2023/12/31(日) 毎日新聞
高島平駅前に立つスマートバス停＝東京都板橋区
バスの接近情報や拡大できる時刻表などを搭載した「スマートバス停」が、東京都板橋区の都営三田線の高島平駅バス停２番のりば（高島平８）に導入された。同区によると、都内では初の取り組みという。
区は高齢者がデジタル化に親しみやすいよう環境整備に取り組んでおり、スマートバス停はその一環。バス運行事業者の「国際興業」と連携して導入した。従来のバス停ポールは撤去し、液晶画面付きのポール（約１７０センチ）を設置。直近のバスがあと何分で来るか、何分遅れているかを確認できる他、現在の時間帯と１時間先の時刻表が拡大して表示されている。また、路線図全体や区のイベント情報なども下部に映し出されている。
区によると、接近情報をデジタルで表示するバス停は他にもあるが、時刻表や路線図など全てを液晶画面で見られるようにしたのは都内初。このバス停は１日約２００本のバスが来るため、これまでのＡ４サイズの紙の時刻表では細かく見にくかったという。高島平駅周辺は高齢化率が高いため、バス停の利便性向上により、高齢者の外出が促進され体力低下防止につながることも期待される。
区の担当者は「デジタルは怖いから触らないという高齢者がいるが、実際は便利なもの。身近なところからデジタルへのハードルが下がれば」と話している。
