BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

基 準

2018年04月03日 | 古本
時代物小説は好みではないので、ほぼ読まない。(数冊は読んだが)だが宇江佐さんの〔ウエザリポート〕
主に道新に書いていたものをまとめてなら読みたい。
1949年10月20日生まれ、2015年11月7日乳がんにて死亡。書き始めて丁度20年の書業。
大工さんの女房として2男を生み育てた。台所の横に机を置き日常にまみれた中、時間をつくり書いた。
函館が好きで、プライベートもあまり隠さず、東京へ出る事も無かった。そして自らの「乳がん」をも
女々しくなくリポートした。うなる程の文章じゃないが、素朴でウソが無い。66才の生涯だった。
 「見上げた空の色」 著者 宇江佐 真理  文春文庫 定価750円+税
  ( 2015年10月10日 第1刷 )

上野さんのこのタイトルは読んでない確信があった。ゲスト10人との対談、2万体の死体と向き合った。
2年か3年法医学を勉強して臨床医になろうとしたが、面白くなって東京都の監察医になった。
〔死体シリーズ〕はどれを読んでも面白いが、そろそろお歳だから心配だ。1929年生まれの89才。
最期まで書き続けてほしい。
 「死体を語ろう」 著者 上埜 正彦  角川文庫 定価533円+税
  ( 平成11年11月25日 初版発行 )

朝日新聞紙上で続いている映画評エッセイ。2007年から2014年までの中の90篇を選んだようだが
その選択基準とはどんなものなのだろう。
書きパターンはお決まりにしていて、分かりやすいと言えば分かりやすい。90篇中10作品くらいしか
アタシは見ていない。観ていない人にも分かるような評は、見ていないと何を言っているのか極めて分かり
ずらいアタシのほぼ難癖をつけるのとは大違いだ(笑)よくいえば視点が違うのです。
これがBOOK OFFで260円だった。どうも値段の付け方基準というものが分からんのだが、安いこと
には賛成する。
 「銀の街から」 著者 沢木 耕太郎  朝日新聞出版 定価1600円+税
  ( 2015年2月28日 第1刷発行 )

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