BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

滂 沱

2015年03月03日 | 古本
 3月3日に相応しい本というべきか、この本は未読だった。
 帯コピーの「滂沱の涙を流した」ほどではないが、ラストはすっかりやられました大崎
さん。別れてから死んだ恋人の名前を、次に別れた恋人がその後にほかの人の間に生れて
できた子供の名前を前恋人と同じにしたというラストの構成はあり得ないと思うが、まあ
いいでしょう。どこが3月3日だという説明は難しい。ラブストーリーだもの。
 「スワンソング」 著者 大崎 善生  角川書店 定価1500円+税
  ( 平成19年8月31日 初版発行 )