eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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確実な究明は無理なのか...それともマスクしている?

2019年11月08日 | eつれづれ

焼損する前の画像で木板に取り付けた揚水ポンプ制御盤。
この画像があったので機器の構成が判り仮の制御盤での復旧製作は3日程度で済んだ。

完全に焼け落ちた木板制御盤。これをみたら左側の下部制御機器より燃えだしたことが推測される。

被覆も溶解して電線剥きだしとなった。

蛍光灯他の100V所内線も溶け出したので内部はかなりの温度となったのが判る。

制御盤が全て焼け落ちてしまったので焼ける前の画像から推測した結果、むき出しの銅バーに黄色線が接触、長年の振動、温度で被覆より亀裂入り最初はチリチリ程度のアークから始まり、徐々に木板を焦がして燃え広がり電線被覆溶け電線ショート、この時にはブレーカも温度高くなり遮断動作したがブレーカ接点溶着、確か主ブレーカも遮断していなかった。
制御盤のブレーカも焼けて落下したので電源入っていても関係なくなっていたと記憶している。密閉しているキュービクル内の温度もかなり上昇したが、高圧PCS.LBS.VCB.PASは入り状態でマトモに6kV受電していた。
もっともPAS用の100Vはブレーカ遮断は専用回線でもあり免れたが所内電源、コンセント関係は溶着ショートして遮断→絶監装置も、この時に電灯、動力の漏電と停電メールが同時に着信した。
定期点検時には必ず関係ヶ所の写真を撮影しておくのがリスク管理上、鉄則だ。

キュービクル動力回路にある井戸ポンプ用主ブレーカだが火元より離れており、焼損は免れていたが全相のブレーカ接点が溶着しており、中相のバーは溶断していた。
負荷側の配線ショート焼損で短絡電流が流れたが接点溶着しており大きな電流が継続して流れたが、変圧器の一次側のLBS開放まで至らず状態。

木造は乾燥している事もあり直ぐに火が付く要注意だ。
この例では首里城火災とは異なり失火場所の特定が決定的である。この様な焼け具合で建物全部となれば場所の特定、火災発生原因も困難となる。
唯一、電気なら24時間絶縁監視装置が有れば有力な情報源となるのだが、この首里城内のキュービクルには1つも無かったのか...あっても情報が△◯□協会の担当にマトモに伝わらなかったのか。
消防が窓口なので余計な外野の情報リークはNGと言われているのが常だが、これから爆弾情報が出てくるのか。
まだまだ素人マスコミ情報では判らないゾ。





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