
前回に続き、今回は高圧ケーブルの静電容量にまつわる講義。
低圧回路と同じ静電容量、Io=合成電流、片端、両端シース電流、周波数の変化他の検証をやってみる。

コンデンサ容量220.2nF→0.22μFをCV38sq、1,000mの静電容量とする。

高圧ケーブルの絶縁抵抗値を51MΩを2本直列にすると102MΩ。
これで1,000mの高圧ケーブルの条件を揃える。

双興電機製作所DGR-3050CKより電圧3,810Vの1/10→381Vを印加する。
シース電流は絶縁抵抗Rと静電容量Cの並列回路に流れるIo=合成電流をクランプリーカーで測定し、このmA値の10倍が対地電圧6600/√3=3810Vに流れる電流となる。
因みに交流耐圧試験10,350V印加時のシース電流(二次側充電電流)は2.04mA/mで1,000*2.04=2,040mAで約2Aとなる。

計算値は26.3mAのIo=合成電流。

周波数50HzのIo=合成電流。

周波数60Hz地区を想定して10Hz上げる。Io=合成電流は20%上がっている事が判る。
Igr(対地抵抗分電流)は計算値で0.0037mAで測定器では表示出来ない位少ない。
よってメガー表示も出ない。
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