eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

PASコイルより漏電例

2012年03月13日 | eつれづれ
この質問を漏電させてAC100V(電源電圧)を流してしまった時に置き換えると...。

第1柱高圧気中負荷開閉器のSOG制御装置回路例だが先のリコールPAS内部に湿気が入りトリップコイルの絶縁抵抗が低下(実測値0.5MΩ)した場合、AC100Vよりコイルに流れ不定期にPAS開放する。尚、コイル直流抵抗25Ω、直流電圧140Vの例。電源端子P1.P2極性が逆でも漏電のルートは違うがトリップコイルに流れる。一番手っ取り早く確認出来るのはVc.Va何れかの線を開放し外箱(SUS)に接触させた場合、パチーンと同時にPAS開放する。PAS開放させないでSOG制御試験する場合は、その様にしない為に端子にテープ処理しておく事。

この様な例の漏電は基板内にある電子部品もパンクし試験器では動作しない。
PASを単なるASとしても良いが直流絶縁診断10kV.10分間印加し漏れ電流、電圧のデータをとり問題無い事を確認すること。また電力会社にその旨を連絡して至急、PAS用意、交換申請、工事手続きを行う様にする(波及事故のため)。

画像はPASトリップコイル125Vメガー値、0.5MΩで不良の判定。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿