[ 2023-05-12 建設通信新聞 ]
深草キャンパス施設整備イメージ図
【北エリア】●2号館北側新棟(仮称)
【南エリア】10・11号館跡地新棟(仮称)
12号館(体育館)北側新棟(仮称)
【西エリア】紫光館別館跡地新棟(仮称)
龍谷大学は、創立400周年を迎える2039年度末までの長期計画「龍谷大学基本構想400」の一環として、深草キャンパス(京都市伏見区深草塚本町)の大規模施設整備を計画している。25年度までに総延べ約3万㎡の新棟4棟を建設するほか、既存の12号館(体育館)の耐震改修を行う。 新設するのは▽北エリアの2号館北側新棟(仮称)▽南エリアの10・11号館跡地新棟(仮称)▽12号館(体育館)北側新棟(仮称)▽紫光館別館跡地新棟(仮称)--の4棟。設計はいずれもアーキシップスタジオ(横浜市)が担当している。
北エリアの2号館北側新棟と南エリアの10・11号館跡地新棟、12号館(体育館)北側新棟の3棟は鹿島の施工で8月以降順次着工し、25年4月の供用開始を目指す。紫光館別館跡地新棟は24年1月に竹中工務店の施工で着工し、25年5月の供用開始を予定している。
北エリアの2号館北側新棟(仮称)の規模はS一部RC・SRC造地下1階地上5階建て延べ8030㎡。講義室やStudyラウンジ、研究関連施設を配置する。
南エリアの10・11号館跡地新棟(仮称)の規模はS一部RC・SRC造5階建て延べ7840㎡。講義室や研究室に加え、社会連携を推進するRyukoku Extension Centerの事務室やインキュベート施設を配置する。
12号館(体育館)北側新棟(仮称)の規模はS一部RC・SRC造6階建て延べ5600㎡。食事スペースや講義室などを整備する。
紫光館別館跡地新棟(仮称)の規模はS一部RC・SRC造5階建て延べ7820㎡。課外活動施設とし、トレーニング室や音楽系サークル練習室などを配置する。
大規模整備のコンセプトは「深草を森にする」。建築に緑豊かなデザインを採用し、多様な人が集い交流する森のキャンパスとして整備する。講義室は約5000席、食事スペースは約900席を新設し、課外活動スペースは現在の約2.3倍となる。
北・南・西にエリア分けし、教育・研究・社会貢献・大学運営をより効果的に推進するためのゾーニングを図る。これまで一般道路で隔てられていた南エリアと北エリアを上空通路で接続してシームレスに一体化することで、南北一体となった教育・研究エリアの実現を目指す。
南エリアには、社会連携を推進するRyukoku Extension Centerやインキュベート施設、一般開放のカフェを配置しており、これまで以上の地域社会との一体化も促進する。
西エリアには、学生の課外活動の拠点として、トレーニング室や音楽系サークル練習室などを配置する。
また、各棟には、多様な人々が集うキャンパス機能として「オールジェンダートイレ(仮称)」を整備する予定だ。