BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

いねむり

2018年11月23日 | 古本
 色川 武大・阿佐田 哲也 1929年3月28日→1989年4月10日
この小説、実につまらない。もともと伊集院 静が好きでないせいもある。だいたい人物を伏字とイニシャルで、
色川 武大・阿佐田 哲也氏さえ※印で表す。そんな失礼があるのか、してどんな弊害があるというのか。その後
〔先生〕といつも表記するのだが、行動メモを少し丁寧に文章化したものにしか過ぎない。ああなんという駄作。
こんなのをホメる書店員や文芸批評家の声を帯に集めてある。均一棚に在ったから読んだものの、半額でも買わ
なかった。静先生、最近「〇〇の力」など何やら書きまくっているようだが、いずれもアタシには反吐が出る様
なタイトルだ。いねむりしながら読んだが、店先の平台でたとえ10円で売っていても、もう二度と読まないだ
ろう。

 「いねむり先生」 著者 伊集院 静  集英社 定価1680円
  ( 2011年5月18日 第3刷発行 )