者、事業者の担当者から調査。
デイサービス利用者の個人の尊厳と生きがいづくりをより重視した取り組みとして、食事・入浴の他に多様なメニューを用意して、利用者個々のニーズに応じた、滞在時間の有効利用を目的としたもの。この取り組みによって、現場職員の勤労意欲や資質の向上も図られるというもの。
市町村の介護保険を支援する立場の府であるが、えらべるデイサービス推進のための助成措置はない。質疑は、当然と言うべきか、現場職員の賃金体系や待遇改善に及んだ。介護保険は国の制度設計によるものであるが、市内には自民伊吹幹事長や民主前原前代表のポスターが貼ってあるのです。

31日 午前
731神戸市の高齢者見守りサービスについて、市役所25階の市議会委員会室で調査。
阪神大震災から13年。被災者の生活支援事業の延長線上に、市内高齢者、公営復興住宅の住民の高齢化と孤立化対策として行われている。
神戸市は人口150万人、高齢化率20%、高齢者人口30万人、うち見守り等必要と思われる高齢者数は4万人。市内74ヶ所の地域包括支援センターに見守り推進員を置いている。見守り的な事業は各種行っているが、その財源は、国からの震災復興基金によるものでいつか終わるもの。神戸市と仙台市とではその経緯から多少事情は異なるが、高齢化の進行とともに独居・孤立高齢者へ行政責任としてのセーフティネットをどう担保できるかは、主要な都市政策になっていきます。

午後、神戸空港から仙台着。仙台便の搭乗者数は少なく、神戸市議会でも挨拶にありましたが、定期便の継続に相互利用の促進を。また視察テーマ外ですが、中心街から空港までの神戸のポートライナーとアクセス鉄道の比較考察もできました。