あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

6月30日~7月2日 会派視察調査で会津と新潟へ

2008-07-02 | 国際・政治

会派所属議員12名で三日間、会津市と新潟市を訪れ視察調査しました。
会津市では観光キャンペーンの活用とまちづくり、会津大学を核とした産学官連携の状況等でした。戊辰の役から140年、歴史と風土を継承しながら経済政策として、観光キャンペーンを活用しつつ交流人口の拡大に取り組んでいました。

カリスマ的牽引車である二人の民間人とともに、役所にも一人極めて強力な担当者がいて、今日のかたちを築いてきたことを伺いました。
印象的だったのは、いずれの方も異句同音に「ディスティネーションキャンペーンは、その機会をどれだけ利用し活用して、キャンペーン後の展開を始めていけるかどうかであって、一回限りじゃない」と言っていたことでした。

熱い想いで精力的に取り組んでいる民間人と、適材な役所の担当者とがガッチリ組んで、市長の強いリーダーシップのもと経済政策と位置づけて推進しているのでした。

6301 ただ課題はあります。七日町ロマン商店街はじめ、古い街並みも次の世代が戻ってこない(いない)ので、助成金で改装した後に、残念なことに手放したり更地になってしまっているのが少なくないのでした。五十代から三十代の人たち(次の世代)をやる気にさせる魔法の術を、会津に限らずとも仙台でも探しています。

先月議会でも仙台市内にある戊辰の役の弔魂碑について取上げられましたが、会津藩と仙台藩には種々の歴史的経緯もあり学校での歴史の時間を思い出しました。

新潟市は三年前に政令市になりました。人口81万人。
先月にはサミット各国労働大臣会議が行われ、また家庭ごみの有料化も始まりました。来年はNHK大河ドラマで注目されるのに加えて、国民体育大会も開催されることになっています。ディスティネーションキャンペーンは既に何度も行っています。

家庭ゴミの有料化は政令市になる時の市町村合併に伴うもので、旧新潟市のみが有料化していなかったからでした。特徴的なのは、有料化による収入を全額市民に還元してゴミ処理費用に一切回さない点です。仙台市では有料化収入の約半分を処理費用に当てることになっています。

DCキャンペーンも積極的であった背景には、キャンペーン本体のJR東日本として、上越新幹線の乗客数の確保目的があるのだろうと推察しました。
また、新潟はどこも道路が立派です。なぜなら、道路特定財源・ガソリン税を生みだしたのが同県出身の元総理大臣だからでしょう。(波風を立てないよう先方には問いませんでした)

712713行政サービスセンターやパスポートセンター、そして保育児童の一時預かりもできる子育て応援室を、市中心部ど真ん中のデパート内に広くスペースを確保して開設していました。
新潟も郊外型商業娯楽集積に年々人が流れているようですが、中心部商店街の活性化策として設置され、窓口担当職員の接遇は、入居しているデパート店員と同水準の接遇となるよう研修を徹底しているのでした。

場所の利便性の良さに加えて、職員は確かにとても丁寧な接遇を行っていて、新潟市に転出入する時、住民表の手続きなどで利用する際とても良い印象を新潟市に持つだろうと思いました。

721国際コンベンションセンター朱鷺(トキ)メッセは、船の形をイメージさせるデザインで、日本海からつながる朝鮮半島、中国大陸、ロシアに向って強く新潟をアピールするかのように建っています。
指定管理者として受託し、県からの管理料は減額傾向にあり、稼働率の向上など絶えず経営努力を強いられながら運営している現状をうかがいました。空調はじめ光熱水費用も大変厳しくなっています。関連する周辺の開発計画も停滞中。

本市も国際コンベンション施設の充実を目指しています。
東北最大のアウトレットモール(超巨大商業施設)が九月からオープンし、水族館も移転予定の仙台港にある県施設「夢メッセ」との連携など、今後のあり方を改めて考えていかなければなりません。

尚、本視察報告書は幹事の佐藤わかこ岡本あきこ両議員が作成しています。
[日々の活動]に写真で紹介していますので、ご覧ください。