eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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病院の非接地式電路

2019年10月07日 | eつれづれ

手術室内にある電源は絶縁変圧器を介して接地はされていない。

絶監装置が2回路用の2台ある。
2mA(0.05MΩ)以上は危険のレッドライン。

絶監装置の裏面配線。

2回路ある絶縁変圧器は100V/100V電源となる。

絶縁抵抗測定したが既に正常値。

フロアコンセントに水がかかったので拭き取った...それ以降警報は出ていないナースの話。フロアコンセント内部も特に異常なく戻す。




1:1の絶縁変圧器なのでB種接地線からの漏洩電流(還流電流)が無いIc(対地静電容量成分電流)から検知する方法。
高圧の地絡電流検知みたいなもの。
これが究極の1mAの絶縁抵抗管理となる(0.1MΩ)規定値ギリギリ。
医療コンセント関係は手術台に患者はスッポンポンで寝て手術等をうけるので電気の漏電電流が流れた場合、通常のB種接地線戻り検知では致命傷となる。
ナースの話を聞くと針が中央まで来て絶縁異常表示灯と警報が鳴動した。
メーター針レベルはレッド2mAまでは達していない。
つまり漏電ブレーカでは十分な漏洩電流が流れないのでトリップは出来ない。
通常のB種接地線がある漏電でも配線の接地極漏電では、殆ど同相なので流れず、漏電ブレーカはトリップしない(負荷電流によって漏洩電流は変化するが)。
特定するには停電してメガー測定、これで発見するしか無い。



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