eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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撤去したPT.CTの交流耐圧試験を実施

2018年08月09日 | eつれづれ

過日、PAS地絡動作で停電、キュービクル内にあったヘビの抜け殻。

その時のキュービクル一括、高圧絶縁抵抗測定値は1.4MΩでNGの赤表示。これではサスガに投入出来ず各、機器のPCSプライマリーカットアウトスイッチを開放して再測定、残ったのはPT.CTこれの配線を外し、メガーOKとなったので仮配線して受電した。

撤去したPT.CTの高圧絶縁抵抗測定を実施...特に問題無し。

PT.CT全数の一括、10,350V.10分間印加の交流耐圧試験で確認してみる。

この時の二次側充電電流は2.5mA読み。

同じくデータロガー漏洩電流も2mA。

データロガーで記録した二次側充電電流はガタガタ状態...8kVよりバリバリ、ジィ-ジィー音発生...印加電圧10,350Vは特に平坦で変化無し(NGで無い証拠)。
パンクするのか!!と構わず印加していると5分過ぎから音がしなくなった??、何のことは無いPT.CTを細いメッキ線でガッチリ巻いたつもりだったが締め付けが甘かった様だ。
接触不良でアーク音が出ていた...デスコン棒で押さえたら止まった。
教科書には出てこない、これがトホホの実務、現場経験。

何事もなく交流耐圧試験終了する...試しにPTの1側よりAC100Vを入れて2次側の電圧を測定してみる。

テスター1.5V(MAX30V)出ているので巻線は問題無い様だ。

実測値、二次側充電電流2mA(Io=合成電流)にするには静電容量(PT.CT)を0.0006μFにする。

長々とノーガキUPしたが
1.停電した直前に高圧絶縁抵抗測定したNG数値は何だったのか。
2.ヘビの抜け殻はあったのでヘビの感電と疑ったが感電した肉片痕跡もPT.CT他にもサッパリなし...本当にヘビが地絡事故の原因だったのか。
3.直ぐ電力会社に零相電圧Vo発生の有無等が有ったのか問い合わせのファックスを送っているが今もって返事、情報無し...外部に出せないのなら電話1本もあればと。
これがあれば無方向性SOGなので、もらい事故等も考えられるが回答無しではドウニモならず。
この電力会社の情報があればPAS零相電流mAと地絡抵抗が判明するのだが...。
結論
今回は停電事故処理も教科書通りには上手く逝かないのが現実、もうPT.CT新品に全部交換して受電しているのでショウガナイ...参考になったか??オソマツ。
経験している技術者いればコメントでもUPして下さいネ。

同じキュービクルで2010年6月にPAS動作した時はヘビは、まだいたがこの時も感電した痕跡はなかった。いつの間にか予備のCD管を通って逃げてしまった経歴がある。

1m以上あるヘビの様だ。

キュービクル内にお土産のウンコあり。

別の山にある事業所キュービクルの事例だが侵入して感電、ヘビの肉片飛び散る...頭の前は何とも無いがヘビも後ろ側で何が起きたのか判らなかった顔つき。

1998.5.15の日付があるので、もう20年も前の出来事。

この時は月次点検でキュービクル扉を開けてから気づいたので停電等発生していなく当然、PAS動作も無かったので短絡もせずジュワーとヒューズ状態となりブチ切れ肉片が破裂した様だ。



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