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釜山お墓参りをパクったブロガーに画像一覧をいたずらされ見られない記事がありますが発見次第修正していますのであしからず。

新宿駅周辺再開発始まる 世界有数のターミナルはどう変わる

2022年10月04日 | 東京都再開発計画

10月03日 17時49分NHKJP

小田急百貨店ビル再開発

 

 

新宿駅周辺は高度経済成長期に整備されてから半世紀余りが過ぎました。

 

西口にある小田急百貨店の新宿店本館は高層ビルへの建て替えが始まり、新宿駅の再開発が本格的にスタートします。

 

日本一の乗降客数を誇る、世界でも有数の巨大ターミナルはどう変わるのか、詳しくまとめました。

 

【最終営業日に大勢の人】

1967年に全面開業した小田急百貨店新宿店本館は、地下2階、地上14階の建物で、当時の新宿では最も高く、西口広場と一体となったデザインは新宿駅西口のシンボルとして多くの人に親しまれてきました。

 

この建物で最後の営業日となった2日、建物の最後の姿を写真に収めようと多くの人が足を止めていました。

 

訪れた65歳の男性は「5歳のころから新宿に来ていたので思い出があるし、この建物がなくなるのはさみしいです。新宿という街がどのように変わっていくのか楽しみです」と話していました。

 

営業終了の午後8時半に近づくと、セレモニーなどは予定されていなかったにもかかわらず、大勢の人が集まって閉館を見守りました。

 

なかには「大好き小田急百貨店」と書かれた自作のうちわを持つ人の姿も。

「ありがとう」といった声や拍手がわき起こるなか、55年の営業を終えて閉館しました。

 

終了後、館内では引っ越しにむけた作業が大忙しで、商品の箱詰めや運び出しを進めていました。

 

小田急百貨店新宿店は、4日から隣の商業施設「新宿西口ハルク」に移り一部の売り場を縮小する形で営業を継続します。

 

【跡地には都庁より高い超高層ビル】

小田急百貨店新宿店本館は解体されたあと、その跡地にはオフィス機能と商業機能を備えた地上48階・高さ260メートルと東京都庁よりも高い超高層ビルが建つ予定です。

 

小田急電鉄と東京メトロの計画で、完成は2029年度の見通しです。

 

小田急電鉄によりますと、現時点ではビルに百貨店が入るかどうかは決まっていないということです。

 

【「巨大迷路」新宿駅で進む再開発計画】

新宿駅周辺で建て替えが行われるのは小田急の新宿店本館だけではありません。

新宿駅の西口では、大規模な再開発計画が進んでいます。

 

7つの路線の8駅が集まり、一日の利用者はおよそ380万人と世界でも有数の巨大ターミナルである新宿駅ですが、1960年代の高度経済成長期に整備が行われてから半世紀余りが過ぎ建物の老朽化が進んでいます。

 

さらに鉄道の乗り入れが増えたことなどから駅の構造は「巨大迷路」と言われるほど複雑を極めています。

2000年代前後に渋谷や品川、有楽町といった地区でビジネス拠点の整備や再開発が進んだことから競争力の低下も指摘されるようになりました。

 

こうしたなかで都や新宿区などは、4年前・2018年に「新宿の拠点再整備方針」を策定。

鉄道会社などと駅や駅前広場、駅ビルなどを「新宿グランドターミナル」として一体的に再整備することになりました。

 

このなかではJRなどの線路の上に東口と西口の間にデッキを新設して課題だった東西の移動をスムーズにするほか、駅前への車の流入を抑制し、“歩行者優先”に転換するなどとしています。

 

【京王・ルミネも再開発】

再開発の一環として、小田急百貨店の隣にある「京王百貨店新宿店」と「ルミネ新宿LUMINE1」も将来的に建て替えられます。

 

ことし4月に京王電鉄とJR東日本が発表した計画では地上19階と地上37階の2つのビルを建設し、店舗や宿泊施設、事務所などが入るとされています。

 

この「新宿駅西南口地区」の再開発は2040年代の実現を目指して進められます。

 

新宿ではこのほか、歌舞伎町など各地で再開発が進んでいます。

 

東京都都市整備局都市づくり政策部で新宿の開発計画を担当する荒井大介担当課長は「バリアフリー化なども進め、東口周辺にある商業・娯楽施設周辺から人が回遊しやすくし、西口の特徴であるオフィス機能に、移動しやすい環境、人が交流できる空間づくりをどんどん進め、人中心の街にしていきたい」と話しています。

 

【東京で進む大規模開発なぜ?】

渋谷や大手町、虎ノ門・・・都内では近年、次々と超高層ビルが建っています。

 

都が2017年に目指すべき都市の姿や戦略を明らかにするためにまとめた「都市づくりのグランドデザイン」では「国際ビジネス拠点の持続的な更新をする」とうたい、都内にある拠点の開発や更新=再開発のイメージが示されています。

 

大手町や丸の内、有楽町といった地域で大規模再開発が進み渋谷や品川、六本木や虎ノ門では拠点の整備におおむねメドがたったとされています。

新宿はまさにこれから、2040年代にかけて大規模な再開発が進むことになります。

 

なぜいま、再開発が必要なのか。

東京都の荒井大介担当課長は「東京が世界から選ばれる都市でありつづけられるように地域を更新していっている。新宿は、東京の発展をけん引する“国際交流都市”を目指し、事業者と行政と一体となってやっていきたい」と話しています。

 

一方、新型コロナの感染拡大を経て人々のライフスタイルは大きく変わりつつあります。

これについては「コロナ禍を経て、“新しい日常”への対応が方針を策定した当時のデザインにどのように反映していくべきかというのは課題として持っている。新宿の開発でもしっかり反映されていくものと考えている」と話しています。

 

世界有数の巨大ターミナル・新宿駅。

数十年後にどのような姿に生まれ変わり、どのような機能や役割を果たしていくのか。

注目です。

 

 

 

 

 

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