eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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太陽光発電バネル設置に伴って受電盤に追加する逆電力継電器(RPR)の動作を確認して理解してみる。

2023年04月04日 | eつれづれ

逆電力継電器(RPR)設定例4%の場合。

継電器の電圧入力110V、動作電力18.1Wにする...電流は0.19Aで位相を±30°にする。

位相30°は√3/2=0.866 0.19A×0.866=0.164Aとなり表の右、動作電流(A) (×0.95)0.165Aと一致している。

逆電力継電器(RPR)電流入力は1変流器(CT)と2変流器(CT)があるが通常は単相回路により行う。

2変流器(CT)入力のものはRT電流を差電流(S相)の単相回路として試験する。

方向性SOG制御装置試験で使用している試験器で逆電力継電器(RPR)もOKだがDPMの様な電力W等の確認は出来ない。

逆電力が系統に何W発生した電流が流れれば動作するのかが、これによってより理解出来る。

△◯日(土)に行う太陽光発電装置の逆電力継電器(RPR)設定2%、時限0.2秒、地絡過電圧継電器(OVGR)設定は3%、時限0.8秒が電力連系との取り決め指示。

これに合わせて現場試験をする事になるがマルチメーター(MM)、変流器(CT)取付、コンデンサ型零相電圧検出装置(ZPD)、RS485通信回線、継電器動作信号線も停電作業にて実施する。

逆電力継電器(RPR)を使い特高66kV変電所例などに有る比率差動継電器RDf(87)と考え方は同じ類と製作、数値検証したオリジナルデモ機の掲載抜粋誌面。

逆電力継電器(RPR)も然り、比率差動継電器RDf(87)試験も基本をマスターすれば出来るが、高圧受電設備では無いので個人の電気管理技術者は特に知る必要も無いもの。